韓国語でウリとは?韓国人が口癖のように使うウリを解説します!

韓国人は情があついと聞いたことはありませんか?
筆者も韓国で住んだ経験があり、今まで多くの韓国人と接してきましたが、その言葉は本当だなと感じています。
韓国人は、一度仲良くなると家族のように親切にしてくれたり、自分のことのように悩んで手助けをしてくれます。
筆者も韓国留学中に、1人の韓国人の友人ができ家族全員の集まりに参加させていただいたりと、温かい経験をさせていただきました。
今回はそんな文化的背景が反映されている単語を紹介します!
우리【ウリ】という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
単体で使うよりは、우리〇〇、というように名詞につけて使うことが多い単語です。
韓国の銀行の一つ、우리은행【ウリ ウネン】という名前もありますが、우리とはいったいどのような意味を持っているのでしょうか?
今日は우리の意味や使い方を紹介します!
우리の意味

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우리は「わたしたち」「うちの」「わたしの」という意味で使われています。
日本語でも「わたしたち」と使うことが多いですが、日本とは異なる使い方をします。
例えば、우리 집【ウリ チブ】というと、「わたしたちの家」となります。
わたし以外に人が暮らしていても、暮らしていなくても우리という言い方をします。
仮に一人暮らしをしていて、우리 집と言えば、それは「わたしの家」という訳になります。
また、우리 학교【ウリ ハッキョ】は「わたしたちの学校」を指します。
会話をしている自分と相手が、同じ学校に通っていて学校の話をする時も、相手が違う学校に通っている時も同じように우리 학교という言い方で(私が通っている)学校を意味します。
また、家族のことをあらわす時にも使われる単語です。
우리 엄마【ウリ オンマ】や우리 아빠【ウリ アッパ】はきょうだいがいてもいなくても、お母さんとお父さんを指す時に使われる表現です。
このように、우리は文脈によって「わたしたち」「わたしの」「うちの」と訳すことができます。
우리の文化的背景

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韓国人が会話で우리をよく使うのは文化的背景が関係しているようです。
韓国社会は、個人よりも集団意識が強いと言われており、筆者も韓国に渡り肌で感じた部分でもあります。
韓国人は、共通点があるとすぐ心を開いてくれ、共に行動してくれます。
日本のように「少し距離をおく」ということをしないので、慣れない方は戸惑ってしまうかもしれません。
今では韓国でも1人行動が当たり前になってきていますが、ひと昔前までは1人でご飯を食べていることすら、「友達がいない寂しい人」というイメージから一般的ではありませんでした。
単語の初めに우리をつけるのは、「自分だけではなく、みんなの」という意味が込められていて、個人的に好きな表現です。
何事も自分だけではなく、みんなと共有したいという韓国人ならではの考え方なのかもしれません。
우리はそのような文化的背景を反映している単語と言えますね!
우리の使い方

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続いて우리の具体的な使い方を説明します。
우리は日常的にもよく使われていて、家族を言う時に使ったり、もちろん単純に「わたしたち」と言いたい時にも使います。
例文を見てみましょう。
「わたしたち」として使う場合
우리 친구야.
【ウリ チングヤ】
わたしたち(は)友達だ。
는【ヌン】は入れても省略してもどちらでもいいですが、会話では省略するのが一般的です。
ちなみに는を入れると、「わたしたちは友達だ」という正しい文章になります。
우리는 같은 학교에 다니고 있다.
【ウリヌン カットゥン ハッキョエ タニゴ イッタ】
わたしたちは同じ学校に通っている。
このように、日本語に訳して「わたしたち」の場面でももちろん使うことができます。
家族のことを言う場合
家族のことを話す時は、基本的に우리をつけて言います。
例えば엄마【オンマ】は、우리 엄마【ウリ オンマ】と言うのが一般的です。
お母さんを呼ぶ際は엄마~とだけ言いますが、話の中で「わたしのお母さんは〜」という場合は必ず우리をつけて言います。
これは、話し手がひとりっ子であろうと、きょうだいがいようと「わたしたちのお母さん」という言い方をします!
少し不思議な表現ですよね。
「わたしのお母さん」は直訳すると、내 엄마【ネ オンマ】ですが、この表現はあまり聞かないぎこちない表現になります。
同じように、우리 아빠【ウリ アッパ】 우리 오빠【ウリ オッパ】のようにそれぞれの家族の名称に우리をつけて話します。
恋人のことを言う場合
初めて聞く方はびっくりするかもしれません!
恋人のことは、女性から見て年上の男性だとしたら오빠【オッパ】と呼ぶことが一般的です。
また、恋人同士がお互いを呼ぶ名称として자기【チャギ】という言葉があります。
この前に우리をつけて、우리 오빠【ウリオッパ】、우리 자기【ウリ チャギ】と呼ぶこともあります。
恋人は自分のパートナーですが「わたしたち」とつけることは不思議な文化ですよね。
우리の丁寧語、チョウィ

