全部で何チーム?韓国のプロサッカーKリーグをご紹介します!
韓国のプロサッカーKリーグをご紹介します!
韓国のサッカーと言うと、ソン・フンミンやキム・ミンジェ、イ・ガンインなど世界で活躍するトップスターは日本でも有名ですよね。
しかし、国内リーグとなるKリーグに関しては、あまり詳しく知らないという方が多いのではないでしょうか。
そこで今回は、韓国のプロサッカーKリーグをご紹介したいと思います!
Jリーグのケースなども紹介していきたいと思うので、比較してみるのも面白いハズ。
それでは、早速見ていきましょう♪
韓国のプロサッカーKリーグの歴史は?
韓国のプロサッカーリーグは1983年に初めて発足されました。
ちなみに、当時の公式名称は「スーパーリーグ」。
1984年の段階で、リーグにはプロ6チーム・実業団2チームの計8チームが参加していました。
その後、 「サッカー大祭典」「韓国プロサッカー大会」「コリアンリーグ」などと公式名称を変えた後、1998年に「K-リーグ」に。
1998年当初は「K-リーグ」とハイフン(-)を使っていましたが、2010年からハイフンがなくなり、現在に至る「Kリーグ」となりました。
Kリーグには、Jリーグで言う「J1」「J2」となる「Kリーグ1」「Kリーグ2」があり、2012年からは昇格制が導入されています。
日本のJリーグの開幕はいつ?
日本の場合も見ておきましょう!
日本のJリーグは1993年に10チームで開幕しました。
なんと韓国のスーパーリーグ開幕から、10年も後になるんですね。
ここまでプロサッカーの歴史に差があるとは驚きでした。
韓国のプロサッカーKリーグのチームを見ていきましょう!
ここからはKリーグ1の12チーム(2024年9月現在)を紹介していきたいと思います。
それぞれのチームの特色も紹介していくので、ぜひ推しのチームを見つけてもらえると嬉しいです。
それでは、見ていきましょう。
ウルサンHD FC(蔚山)
本拠地 | 蔚山広域市 |
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ホームスタジアム | 蔚山文殊スタジアム |
創設 | 1983年 |
親会社 | HD現代 |
Kリーグ1優勝回数 | 4回 |
AFCチャンピオンズリーグ優勝回数 | 2回 |
Kリーグでは名門と言われているウルサンHD FC。
AFCチャンピオンズリーグで2回優勝とはすごいですよね。
現在は韓国代表チームの監督となったホン・ミョンボ監督が2021年から監督を務めたチームでもあります。
2025年には各大陸を代表する32チームが一堂に会するFIFAクラブワールドカップへの参加も決まっているんですよ~!
キムチョンサンムFC(金泉尚武)
本拠地 | 慶尚北道 金泉市 |
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ホームスタジアム | 金泉総合スポーツタウン |
創設 | 2021年 |
オーナー | 金泉市長 |
2021年に新しく発足された現在のKリーグ1では最も若いチームです。
兵役義務中のKリーグの選手が所属するチームで、Kリーグ唯一の国軍体育部隊所属のチームでもあります。
まさに兵役がある韓国ならではのチーム。
サッカー選手にとっては兵役によって選手生命が絶たれるのではなく、兵役中もプロリーグでプレイをできるというのは安心材料になりますね。
カンウォンFC(江原)
本拠地 | 江原特別自治道 |
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ホームスタジアム | 江陵総合運動場 |
創設 | 2008年 |
オーナー | 江原特別自治道知事 |
韓国で最も広い地域を本拠地とするプロチーム。
地方自治体が最も多い株式を所有している市民チームの形態で運営されています。
スウォンFC(水原)
本拠地 | 京畿道水原市 |
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ホームスタジアム | 水原総合運動場 |
創設 | 2003年 |
オーナー | 水原市長 |
FCソウル
本拠地 | ソウル |
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ホームスタジアム | ソウルワールドカップ競技場 |
創設 | 1983年 |
親会社 | GS |
Kリーグ1優勝回数 | 6回 |
韓国プロスポーツ界で1試合での歴代最多観客数記録を持つチーム。
2010年5月5日のソウルワールドカップ競技場での城南一和天馬戦で60,747人を観客動員しており、これが韓国プロスポーツ界の歴代最多観客数記録となっています。
ちなみに、日本のJリーグ J1最多入場者数試合は2019年12月7日に日産スタジアムで行われた横浜F・マリノスとFC東京の試合で観客動員数は63,854人でした。
そしてこれだけではなく、Kリーグの歴代最多勝ち点記録(2012年シーズンに96点)も持っているチーム!
