【日本のお正月定番!】떡(餅)選びに困った経験のある方必見!複雑な韓国のお餅の種類を解説します【韓国】
韓国で떡(餅)選びに困った経験のある方は多いのではないでしょうか?
皆さんは韓国の떡(餅)をお好きですか?
韓国のお餅というと、パッと思いつくのはトッポギだと思いますが、韓国の伝統餅は食べたことがありますか?
韓国旅行に行った際に、韓国の伝統餅を買ってみようと思った方もいるかと思います。
しかし、いざ떡(餅)のお店に行くと、あまりにも種類が多く、「どれを買ったらいいのか分からない」と困った経験のある方は多いのではないでしょうか?
私自身も同様の経験があって、どういうお餅なのかが全然分からず、なんとなく見た目だけで判断して買って帰って来たことがあります。
今思えば、ちゃんとお餅の種類が分かっていたら、色々食べてみたのにな~と少し後悔。。
そこで、今回は韓国の떡(餅)の種類を解説していきたいと思います。
実は、韓国の떡(餅)は種類がかなり多く、地方ごとにも様々な特色があるんです。
調べれば調べるほど、その奥深さに感嘆するほど。
それでは、韓国の떡(餅)の世界を早速覗いてみましょう♪
【韓国人が好む떡(餅)BEST10】種類を詳しく解説
韓国の떡(餅)は、とにかく種類が多いのが特徴です。
そこで、今回は「韓国人が好む떡(餅)BEST10」に選ばれたお餅を中心に紹介!
ここでBEST10に選ばれている떡(餅)は、떡(餅)の中でも代表的なものたちなので、1~10位の떡(餅)を知っておけば、韓国のお餅屋さんに行っても、それほど困ることはないと思います。
このランキングは、オンラインアンケートを行っている「PanelNow」が2019年8月に24,798名を対象に行ったものです。
それでは、ランキングを見ていきましょう。
1位:꿀떡(クㇽットㇰ)
韓国人が最も好む떡(餅)の1位に選ばれたのは、꿀떡(クㇽットㇰ)でした。
꿀떡は直訳すると「蜜餅」で、もち米の生地で蜜や砂糖を包んだものです。
もちもちした食感のお餅の中から、甘くとろりとした蜜が出てくるなんて、人気間違いなしですよね。
もちもち食感のお餅と甘い味を同時に楽しめることから老若男女に好まれている꿀떡。
ちなみに、蜜がたっぷりとかかっているタイプの꿀떡もありますよ。
「방울떡(バンウㇽットㇰ)」とも呼ばれています。
2位:가래떡(カレットㇰ)
2位は가래떡(カレットㇰ)。
うるち米の粉を蒸して、丸く細く作ったお餅です。
主にカットして、餅スープ(떡국)やトッポギに使用します。
しかしそれ以外にも、焼いてから蜜につけて食べるという食べ方もおススメ!
香ばしい味を堪能でき、おやつにピッタリですよ。
韓国のサウナである찜질방(チㇺジㇽバン)で、炭で焼いた가래떡を食べられる所もあるよう。
行ってみたいですね~♪
3位:백설기(ペㇰソㇽギ)
3位は백설기(ペㇰソㇽギ)。
백설기とは、「雪のような蒸し餅」の意味で、うるち米の粉を蒸し器で蒸したものです。
どちらかというと、食感は蒸しパンに近いと思います。
韓国では「돌잔치(トㇽジャンチ・満1歳のお祝いの会)」などのお祝いごとの際によく食べられる代表的な食べ物なんです。
他の떡(餅)に比べると粘り気が少ないので、お餅のモチモチ感が苦手という人にも人気。
백설기の間に、蜜を挟んだ「꿀백설기(クㇽペㇰソㇽギ)」もありますよ。
4位:인절미(インジョㇽミ)
4位は인절미(インジョㇽミ)。
馴染みのあるビジュアルで、日本でもお馴染みのいわゆる「きなこ餅」ですね。
よもぎ餅にきなこをまぶした「쑥인절미(スㇰインジョㇽミ)」もあります。
最近は、인절미味のお菓子も続々発売されているんですよ。
ハニーバターアーモンドで人気となったHBAFのアーモンドシリーズからは、「인절미아몬드(インジョㇽミ アモンドゥ・きなこ餅アーモンド)」が発売されています。
人気の꼬북칩(コブㇰチップ)からも인절미味が発売。
実際に食べてみましたが、ほんのり甘くて香ばしい味がくせになりそうです。
お馴染みのチョコパイでも、인절미味が登場!
