【徹底解析】韓国の保険ってどんな感じ?日本との違いを徹底調査!
韓国の保険ってどんな感じ?
皆さんは韓国の保険についてご存じですか?
日本で暮らしていると、他国の保険について知る機会はあまりありませんが気になりませんか?
今回は、韓国の保険について調査をしてみました!
果たして、日本との違いはあるのでしょうか?
それでは、見ていきましょう♪
韓国の保険種類
韓国の保険には、主に「生命保険」「損害保険」「第3の保険」の3種類があります。
「第3の保険」とは、生命保険会社と損害保険会社が販売できる保険の種類です。
生命保険の定額保障特性と損害保険の実損保障特性を兼ね備えていて、「生命保険」「損害保険」のどちらにも属さない別の領域の保険とされています。
第3の保険に属するものには、下記のようなものがあります。
・偶発的な事故による傷害治療等を保障する「傷害保険」
・疾病にかかったり、それによって発生した入院・手術・通院等を保障する「疾病保険」
・傷害・疾病による活動不能等で看病を必要とする状態を保障する「看病保険」
それでは、日本の保険の構成を見てみましょう。
・第一分野:生命保険
・第二分野:損害保険
・第三分野:この中間に位置する医療保険、がん保険、介護保険、傷害保険等
調査したところ、保険の種類に関しては日本も韓国も似ていますね!
韓国の保険会社
韓国には、どんな保険会社があるのでしょうか?
金融消費者連盟が発表した2022年の「良い生命/損害保険会社ランキング」を見ていきましょう。
このランキングは、会社の安全性・消費者性・健全性・収益性で評価をされています。
【生命保険会社ランキング】
会社名 | |
---|---|
1位 | サムソン生命 |
2位 | プルデンシャル生命 |
3位 | 教保ライフプラネット |
4位 | LINA生命 |
5位 | AIA生命 |
6位 | 教保生命 |
7位 | 新韓ライフ |
8位 | BNP PARIBAS CARDIF生命 |
9位 | NH農協生命保険 |
10位 | IBK年金保険 |
【損害保険会社ランキング】
会社名 | |
---|---|
1位 | サムソン火災海上 |
2位 | MERITZ火災 |
3位 | DB損害保険 |
4位 | NH農協損害保険 |
5位 | 現代海上 |
6位 | ACE損害保険 |
7位 | AIG損害保険 |
8位 | KB損害保険 |
9位 | ハナ損害保険 |
10位 | ロッテ損害保険 |
日本でも有名な保険会社の名前もありますね!
ランキングを見ると、韓国の保険会社には外資系や財閥系が名を連ねていますね。
韓国の医療保険制度を見てみましょう!
ここからは保険のベースともなる韓国の医療保険制度を見てみましょう!
韓国の大きな特徴は、医療保険制度が一元化されていることです。
ちなみに日本の場合は下記の通り、多くの制度で構成されています。
・国民健康保険(自営業者など)
・協会けんぽ(中小企業被雇用者)
・健康保険組合(大企業の被雇用者)
・共済組合(公務員)
・後期高齢者医療制度
これを見ると、医療保険制度には日本と韓国で大きな違いがありそうですね。
[韓国の医療保険]日本との違い:自己負担額は?
韓国の医療保険制度では、病院の種類ごとに、そして住んでいる地域によって窓口での自己負担の割合が異なるんです。
日本の場合、自己負担額は一般的に3割ですが、韓国の場合は「医院」で治療を受けた際は日本と同じ3割負担です。
しかし、その他の場合は異なるんです。
種類 | 分類内容 | 自己負担額 (都市部) | 自己負担額 (地方) | |
---|---|---|---|---|
外来 | 薬局 | 3割 | ||
医院 | 入院病床が30床未満で、主に治療を担当する。 | 3割 | ||
病院 | 入院病床が30床以上。主に入院患者を対象に診療。 | 4割 | 3.5割 | |
総合病院 | 入院病床が100床以上。複数の診療科と各診療科ごとに専属の専門医を置いている。 | 5割 | 4.5割 | |
上級総合病院 | 保険福祉部の長官が指定した医療機関。高度な医療行為を専門的に行う総合病院。 | 診察費全額+その他の費用の6割 | ||
入院 | 2割 |
上記は、高齢者にも一律で適応されます。
窓口での負担額に関しては、日本とかなり異なりますね!
上級総合病院での自己負担額がかなり大きいので、難しい病気にかかった時に備えて、やはり任意保険に入っておくことは必須そうですね。
[韓国の医療保険]日本との違い:混合診療が可能??
日本では混合診療は認められていませんが、韓国では混合診療が可能です。
混合診療とは、保険診療と自由診療を組み合わせた診療方法のことです。
韓国では「선택진료(ソンテㇰチㇽリョ:選択診療)」と呼び、選択診療担当医師基準を満たす専門医の判断に従って医療保険基準以上の診療を受けることを意味します。
混合診療が可能だと良さそうではありますが、患者にとって経済的に大きな負担となっているという側面もあるようです。
韓国の任意保険加入状況は??
2019年の韓国の個人任意保険加入率は95.1%でした。
生命保険と損害保険の加入率を見てみると、生命保険の加入率は72.7%、損害保険の加入率は76.2%。
日本の場合、2019年時点での生命保険加入率は約8割とのことなので、似た水準ですね。
また、KB金融持株経営研究所の「2022年 韓国の単身世帯報告書」によると、単身世帯が最も多く加入している保険は実損医療保険(69.8%)とのこと!
実損医療保険って??
実損医療保険とは、保険加入者が疾病やケガで入院または通院治療時に、医療費として実際に負担した金額を補填してくれるというものです。
実損医療保険は1999年に発売が開始されると加入者が急増し、現在では3,000万人以上が加入しているほど!
最も重要な補填内容は医療実費(入院医療費と通院医療費特約を合わせた用語)で、医療実費限度は高ければ高いほど良いということになります。
保険会社によって、満60才または65才まで加入が可能ですが、早く加入すればするほど有利です!
実損医療保険は加入時期によって区分される
実損医療保険は加入時期によって、下のように区分されます。
種類 | 販売時期 |
---|---|
1世代 | 1999年9月~2009年9月 |
2世代 | 2009年10月~2017年3月 |
3世代 | 2017年4月~2021年6月 |
4世代 | 2021年7月~ |
実損医療保険の加入者中、80%以上が1~2世代の加入者で、1世代は自己負担金なし、2世代は自己負担10%です。
自己負担額が低いので加入者にとってはプラスですが、加入者の医療利用が多くなるほど赤字になる構造。。。
そのため、金融当局は2017年に3世代実損保険を発売。自己負担額は保険適用時は10∼20%、非保険適用時は20∼30%水準となりました。
そして、2021年7月から発売された4世代実損保険は、既存の1~3世代実損保険より保険料は安いのですが、自己負担額は保険適用時は20%、非保険適用時は30%と既存のものより高くなっています。
現在、金融当局と保険会社が4世代実損保険への転換を呼び掛けているようですが、なかなか難しい状況とのことです。。
【まとめ】韓国の保険ってどんな感じ?日本との違いを徹底調査!
韓国の保険事情を見てきましたが、いかがでしたでしょうか?
日韓の違いもあって、興味深かったですよね!
「備えあれば憂いなし」とも言うので、韓国で保険に入る機会がある際には、ぜひ今回の記事を参考にしてもらえると嬉しいです♪