本拠地に関してはこれまでに忠清道やソウル、そして京畿道安養市などを経て、2004年に再びソウルとなりました。
ポハンスティーラース(浦項)
本拠地 | 慶尚北道浦項市 |
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ホームスタジアム | 浦項スティールヤード |
創設 | 1973年 |
親会社 | POSCO |
Kリーグ1優勝回数 | 5回 |
AFCチャンピオンズリーグ優勝回数 | 3回 |
なんとAFCチャンピオンズリーグ優勝回数が3回のポハンスティーラース!
韓国では最も歴史の深いプロサッカーチームでもあります。
1973年の創設からずっと強豪チームを維持し続けており、2009年のAFCチャンピオンズリーグで優勝した際には、FIFAクラブワールドカップでKリーグ最高成績となる3位を記録しました。
クァンジュFC(光州)
本拠地 | 光州広域市 |
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ホームスタジアム | 光州サッカー専用球場 |
創設 | 2010年 |
オーナー | 光州広域市長 |
2022年にKリーグ2で優勝し、Kリーグ1に昇格したクァンジュFC。
エンブレムの火の鳥(FIREBIRD)が印象的ですね!
チェジュユナイテッドFC(済州)
本拠地 | 済州特別自治道 |
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ホームスタジアム | 済州ワールドカップ競技場 |
創設 | 1982年 |
親会社 | SKエナジー |
Kリーグ1優勝回数 | 1回 |
現在の本拠地はチェジュですが、ソウルや仁川・富川などを経て、2006年から現在の本拠地となりました。
地理的な特性もあり、韓国のプロスポーツではチェジュ特別自治道を本拠地とする唯一のプロスポーツチームでもあります。
エンブレムはチェジュ島を象徴する漢拏山(한라산)と、その漢拏山で神仙たちが乗っていったとされる神聖な動物の白鹿をモチーフとしています。
私自身、『なんでエンブレムが鹿なんだろう』と不思議に思ったのですが、そういう由来があるんですね~。
伝説では白鹿を撃ってしまった場合、その狩人は天罰を受けてその場で即死したとも言われているそうです。
テグFC(大邱)
本拠地 | 大邱広域市 |
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ホームスタジアム | DGB大邱銀行パーク |
創設 | 2002年 |
オーナー | 大邱広域市長 |
2002年に行われた日韓ワールドカップのサッカーブームに支えられ、韓国で初めて市民チームの概念を導入して創設されたチーム。
実際のところは大邱市民がサッカーチーム創設を望んだというよりは、ワールドカップが終わった後にがらんとしてしまった大邱ワールドカップ競技場を活用するために、大邱広域市が積極的に押し進めたということだそう。
テジョンハナシチズン(大田)
本拠地 | 大田広域市 |
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ホームスタジアム | 大田ワールドカップ競技場 |
創設 | 1997年 |
オーナー | HANA金融グループ |
もともとは大田や忠清南道の企業がコンソーシアム方式で運営していましたが、IMFの時に運営会社の内、数社が倒産。
2006年には財政難で大田広域市に売却されました。
その後、解体危機まで追い込まれましたが、2020年にハナ金融グループが大田広域市からチームを買収し、現在の姿となっています。
ちなみに、エンブレムの上部の鶏のようなマークは、忠清南道で見つかった国宝の「百済金銅大香炉」がモチーフとなっているそうです。
チョンブクヒョンデモータース(全北)
本拠地 | 全北特別自治道 |
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ホームスタジアム | 全州ワールドカップ競技場 |
創設 | 1994年 |
親会社 | 現代自動車 |
Kリーグ1優勝回数 | 9回 |
AFCチャンピオンズリーグ優勝回数 | 2回 |
Kリーグ1の最多優勝記録を持っているチョンブクヒョンデモータース。
なんと2017年から2021年まで連続優勝しているというから、すごい!