チョコパイときなこ餅の味のコラボは気になりますね♪
5位:찹쌀떡(チャㇷ゚サㇽットㇰ)
5位は찹쌀떡(チャㇷ゚サㇽットㇰ)。
こちらも馴染みのあるビジュアルですよね。
찹쌀떡(チャㇷ゚サㇽットㇰ)はいわゆる「大福」です。
受験シーズンになると、「붙으라(プットゥラ)」と合格祈願を込めて찹쌀떡をプレゼントしたりもするよう。
ちなみに、붙으라には「くっついて」の他に、「合格して」の意味もあることから찹쌀떡を贈るんですね。
6位:영양떡(ヨンヤンットㇰ)
6位は영양떡(ヨンヤンットㇰ)。
名前の영양떡(栄養餅)のごとく、栄養たっぷりのお餅です。
カボチャ・豆・栗・ナツメ等を入れて、健康・食感・味を一度に味わえるお餅。
写真を見ても、確かに体に良さそうですね。
7位:송편(ソンピョン)
7位は송편(ソンピョン)です。
チュソク(秋夕)の代表的な食べ物なので、知っている方も多いのではないでしょうか。
송편(ソンピョン)には、初物の果物と初穂の収穫を祖先と天に感謝するという気持ちが込められています。
うるち米の粉をお湯で練り、ゴマや豆・小豆などを入れて半月の形に作り上げたお餅です。
8位:술떡(スㇽットㇰ)
8位は술떡(スㇽットㇰ)。
直訳すると「酒餅」ですが、その名のごとく、うるち米の粉にマッコリを入れて、やや熟成させた後に蒸しあげたお餅です。
蒸しているので、お餅というよりは「酒まんじゅう」に近いと言えます。
マッコリが入っているため、甘みがありつつも、少し酸っぱさを感じられるような味わいが特徴です。
기정떡(キジョンットㇰ)や 증편(チュンピョン)とも呼びます。
9位:시루떡(シルットㇰ)
9位は시루떡(シルットㇰ)です。
시루とは「蒸し器」の意味で、うるち米の粉に小豆などを載せたり、挟んだりして蒸したお餅です。
上の写真は小豆を載せた「팥시루떡(パッシルットㇰ)」。
その他にも、きなこを載せた「콩시루떡(コンシルットㇰ)」などがあります。
10位:その他
10位は「その他の餅たち」となりました。
ランキングには入りませんでしたが、もう少し韓国の떡(餅)の種類を紹介したいと思います。
절편(チョㇽピョン)
直訳すると「切り餅」。
丸や四角の形に作られたお餅ですが、花の印が押されたものなどもあり、日本でいう切り餅とは少し違いますね。
中にあんこが挟まれているものもあるようです。
바람떡(パラㇺットㇰ)
小豆などの餡を入れて、半月模様に作ったお餅です。
「송편(ソンピョン)も半月模様のお餅だけど、何が違うの?」と思った方も多いハズ。
同じ半月模様のお餅ですが、作り方が異なるんです。
바람떡(パラㇺットㇰ)はうるち米の餅生地を薄く伸ばして、餃子の皮のようにします。
その中に丸めた餡を入れたら、半分に折って餅生地を閉じるのですがこの時に、茶碗などを使って中に空気が入るようにして蓋をするんです。
まさに바람떡(パラㇺットㇰ)、「風餅」の由来ですね。
송편は、餡も餅もぎっしりと詰まった半月形。
なるほど、同じ半月型でもこんな違いがあるとは奥が深いですね!
버무리(ポムリ)
名前の由来となっている動詞「버무리다(ポムリダ)」は「混ぜ合わせる」という意味です。
その名のごとく、버무리(ポムリ)は米粉に豆や小豆・ヨモギなどを入れて混ぜ合わせ、蒸したお餅です。
경단(キョンダン)
団子という意味の「경단(キョンダン)」。
もち米の粉を練って丸めた後に、お湯で茹でます。
なんだか白玉みたいですね。
そして、そのお餅の周りに小豆やカステラの粉、ごまなどをつけたものです。
韓国には떡박물관(Tteok Museum)がある!?
ここまで見て、韓国の떡(餅)の種類の多さにびっくりした方も多いのではないでしょうか。
韓国の떡に興味を持った方に朗報です!
