【K-HIPHOP】もはや生活の一部?韓国のHIPHOP文化をご紹介!
もはや生活の一部?韓国のHIPHOP文化
皆さんは韓国のヒップホップこと、K-HIPHOPはお好きですか?
韓国のラッパーはよく知らないという方も、アイドルグループの曲には決まってラップ部分があったりと馴染みがあるかと思います。
日本でヒップホップというと好きな人は好きって感じですが、韓国でヒップホップというと子供から大人まで老若男女が聞く音楽です。
どうして韓国ではヒップホップが浸透していったのでしょうか?
韓国のヒップホップ文化を一緒に覗いていきたいと思います!
韓国のHIPHOP界を牽引してきたのは?
老若男女に愛されるようになったK-HIPHOP。
ここからは、韓国のヒップホップ業界を引っ張ってきた功労者とも言えるアーティストの一部を紹介していきたいと思います。
きっと皆さんが知っているアーティストもいるハズ!
それでは見ていきましょう♪
ドランクンタイガー
まず、K-HIPHOPの歴史を語る上で外せないのがドランクンタイガー(Drunken Tiger)。
韓国のHIPHOP大衆化の口火を切った歴史的なグループという評価を受けています。
まさにヒップホップ界の生きた伝説と言っても過言ではないくらい、当時の人気は凄まじいものがありました。
そんなドランクンタイガーですが、1999年にタイガーJKとDJシャインの二人で結成されたグループです。
2005年にDJシャインが脱退すると、以降はタイガーJKの一人体制でグループを継続。2018年まで、約14年間活動を行いました。
ドランクンタイガーのタイガーJKは韓国のヒップホップ第1世代であると同時に、群を抜いたヒップホップアーティストとして認められています。
アメリカの音楽専門メディアMTV IGGYが選定した「最高の女性ラッパーTOP12」に輝いたユン・ミレと結婚したことも有名ですよね。
現在は妻であるユン・ミレも所属しているヒップホップレーベル「Feel Ghood Music.」を立ち上げ、CEOとして音楽だけにとどまらず多彩な文化活動を繰り広げています。
エピックハイ
続いて紹介するのは、エピックハイ(EPIK HIGH)。
韓国のヒップホップ歴史上、最も大衆的に成功したグループと言われています。
ヒップホップと他のジャンルの結合も試みながら、韓国のヒップホップ大衆化に功績を残したグループです。
2001年にグループを結成し、2003年にデビュー。MITHRA (ミスラ)、TABLO (タブロ)、DJ TUKUTZ (ディージェー トゥーカッツ)の3人グループです。
2005年に発売した「Fly」は、当時の音楽プログラムで東方神起を抑えて1位になったほどでした。
2007年に発売したアルバム「Remapping The Human Soul」は韓国ヒップホップの名盤に入るほどのクオリティの高さを誇り、人気を集めています。
2019年には初のヨーロッパツアーを行い、2021年1月に10枚目のアルバムとなる「Epik High Is Here 上」を、2022年2月には「Epik High Is Here 下」を発売し、現在も精力的に活動を行っています。
現在は違いますが、YGエンターテインメントに所属していたことで、知っている方もいるのではないでしょうか。
ダイナミックデュオ
続いては、韓国ヒップホップシーンの象徴とも言えるアーティストであり、韓国のヒップホップ大衆化を導いたダイナミックデュオ(Dynamicduo)です。
チェジャとゲコの二人組で、韓国ヒップホップシーン最高のデュオと言われています。
2004年に1枚目のアルバムである「Taxi Driver」を発売し、タイトル曲である「Ring My Bell」でデビュー。この「Ring My Bell」があるとあらゆるケーブルチャートで1位になる等、爆発的なヒットとなりました。
特にメンバーのゲコは、韓国の現在のヒップホップシーンを代表するアーティストの一人であり、ヒップホップファンたちが韓国のヒップホップシーンのワントップを議論する際には必ず名前が挙がるほどのラッパーです。
急速に変化していくヒップホップトレンドの中で20年間、変わらずポジションを維持している最高のラッパーの一人として認められています。
そんなダイナミックデュオですが、現在はKBS2で放映されている番組「Listen-Up」で初の単独司会に挑戦しています。
これまでもオーディション番組では数多く審査員を行ってきましたが、初の司会ということで緊張したようです(笑)
The Quiett
韓国ヒップホップシーンのゴッドファーザーと呼ばれているThe Quiettも欠かせません。
韓国のヒップホップシーンにおいて最も影響力のあるアーティストの一人であり、現在の韓国ヒップホップシーンに大きな足跡を残したラッパーです。
他のラッパーたちに大きな影響を与え、後輩ラッパーたちを育成。トレンドの変化を読み、先駆者として道を作り上げる姿はヒップホップシーン全体の発展に大きく貢献したと言われています。
2011年に設立され、DOK2・Beebzinoと3人体制で運営していた1LLIONAIRE RECORDSは聞いたことがある人も多いのではないでしょうか?