今や世界的選手となったFCバイエルン・ミュンヘンのキム・ミンジェ選手や、2022年のカタールワールドカップで大ブレイクしたチョ・ギュソン選手が所属していたチームでもあります。
現在は、韓国のスーパースターであったパク・チソン選手がテクニカルディレクターを務めているというから頼もしいですね。
インチョンユナイテッドF.C.(仁川)
本拠地 | 仁川広域市 |
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ホームスタジアム | 仁川サッカー専用競技場 |
創設 | 2003年 |
オーナー | 仁川広域市長 |
市民チームの形態で運営され、インチョンユナイテッドF.C.という名称は、仁川市と市民・企業が共にチームを発足させたという「連合」の意味を表しています。
韓国のKリーグ 歴代最多観客数突破まであと少し!
Kリーグは昨シーズンの総観客数が301万1,509人で、 2018年に有料観客集計が始まって以来、300万人を越えたのは初めてでした。
内訳は、Kリーグ1が244万7,147人、Kリーグ2が56万4,362人。
両リーグともに単一シーズンの最多観客新記録となりました。
そして今シーズンはどうかというと、 Kリーグ1・Kリーグ2共に観客は増加。
今季Kリーグ1・2の30ラウンドまでの観客数は計261万642人で、昨年同期の228万305人より14.5%アップしているんです。
リーグ別に見ると、Kリーグ1は193万2,027人で2%アップ、Kリーグ2は67万8,615人でなんと75.6%もアップしたというから驚きですね。
2年連続300万人の観客突破&新記録更新に期待が集まっています!
Kリーグの平均動員観客数のランキングもご紹介します!
9月17日のプロサッカー連盟の報告によると、Kリーグ1の1試合あたりの平均観客動員数はFCソウルが1位で2万6,893人。
これは、元イングランド代表のジェシー・リンガードがFCソウルに加入した効果が大きいようです。
そして、2位はウルサンHD FCで昨シーズンとほぼ同じの平均1万8,229人が競技場を訪れています。
3位は昨年、平均観衆1万2,566人でやや伸び悩んでいたチョンブクヒョンデモータースが今季は1万4,584人でランクアップ。
テグFCは平均1万1,088人、インチョンユナイテッドF.C.が1万693人で後に続いています。
Kリーグ2はというと今年からKリーグ2に降格した水原サムソンブルーウィングスが圧倒的1位の平均観客数1万730人。
水原サムソンブルーウィングスがKリーグ2の観客数を押し上げる結果となりました。
韓国のKリーグがサンリオとコラボ!?
韓国プロサッカー連盟とサンリオのコラボポップアップストアが7月19日から8月11日までの24日間、ソウルのロッテワールドモールにオープンしました。
とにかくこのポップアップストアが大人気で、一日の平均訪問客は1万500人。
累計訪問客数は約25万人を突破したというからすごいですよね!
更には、オープンラン(開店前の待機)人数が計1万人ほどで、一日平均約400人がオープンランに参加したというからこれまた驚愕です。
全国のロッテデパートやロッテアウトレットの単一ポップアップストアの初日売上げ歴代1位にも躍り出たというからその人気の凄まじさが分かりますよね。
Kリーグとサンリオのコラボショップ 最も売れた商品は?
最も売れた商品はソン・フンミンが所属しているプレミアリーグのトッテナム・ホットスパーFCが今年のアジアツアーに訪れた際、対戦相手となったKリーグオールスターズのユニフォームでした。
上の写真がそのユニフォームで、Kリーグ・サンリオ・アディダスのコラボで作られているんです。
背番号のところが可愛いですね~。
売れた枚数ごとの選手ランキングは下のようになっています。
- 1位:ヤン・ミンヒョク(カンウォンFC。来年1月にトッテナムへ移籍予定)
- 2位:イ・スンウ(チョンブクヒョンデモータース)
ユニフォーム以外でいうと、チョンブクヒョンデモータースとコラボしたポチャッコ、FCソウルとコラボしたハローキティ、水原サムソンとコラボしたハンギョドンなどのキャラクター商品が人気を集めたそうです。
【まとめ】全部で何チーム?韓国のプロサッカーKリーグをご紹介します!
今回は韓国のプロサッカーであるKリーグをご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
Kリーグの歴史を知ると、Jリーグはまだまだ新しいリーグなんだなと実感させられました。
そして、韓国代表選手の記事などはよく目にするので、韓国代表選手の所属チームを目にすることも多かったのですが、これまでは正直よく分かっていませんでした。
今回の記事をきっかけにKリーグ1のチームを知ることができて、勉強になりました。
2026年サッカーワールドカップのアジア最終予選(3次予選)も始まっているので、韓国代表チームにも注目していきたいと思います!