なんと韓国ソウルには떡박물관(Tteok Museum・餅博物館)があるんですよ♪
住所 | ソウル 鐘路区敦化門路71 (地下鉄鐘路三街駅7番出口から徒歩3分程度) |
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営業時間 | 月~土曜日10:00~18:00 *日曜、ソルラル・チュソク当日は休館 |
떡をテーマとした国内唯一の私立博物館で、韓国の伝統的な飲食文化に基盤を置いている떡박물관(Tteok Museum)。
떡박물관(Tteok Museum)では、館長であるユン・スㇰチャ氏が数十年に渡って収集してきた多彩な調理道具などを通して、韓国の食文化を知ることができます。
떡の歴史や、多彩な種類の떡を見ることができる常設展示館と、떡やキムチなどの伝統食べ物を直接作ることのできる体験空間もあるんですよ!
外国人向けの体験プログラムもあり、떡の体験プログラムの場合は50,000ウォンで2種類の떡を作ることができるとのこと(英語通訳付き)。
興味のある方は、떡박물관(Tteok Museum)のホームページから体験プログラムの予約が可能なので、ぜひチェックしてみてください。
仁川空港で떡のお土産を買っていくのもおススメ!
韓国旅行の際に、韓国の떡をお土産に買っていきたいと思う方も多いかと思います。
떡は意外と賞味期限が短かく、時間が経つと固くなったりもするので、なるべく帰国ギリギリで購入したいですよね。
そこで、仁川空港を利用する方には朗報です。
仁川空港の第1ターミナルには、떡の有名チェーン店である「빚은(bizeun)」の売り場があるんです!
残念ながら、第2ターミナルには「빚은(bizeun)」の売り場はないよう。
第1ターミナルということで、大韓航空以外の航空便を利用する方はぜひ参考にしていただけると嬉しいです。
場所 | 仁川空港 第1ターミナル3階 (5番ゲート横) |
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営業時間 | 6:00~21:00 ラストオーダー20:30 |
「빚은(bizeun)」と言えば、伝統スタイルの떡から、可愛くデザインされた떡まで多彩な種類があります。
うさぎ年の新年の幸せな笑顔を届ける「うさぎ설기떡(ソㇽギットㇰ)」が入ったセットも発売されています。
その他にはポケモンキャラクターの떡も発売中!
こんな可愛いお餅をお土産にもらったら、絶対うれしいですよね♪
ちなみに、金浦空港国際線ターミナル内には떡を売っているお店は、残念ながらありませんでした。
しかし、金浦空港から歩いて行くことのできるロッテモール金浦空港内のロッテマートでは떡を販売しているので、時間に余裕のある方はぜひチェックしてみてください!
가래떡(カレットㇰ)のアイスも発売中!
韓国では가래떡(カレットㇰ)のアイスも発売されています。
その가래떡(カレットㇰ)アイスを発売しているのが、「baskin robbins(배스킨라빈스)」!
日本で言う「サーティワンアイスクリーム」ですね。
どんなアイスかというと、サーティワンのアイスクリームをモチモチしたお餅で包んだのが、가래떡(カレットㇰ)アイス。
これは美味しそうですね、イメージ的には雪見だいふくのような感じなのでしょうか。
種類は全3種類です。
・濃厚なバニラアイスを白い餅で包んだ「牛乳가래떡(カレットㇰ)アイス」
・スイートサツマイモアイスを紫色の餅で包んた「サツマイモ가래떡(カレットㇰ)アイス」
・香ばしい黒ゴマバニラアイスを黒い餅で包んだ「黒ゴマ牛乳가래떡(カレットㇰ)アイス」
韓国に行かれた際は、ぜひbaskin robbinsの「가래떡アイス」もご賞味ください♪
【まとめ】「韓国」떡(餅)選びに困った経験のある方必見!複雑な韓国のお餅の種類を解説します。
今回は、韓国の떡(餅)の種類を見てきましたが、いかがでしたでしょうか?
細かく見ていくと、まだまだ種類は豊富にあると思いますが、代表的なものだけでもこんなにもたくさんの種類があるとは驚きでした。
まさに、떡(餅)の博物館があるのも納得だなと思えるくらい奥が深い世界ですね。
調べていると、健康に良さそうなものも多く、韓国に行った際には今回調べた何種類かを食べてみたいと思いました。
新大久保の韓国食材スーパーでも、韓国の伝統餅を売っていたりもするので、「なかなか韓国に行けないけど韓国の伝統餅を食べてみたい」という方は新大久保で探してみるのもおススメです!