【2022】今年も開催されました!第27回釜山国際映画祭を総まとめ!!
【2022】韓国で第27回釜山国際映画祭が開催されました!
毎年、韓国の釜山広域市で開催されているアジア最大級の映画祭である「釜山国際映画祭」。
今年も10月5日~10月14日の日程で開催されました。
第27回目の今回はコロナ19のパンデミック以降、3年ぶりとなる正常開催。
釜山にある7か所の劇場の30スクリーンを使って、特別招待作品242本と、COMMUNITY BIFF(観客参加型)作品161本が上映され、16万1,145名の観客が訪れました。
コロナ19の流行前に開かれた2019年の観客数である18万9,116名には届きませんでしたが、それに近い観客が戻ってきましたね!
そして、映画祭に参加したゲスト数もパンデミック当時に比べると大幅に増加しました。
昨年、海外ゲストは69名のみでしたが、今年は1,694名が参加。
『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』のプロデューサーであるジョン・ランド―や、韓国系ハリウッド俳優のダニエル・デイ・キムなどが訪れました。
ちなみに、韓国国内のゲストは4,712名だったそう。
第27回釜山映画祭を総まとめします!
10日間の日程を無事に終えた第27回釜山国際映画祭。
開催期間中は、映画祭関連のホットなニュースが続々と入ってきました。
ここからは、釜山映画祭の今年のハイライトを見ていきたいと思います♪
審査員が豪華!
第27回釜山国際映画祭は、審査員の顔ぶれが豪華&意外でした。
新人監督の長編作品から選ばれる「New Currents Award」の審査員には、我らが日本の俳優加瀬亮の名前が!!
韓国でも演技力が評価されているってことですかね~。
『PLAN 75』の早川千絵監督は短編映画から選ばれる「Sonje Award Juries」の審査員でした。
日本人の監督や俳優が審査員に選ばれているのは嬉しいですよね。
そして、「今年の俳優賞」の審査員は女優のイ・ヨンエと俳優のキム・サンギョンが務めました。
チャングムと言えば「イ・ヨンエ」ということで、イ・ヨンエは改めて説明するまでもないかと思いますが、キム・サンギョンは映画『殺人の追憶』『一級機密』『死体が消えた夜』などに出演している俳優です。
ちなみに、イ・ヨンエは第56回ベルリン国際映画祭でも審査員を務めた経験があるそうです。
スターたちも続々登場しました!
映画祭と言えば、きらびやかなスターたちの登場が欠かせませんよね。
第27回釜山国際映画祭にも数多くの韓国スターが訪れました。
特に、昨年から新設されたスペシャルトークプログラムである『Actors’House』のゲストがとにかく豪華でした。
俳優と観客が共に参加するプログラムで、今回はハン・ジミン、カン・ドンウォン、ハ・ジョンウ、イ・ヨンエが登場。
この顔ぶれはすごいですよね!私も行きたかったです。
今回の釜山国際映画祭では是枝裕和監督の『ベイビー・ブローカー』も上演されましたが、IUがオープントークに登場すると、どよめきが起こったそう。
『ウヨンウ弁護士は天才肌』で大人気となった女優のパク・ウンビンも登場しました。
新たなスター候補!今年の俳優賞の受賞者は??
韓国映画の未来を引っ張っていく潜在能力を持った新人俳優に贈られる「今年の俳優賞」。
過去には、『パラサイト 半地下の家族』で後に注目を浴びるようになったチェ・ウシクや、『D.P. -脱走兵追跡官-』のグ・ギョファン、『梨泰院クラス』のイ・ジュヨンなどが受賞をしました。
韓国を代表する先輩俳優が、今後の韓国映画界を照らしていく新人俳優を直接選ぶ賞ということもあり、俳優たちにとっては特別な意味を持った賞です。
まさに、スター発掘ですね!!
キム・ヨンソン
今年の俳優賞 男性部門に輝いたのは、『Big Sleep』のキム・ヨンソン。
主に演劇の舞台で活動していたキム・ヨンソンは短編映画を通じて、映画の世界に足を踏み入れました。
その後、映画人のコミュニティで偶然『Big Sleep』の俳優募集を見て、オーディションに参加。
見事、主役の座を勝ち取りました。
キム・ヨンソンですが、『犯罪都市2』にも出演しているそうです。
キム・グムスン
今年の俳優賞 女性部門に輝いたのは『ウルサンの星』のキム・グムスン。
『ベイビー・ブローカー』『82年生まれ、キム・ジヨン』『ザ・キング』等に出演したベテラン俳優です。
『ウルサンの星』では旦那の事故死後、家庭を切り盛りしようと力を尽くしますが、思い通りに行かない造船所の溶接工であるユナ役を見事に演じ切りました。
日本映画も上映されました!
第27回釜山国際映画祭では、日本映画も上映されました。
石川慶監督の『ある男』は、釜山映画祭の閉幕作として上演。
監督を始め、主演の妻夫木聡、安藤サクラ、窪田正孝が映画祭を訪れました。
さらには、見事受賞した作品もあるんです!
優れた作品性と進取的な芸術的才能を見せた作品に贈られる「FIPRESCI Award」。
この「FIPRESCI Award」を久保田直監督の『千夜、一夜』が受賞しました。
最愛の人の帰りを「待つ女」たちの人生が交差していく複雑な人間の感情と本質を鋭く炙りだした人間ドラマ。
日本では絶賛全国公開中です!気になりますね~。
その他には、日本でも話題になった早川千絵監督の『PLAN 75』等が上映されました。
トニー・レオンの登場も話題に!
今年の釜山国際映画祭で、最も注目を集めたのはトニーレオンと言っても過言ではありません。
トニーレオンは『花様年華』『インファナル・アフェア』『ラスト、コーション』『レッドクリフ』等に出演した香港のスターで、日本でもお馴染みですよね!
釜山映画祭は今回で4回目となるトニーレオン。
「アジア映画人賞」を受賞するために今回訪れました。
トニーレオンの受賞を記念した「トニーレオンの花様年華」も開催され、トニーレオンが直接選んだ6作品も上映されました。
インタビューの中で、トニーレオンは好きな韓国映画に『8月のクリスマス』と『オールドボーイ』をピックアップ。
そして、俳優はソン・ガンホとチョン・ドヨンが大好きで、機会があれば共演してみたいとも語っていました!
【まとめ】今年も開催されました!第27回釜山国際映画祭を総まとめ!!
今年の釜山国際映画祭のハイライトを見てきましたが、いかがでしたでしょうか?
韓国映画好きとしては、釜山映画祭で上演された韓国作品が日本でも公開される日が来るのが待ち遠しいです。
今年の俳優賞を受賞した二人の俳優にも、今後大注目ですね!
見事受賞を果たした日本作品もぜひチェックしてみてください♪