寒くなったらカルグクスの季節♡種類豊富な韓国の「うどん」とは?
寒くなったらカルグクスの季節♡種類豊富な韓国の「うどん」とは?
数日前まで半袖で過ごしていたのに、ここ数日で一気に冷え込んできました。
冬の韓国は日本よりも寒さが厳しく、ソウルではマイナス10度になる日も多いです。
だからこそ韓国料理には冬に食べたい暖かくて美味しいものや辛いものがたくさん!
今回は、その1つである「カルグクス」をご紹介します。
カルグクスって何?
カルグクス(칼국수)とは、小麦粉で作られた縮れ麺が特徴の韓国を代表する麺料理です。
カルグクスにはたくさんの種類の味付けや具がありますが、辛味がないものも多く、辛いものが苦手な旅行者も気軽に食べることができる料理です。
日本のうどんと似ていることから、ガイドブックなどで「韓国のうどん」と表現されることも多いです。
カル(칼)は「包丁」の意味、グクス(국수)は「麺」を意味し、1つの生地を包丁で切って麺状にしていって食べることを表しています。
最もベーシックなカルグクスは、「煮干しカルグクス(ミョルチカルグクス)」です。
出汁を煮干しでとった日本人にも馴染みのある優しい味で、粉物を扱う粉食店や市場で食べることができます。
韓国海苔や錦糸卵を載せるのが定番です。
その他にもあさりのたっぷり入ったあさりカルグクスや、海鮮で出汁をとったもの、お肉系がベースになっているものもあります。
一口にカルグクスと言ってもたくさんの味があるので、自分の口に合う味を探してみてくださいね。
かなり古いころから親しまれるカルグクスの歴史
カルグクスはかなり古くから韓国で食べられていた料理の1つだと言われています。
最も古い記録は、朝鮮時代にまでさかのぼるそう。そこでは、「包丁で切った麺」に関する記述があるようです。
しかしながら、当時のカルグクスは主原料が小麦ではなく、蕎麦粉だったそうです。
それも当時まだ小麦粉が蕎麦の実や米よりも貴重な存在だったため。
庶民の間では麺自体が珍しい食べ物でした。
外国からの流入などをきっかけに徐々に麺に小麦を主原料として使うようになり、今ではカルグクスが気軽に食堂で食べることができる料理となりました。
その特性を生かして大勢が集まる宴会などでも提供されていたことも多く、その1つが結婚披露宴だそうです。
年頃の若者に対して「はやくグクスを食べさせてくれ。」と声をかけ、「早く結婚してほしい。」という意図を表現するのにも使われているそうです!
そのため、結婚等の祝いの席で食べられる麺料理であることから、「チャンチグクス(お祝いの麺料理)」とも呼ばれています。
カルグクスはどこで食べる?
さて、カルグクスを韓国のソウルで食べられる定番の場所を2箇所ご紹介します。
1. 明洞餃子(ソウル 明洞)
掲載されていないガイドブックは無いのでは!?と思うほど日本人観光客の間でも定番のカルグクス屋さんが「明洞餃子」です!
1966年創業の老舗でソウルの人気観光地で繁華街の明洞に位置します。
明洞餃子の定番はもちろんカルグクス。
こちらのカルグクスのスープのベースは鶏でコクがある味が自慢です。
トッピングには韓国カボチャや鶏ミンチのほか、ワンタンが載っているのも特徴。
毎日店舗で作られる自家製麺はボリューム満点で確実にお腹がはち切れそうになるのでお腹を空かせて行ってくださいね!
付け合わせには浅漬けの白菜キムチが提供されますが、とても辛いので少しずつ食べることをおすすめします。
観光客はもちろん、韓国人も美味しいと口をそろえる名店です。
2. 南大門市場のカルグクス横丁(ソウル 南大門)
ソウルにいながらディープな雰囲気を味わうことができる市場として南大門市場が好きな人もいるのではないでしょうか。
南大門市場は絶品B級グルメを食べ歩きできる場所としても知られています。
中でも有名なのが早朝(朝7時頃)から賑わう「カルグクス通り」です。
大通りをなんとなく歩いていると思わず通り過ぎてしまいそうな場所に、所狭しと10軒以上のカルグクス屋さんが並んでいます。
お店のオモニたちが活発に客引きする声とパワーに圧倒されること間違い無し。
旅のはじめにぜひ行ってみてほしい場所です。
お店でオモニがカルグクスの生地を作ったり、その場で麺を打ったりしているところを目の前で見られることも醍醐味の1つ。
安くてサービスもたくさん出してもらえるのでオモニとの何気ないコミュニケーションを楽しんでみてくださいね!
おうちでさくっと♪インスタント麺でもカルグクスが!
辛ラーメンやノグリなど数々のインスタント麺を販売する大手メーカーの農心がカルグクスも提供しています。
その名も「멸치 칼국수(ミョルチカルグクス)」いわゆる定番の煮干しだしを使ったスープがベースのカルグクスです。
トッピングには、本場韓国で定番のネギや人参、卵の乾燥フレークが入っています。
入っている麺もカルグクスの麺を再現した平麺です。
スープを一口飲むと海鮮出汁の味でほっとしますが、後味にコショウが効き、アクセントもあります。
さすがに本場の手打ち麺には敵いませんが、インスタント麺としてはもちもちの平麺も美味しいです。
自宅でさくっとカルグクスを楽しむには嬉しい一品ですね♪
【まとめ】寒くなったらカルグクスの季節♡種類豊富な韓国の「うどん」とは?
今回の記事では、少し肌寒くなってきたら食べたくなる韓国の「うどん」と呼ばれる「カルグクス」についてご紹介しました!
定番のにぼしベースのスープから海鮮出汁、そしてお肉ベースのものまで味や種類は様々です。
韓国のソウルに行ったら必訪のカルグクス有名店として、明洞餃子と南大門市場のカルグクス通りをご紹介しました。
どちらも三者三様の魅力があるので、カルグクス好きはどちらも行ってみてくださいね!
しばらくはまだ韓国に簡単に旅行へ行くことが難しい今、韓国の調味料がなくてもさくっと自宅でたのしむことができる農心のインスタントカルグクスもあります。
どんどん寒くなるこれからの季節。
この秋、冬をカルグクスで乗り切りましょう!