韓国の70年代カルチャー|音楽・映画・ファッションの魅力を徹底解説
韓国の70年代カルチャー|音楽・映画・ファッションの魅力を徹底解説

近年、韓国旅行や韓国カルチャー好きの間で、韓国の70年代カルチャーやレトロ文化が再び注目されています。
現在の韓国といえば、
K-POP
韓国ドラマ
韓国コスメ
洗練されたカフェ文化
SNS映えスポット
などをイメージする人が多いのではないでしょうか。
しかし1970年代の韓国は、今とはまったく異なる空気感を持った時代でした。
そこには、
フォークソングが流れる茶房(タバン)
ベルボトムを履いた若者たち
学生文化と青春
レトロ喫茶
レトロ感漂う街並み
急速な経済成長の熱気
など、どこか懐かしく人情味にあふれた韓国文化が存在していたのです。
最近では韓国国内でも 「ニュートロ(New+Retro)」ブームが広がり、70年代の音楽やファッション、茶房文化などが若い世代からも関心を集めています。
この記事では、1970年代韓国のカルチャーを「音楽」「映画」「ファッション」「レトロ喫茶」「当時の社会背景」などの視点から詳しく解説します。
1970年代の韓国とはどんな時代?

1970年代の韓国は、朝鮮戦争後の復興を経て急速な経済成長を遂げていた時代です。
現在のような先進的な韓国のイメージとは異なり、当時はまだ貧しさも残っていました。
その一方で都市部では若者文化が大きく発展し始めます。
特にソウルでは、
茶房文化
音楽喫茶
映画館
百貨店文化
などが広がり、若者たちが自由を求めて集まる場所が増えていきました。
しかしその裏では、パク・チョンヒ政権による厳しい社会統制も存在していました。
1972年には「維新体制」が始まり、
男性の長髪規制
ミニスカート取り締まり
夜間外出禁止令
文化統制
などが行われます。
そのため韓国の70年代カルチャーには、 「抑圧された時代の中で自由を求める若者たち」
という独特の青春感があるのです。
1970年代韓国の音楽文化

1970年代の韓国の音楽文化を代表するジャンルを紹介します。
フォークソングブーム
1970年代韓国を語るうえで欠かせないのが「フォークソング」です。
アコースティックギターを片手に歌うスタイルが若者たちの間で大流行しました。
当時の韓国では、
恋愛
青春
孤独
社会への違和感
人生
などをテーマにした曲が人気を集めます。
特にフォークソングを代表する歌手には、
ヤン・ヒウン
ソン・チャンシク
キム・ミンギ
などがいました。
また同時期には、後に韓国を代表する国民的歌手となるチョー・ヨンピルも人気を集めていました。
現在の華やかなK-POPとは異なり、1970年代韓国音楽は“素朴さ”や“哀愁”が特徴です。
韓国トロットと昭和歌謡
1970年代韓国では、フォークソングだけでなく「トロット」も大人気でした。
トロットとは韓国版の演歌とも言われるジャンルで、
別れ
人生
家族
港町
恋愛
などをテーマにした楽曲が多く、日本の昭和歌謡とも非常に近い雰囲気があります。
代表的な歌手には、
ナ・フナ
ナム・ジン
などがいました。
当時はこの2人が韓国歌謡界の人気を二分していたほどです。
1970年代韓国の名曲

1970年代の韓国では、現在でも愛され続ける名曲が数多く誕生しました。
特に有名な楽曲が、
「돌아와요 부산항에」(釜山港へ帰れ)
「님과 함께」
「님은 먼곳에」
などです。
また、「가지마오」も当時人気を集めた曲の一つです。
特に「釜山港へ帰れ」は日本でも大ヒットし、韓国歌謡を代表する名曲として知られています。
1970年代韓国音楽には、
港町の哀愁
昭和感
人情
切なさ
などが色濃く表現されており、日本の昭和レトロ文化が好きな人にも親しみやすい魅力があります。
1970年代韓国の映画文化

1970年代の韓国では、映画館文化も若者たちの大切な娯楽でした。
当時は政府による厳しい検閲制度が存在していたため、映画にも一定の制限がありましたが、その中でも青春映画やメロドラマは高い人気を集めます。
ソウルの映画館街には若者たちが集まり、デートスポットとしても親しまれていました。
また、現在の韓国映画界につながる要素が見られる時代とも言われています。
現在の韓国映画の特徴でもある、
人間ドラマ
社会描写
感情表現
などのルーツも、1970年代韓国映画に見ることができます。
1970年代韓国ファッションの特徴

