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【韓国冷麺】本当は冬の食べ物だった!?焼肉のシメにとどまらない韓国冷麺の豆知識!

MODULY 編集部

【韓国冷麺】本当は冬の食べ物だった!?焼肉のシメにとどまらない韓国冷麺の豆知識!

夏といえば、冷麺が食べたくなりますよね!

夏バテで食欲が減退している時でもさっぱりと食べられる冷麺はこの時期に重宝する人も多いはず。

日本でも焼肉のシメに韓国冷麺を食べられるお店が多いです。

そんな韓国冷麺の発祥についてご存知でしょうか。

今回は、韓国冷麺の歴史から種類や食べ方までを特集でご紹介します!

韓国冷麺って?

「冷麺」とは韓国語で「냉면(ネンミョン)」

韓国冷麺では、蕎麦粉やでん粉で作られた麺を使用します。

日本で最も有名なのは、後ほど紹介する「ムルレンミョン」と呼ばれる種類の冷麺。

銀の器に黄金色の冷え冷えのスープ。

スープがシャーベット状になっているものもあり、焼肉のシメにもぴったりのさっぱりしたお料理ですよね。

今でこそ韓国冷麺は暑い夏に親しまれていますが、もともとは朝鮮半島北部(現在の北朝鮮)で冬にオンドル(韓国の床暖房)の上で食べる料理だったそうです。

韓国冷麺発祥の歴史

「韓国冷麺」と一口に言っても何種類もありますが、朝鮮半島北部、2カ所で作られた2種類の冷麺が始まりだと言われています。

その朝鮮半島北部の2都市が平壌(ピョンヤン)市と、平壌の南西部に位置する咸興(ハムン)市です。

地域ごとの好みや特性などがあり、平壌市では現在の「ムルレンミョン」」が、咸興市で「ビビンネンミョン」が作られたと言われています。

朝鮮戦争勃発以降に南へと移住した朝鮮半島北部出身の人々により、その2種類が南部へ伝えられたと言われています。

元々は冬に食べる料理だった冷麺が、徐々に夏に親しまれるように変化してきたのも、現在の韓国へ伝わってからだそうです。

主に2種類だった冷麺が地域の特性などによってさらに複数種類の新たな冷麺を生み出すこととなり、現在に至っています。

実は色々ある!韓国冷麺の種類

今では店舗によって具材やスープの味、さらに麺の質感なども違いますが、中でも最も知られている4種類の韓国冷麺をご紹介します。

1. 물냉면 ムルレンミョン

日本でも一番ポピュラーな冷麺が平壌市が発祥の「물냉면(ムルレンミョン)」です!

主に牛肉や牛の骨で出汁をとり、「トンチミ」と呼ばれる大根の水キムチの汁を加えた冷たいスープが特徴です。

麺とともに入っている具材には牛肉、きゅうり、茹で卵が定番。

韓国では梨が載っているお店もあります。

2. 비빔냉면 ピビンネンミョン

韓国冷麺の元祖とされるもう一つが朝鮮半島北部の咸興市発祥の「비빔냉면(ピビンネンミョン)」です。

ピビンネンミョンと言えば、水色の袋のインスタント麺「パルドピビンミョン」を思い浮かべる人もいるのではないでしょうか。

今ではインスタント麺でも夏の定番となっており、日本人観光客もスーパーやロッテ百貨店の地下など気軽に購入できるようになりました。

「ピビン」とは日本語で「混ぜる」の意味。そのため、「ピビンネンミョン」は「冷たい混ぜそば」のことです。

「ピビンパ」も「混ぜて食べるご飯」を意味する料理名です!

でん粉などで作ったコシのある麺を唐辛子やコチュジャンがベースの辛口ソースと一緒にかき混ぜながら食べる冷麺。

韓国料理の中でも結構辛い料理のうちの一つです!

具材は、先ほどのムルレンミョンとほとんど同じで、牛肉やきゅうり、茹で卵が定番です。

辛い韓国料理に目がない皆さんは是非チャレンジしてみてくださいね!