そして、2016年には1LLIONAIRE RECORDSの傘下となるAMBITION MUSIKを設立。
このAMBITION MUSIKには「METOR」で2020年の年間チャート2位にランキングされ、ミュージックプラットフォーム「Melon」のTOP100チャートに746日連続でランクインする等、凄まじい記録を達成したラッパーCHANGMOがいます。
このCHANGMOは他でもないThe Quiettが発掘したラッパーです。
1LLIONAIRE RECORDSが2020年に解体後は、ラッパーであるYUMDDAと共にDaytona Entertainmentを設立。
アーティストとして活動すると同時に、若手育成にも励んでいます。
パク・ジェボム
ご存じの通り、2PMのリーダーだったパク・ジェボム。
レーベルであるAOMGとH1ghr Musicを設立した功績は外せません!
AOMGは2013年にパク・ジェボムが設立したヒップホップ・R&Bレーベルです。
現在AOMGには、Simon Dominic・Loco・GRAY・Woo Wonjae・CODE KUNST等のヒップホップシーンになくてはならないアーティスト達が所属。
そして2017年には H1GHR MUSIC を設立。パク・ジェボムはH1GHR MUSIC を設立した理由について、表舞台に立てていない才能あるアーティスト達に機会を与えたかったと語っています。
H1GHR MUSICには、HAON・BIG Naughty・TRADE L・パクヒョンジンなどの若手も多く所属。
パク・ジェボムは2021年12月31日にAOMGとH1ghr Musicの代表を辞任し、現在は顧問となりました。
社会現象になった「SHOW ME THE MONEY」も外せない!
Mnetで2012年から放送されているラッパーオーディション番組「SHOW ME THE MONEY」も韓国のヒップホップ文化を語る上で外すことはできません。
「SHOW ME THE MONEY」はプロ・アマチュアを問わない参加者を、プロデューサーと呼ばれる審査員が審査&プロデューシングを行い、勝ち進んでいくオーディション番組です。
この「SHOW ME THE MONEY」から数多くのヒット曲や人気ラッパーが誕生しました。
これまで10シリーズが放送され、新しいシーズンである「SHOW ME THE MONEY11」がこの秋放送予定です。
もう10年以上に渡って、放送されている番組なんですね!
「SHOW ME THE MONEY」の存在によって、ヒップホップ音楽の市場性が確証され、ヒップホップ市場が大きくなったという点は疑いようがありません。
そして、数多くのアンダーグラウンドラッパーたちがこの番組をきっかけに大衆的人気を得るようになり、ヒップホップシーンに新しいトレンドを引き起こしました。「SHOW ME THE MONEY」で作られた曲がチャートを独占する現象も今やお馴染みです。
参加者を見ていると小学生からお年寄りまで参加していて、ラッパーになりたい人がこんなにもいるんだ~と毎回驚かされます。
「SHOW ME THE MONEY」をきっかけに人気を得たラッパーには、LocoやWoo Wonjae、Bewhyなどがいますね。
放送されるたびに波紋を巻き起こすという側面もありますが、この秋から放送されるシーズン11ではどんな旋風を巻き起こしてくれるのか楽しみです。
HIPHOP関連番組が続々登場
「SHOW ME THE MONEY」が人気を得ると、ラッパーオーディション番組が数多く放映されました。
高校生ラッパーのオーディション番組である「高等ラッパー」や、女性ラッパーのオーディション番組「アンプリティラップスター」、そして「ヒップホップの民族」などです。
「アンプリティラップスター」には当時人気が出る前のJessiやHEIZEが出演していました。
そして、特に「高等ラッパー」はシーズン4まで放送されるほど人気に。
現在ラッパーとして活躍しているHAONやイ・ヨンジは高等ラッパーで優勝しているんです。
高等ラッパーを見ると、高校生なのにこんなにレベルが高いんだとびっくりすると同時に、ヒップホップが浸透しているんだな~と実感させられます!
【まとめ】もはや生活の一部?韓国のHIPHOP文化をご紹介!
韓国ヒップホップシーンの歴史を覗き見してきましたが、いかがだったでしょうか?
まだまだ語り切れないくらいに韓国のヒップホップ文化は奥深いんですね。
これからもどんどん進化していくと思うので、目が離せません!
SHOW ME THE MONEYは日本のMnetでも放送されているようなので、興味を持った方はぜひ見てみてください♪