ヒッピースタイルの流行
1970年代韓国ファッション最大の特徴は「ヒッピースタイル」です。
アメリカ文化の影響を受け、
長髪
ベルボトム
ジーンズ
柄シャツ
ワイドパンツ
などが若者たちの間で流行しました。
特に「パンタロン」と呼ばれるラッパズボンは、1970年代韓国ファッションを象徴するアイテムとして知られています。
男女に広がったカジュアルファッション

1970年代韓国では、男女の服装の境界も少しずつ曖昧になっていきます。
ジーンズ
Tシャツ
ワイシャツ
ジャケット
などを男女ともに着用するようになり、自由なファッション文化が広がりました。
現在の韓国ファッションにも通じる個性を重視する価値観が、少しずつ広がり始めた時代とも言われています。
厚底ブームとレトロ文化

当時は足を長く見せるため、
厚底ヒール
太ヒール
ワイドシルエット
なども人気でした。
現在の韓国レトロブームにも通じる独特なファッション文化であり、日本の昭和ファッションとも非常に近い魅力があります。
茶房(タバン)文化とは?

韓国版「昭和喫茶店」
1970年代韓国では、現在のようなおしゃれカフェではなく「茶房(タバン)」文化が主流でした。
茶房とは、韓国式喫茶店のことです。
そこでは、
コーヒー
韓方茶(韓国伝統茶)
音楽
会話
を楽しみながら、人々がゆったりと時間を過ごしていました。
特に大学街の茶房には、学生・芸術家・音楽家・作家たちが集まり、韓国の青春文化を支えていたのです。
今の韓国カフェとは異なり、どこか懐かしく時間がゆっくり流れているような空気感も、茶房文化ならではの魅力といえるでしょう。
今も残る韓国レトロ喫茶

レトロ喫茶を4つ紹介します。
学林(ハンニム)
1956年創業の老舗喫茶「学林(ハンニム)」。
大学路に位置し、長年学生や芸術家たちの憩いの場として愛されてきました。
店内には、
LPレコード
木製家具
レトロ照明
古いソファ
などが残り、まるで1970年代韓国へタイムスリップしたような空間が広がります。
名物は、
ウィンナーコーヒー
クリームチーズケーキ
です。
トバンネ
1983年創業の音楽喫茶「トバンネ」。
クラシック音楽が流れる薄暗い空間には、80年代韓国の空気がそのまま残されています。
サイフォン式コーヒーやカフェ・ロワイヤルなど、昔ながらの韓国喫茶文化を体験できるスポットとして人気です。
太極堂(テグクダン)
1946年創業の老舗ベーカリー「太極堂」。
1970〜1980年代には待ち合わせスポットとしても人気でした。
レトロな包装紙やインテリアは、当時の韓国を感じさせる雰囲気そのもの。
看板メニューのモナカアイスは今でも愛され続けています。
乙支茶房(ウルチダバン)
1985年創業の老舗茶房「乙支茶房」。
サンファ茶やナツメ茶など韓国伝統茶を味わえることで人気です。
近年では、BTSのコンテンツ撮影地として知られたことから若い世代の注目も集めており、韓国レトロスポットとして人気を集めています。
なぜ今「韓国1970年代カルチャー」が人気なのか?

近年韓国では「ニュートロ(New+Retro)」ブームが広がっています。
これは昔の文化を現代風に楽しむカルチャーのこと。
その影響で、
レトロ喫茶
古い韓国音楽
レトロスタイルファッション
茶房文化
などが再評価されているのです。
特に若い世代の間では、
アナログ感
人情ある空気
昔っぽい温かさ
に魅力を感じる人が増えています。
まとめ|韓国の70年代カルチャー|音楽・映画・ファッションの魅力を徹底解説

1970年代の韓国は、急速な経済成長と社会変化の中で、独自の若者文化や大衆文化が大きく発展した時代でした。
フォークソングやトロットが街に流れ、映画館や茶房(タバン)には多くの若者が集まり、ベルボトムやヒッピースタイルなど自由なファッションも広がっていきます。
現在の韓国大衆文化につながる時代であり、今でも韓国では“ニュートロ”ブームとして1970〜1980年代カルチャーが再注目されています。
特に、
哀愁漂う韓国音楽
レトロな喫茶文化
レトロ感のある街並み
青春を感じる映画文化
個性的な1970年代ファッション
などは、日本の昭和レトロ好きにも刺さる魅力があります。
今の韓国だけでなく、「昔の韓国」を知ることで、韓国カルチャーをより深く楽しんでみてはいかがですか?