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韓国語には、丁寧語にするとまったく違う形になる単語があります。
例えば自分を指すときに使う「わたし」は丁寧語では저【チョ】ですが、「俺」といったように砕けた言い方になると나【ナ】になります。
ちなみにこの나は性別問わず使える表現です。
同じように우리にも丁寧な言い方があり、저희【チョウィ】と発音します。
使い方は今まで説明してきた우리と全く同じで問題ありませんが、訳が「わたくしたち」「わたくしの」になり、ビジネスや公の場で使われる丁寧な表現です。
例えば「わたしの会社」と言いたい場合、友達との会話では우리 회사【ウリ フェサ】といい、かしこまった場面では저희 회사【チョウィ フェサ】というのが一般的です。
우리が合わさった単語

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韓国人は우리 아빠や우리 엄마のように、日常的に우리が入った単語を多く使います。
ここでは우리が単語についた表現を一部紹介します。
우리 나라【ウリナラ】
우리 나라【ウリ ナラ】という単語はよく耳にする単語だと思います。
「わたしたちの国」「我が国」と訳すことができ「韓国」を指します。
韓国語を学んでいる外国人がこの単語を使う時は、その方の母国を指します。
日本では「我が国」という言葉は、政治家やスピーチぐらいでしか使わないですよね。
ですが、韓国人は一般的に自国の話をするときはこの우리 나라という言葉を使います。
またそのまま「韓国」と言ったり「大韓民国」と言う場合ももちろんあります。
우리+場所
先ほどの例文でも紹介しましたが、우리 학교や우리 회사など、自分が通っている場所には우리をよくつけて話します。
この場合も「わたしの」の直訳である내【ネ】はあまり使われません。
日本語に訳す場合は「わたしが通っている〇〇」という訳が自然かなと思います。
우리+人
家族もそうですが、家族以外にも人に우리をつけることが多くあります。
先生や、学生、個人の名前に우리をつけることも多いんです!
語学堂で勉強していると、先生から指名されるときに우리〇〇さん!という言い方をするところがほとんどです。
これは同じクラスの全員が仲間だということを意味しこのように、あるコミュニティに属しているという場面ではごく自然に使われます。
ただ우리文化がわたしたち外国人からしたら不思議で、このような場合にも우리をつけるんだと感じたことがあります。
우리を口癖のように使う韓国人

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日常生活の中でもごく自然に使われる우리ですが、つけなくてもいい場面でも韓国人は口癖のように使っているなと感じたこともありました。
例えば「一緒に行こう!」という場面でも우리 같이 가자!【ウリ カッチ カジャ】と言ったり、(2人以上でいるときに)「時間がない!」という時も우리 시간이 없어!【ウリ シガニ オプソ】と言ったりします。
このように2人以上でいるときに、話初めに우리という単語を使うのは珍しくありません。
韓国人は우리文化に馴染んで、口癖のようになっているのかもしれませんね。
まとめ

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いかがでしたか?
今日は우리について考えてみました。
우리の意味がわかると言われたとき、その人にとって特別な存在になれた気がして嬉しいですよね!
仲間意識が非常に強い国民性を表している単語だと思います。
言い回し1つでその国の文化や国民性なども見えてくるのも、言語学習の楽しいところだと思っています♪
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