3. 회냉면 フェネンミョン

「회냉면(フェネンミョン)」は、ピビンネンミョンの一つ。

「회(フェ)」は日本語で「刺身」のことを指します。

フェネンミョンは、少なめの牛骨ベースのスープと辛口ヤンニョムジャンにたっぷり絡めた「ホンオ」と呼ばれるエイの刺身を一緒に食べるのが特徴の冷麺です。

「ホンオ」とは、韓国の珍味の1つで強烈なアンモニア臭が特徴の魚。

韓国人の中でも好き嫌いが分かれます。

しかしながら、このフェネンミョンに載せるホンオはしっかりと臭みが取られており臭いの癖はありません。

コリコリとした食感が辛口のヤンニョムジャンとよく合い、美味しく食べられますよ!

4. 진주냉면 ジンジュネンミョン

最後に紹介するのは、韓国南部に位置するジンジュ市の郷土料理「진주냉면(ジンジュネンミョン)」です。

ここまでで紹介してきた、牛骨ベースのスープを使用する冷麺とは異なり、魚介類をベースとしたスープを使うのが最大の特徴です。

魚介のきいたお出汁でさっぱりと食べることができ、夏にぴったりの冷麺です!

韓国冷麺は切らずに食べるとより美味しい!?

韓国の食堂で冷麺を頼むと、冷麺を短く切るためのハサミが一緒に運ばれてくることが多いです。

お店によっては、店員さんが切ってくれる場合もありますが、セルフサービスで切ることも多いです。

韓国で冷麺を食べたことがある人は経験があるかもしれませんね。

最近ではこの食べ方が最も一般的です。

しかしながら、実は麺をハサミで切ってしまうことにより、特徴的なもちもち、プリプリの食感が損なわれてしまうことがあるそう。

そのため、本当に美味しく冷麺を食べるには、長い麺を歯で切りながら食べ進めるのが良いそうです。

実は、李朝時代の王族もハサミを使わずに歯で噛みちぎりながら食べていたとも言われています。

そうは言っても麺は日本の蕎麦やうどんの1本と比較してもかなり長いので、無理せずにハサミで切りながら食べる方が現実的かもしれません・・・。

韓国冷麺に欠かせない!薬味たち

冷麺を食べる時、机に置いてある薬味を使って自分好みの味にしていくのが韓国流です!

最も一般的な薬味は、お酢と辛子です。

その他お店手作りのタデギ(ニンニクや唐辛子をミックスした辛いソース)やコチュジャンなどが置いてあるお店も多いです。

お酢に含まれる有機酸は疲れを取る作用や栄養分をエネルギーに変える作用を促進する効果があるそう。

お酢を加えることでよりさっぱりとした味に仕上がることはもちろん、夏バテになってしまった身体に有効な成分が含まれています。

冷麺が運ばれてきたら何もかけずに一度そのまま食べてみましょう。

その後、辛味が足りない場合は、コチュジャン・タデギなどで調整してみましょう。

お気に入りの味を作ってみてくださいね!

韓国冷麺の隣には牛骨スープ!

冷麺を扱う食堂へ行くと、「ユクス」と呼ばれる牛骨スープがやかんで出てくるお店が多いです。

冷麺を食べながら箸休めにユクスを飲むと、次の一口がさらに美味しく感じると言われています。

また、辛味のある冷麺やピビン冷麺の場合にはユクスのコクのあるまろやかな味で少し口のヒリヒリ感を抑えることもできます。

サービスで提供され、おかわり自由のお店が多いですよ。

【まとめ】本当は冬の食べ物だった!?焼肉のシメにとどまらない韓国冷麺の豆知識!

ここまで読んでくださった皆さん、冷麺が食べたくてうずうずしてきたのではないでしょうか。

一口に「韓国冷麺」と言っても様々な味や種類があり、歴史も違います。

ピビンミョンのように辛味があるものもあれば、ムルレンミョンのように全くないものもあります。

韓国料理は辛い料理が印象的ですが、辛いものが苦手な人もチャレンジできる料理の一つです。

2021年、暑さ厳しい日本の夏は韓国冷麺を食べて乗り切りましょう!

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