釜山グルメおすすめ5選|港町ならではの定番料理を紹介

韓国第二の都市・釜山(プサン)は、港町として古くから栄え、海の幸をはじめとする多彩なグルメが楽しめる街です。
ソウルとはまた違う食文化が根付いており、観光客にとっては「ここでしか味わえない料理」に出会えるのが魅力。
この記事では、釜山グルメおすすめ5選を厳選してご紹介します。
港町ならではの名物料理を押さえて、釜山旅行をさらに充実させましょう!
釜山ってどんな街?国際色豊かな港町と多彩なグルメ

引用元:https://japanese.visitkorea.or.kr/
韓国南東部に位置する釜山は、ソウルに次ぐ第2の都市。
山と海に囲まれた地形を持ち、港町ならではの開放的な雰囲気と食文化で広く知られています。
港町ならではの食文化
釜山は韓国最大の国際貿易港を抱え、毎日新鮮な魚介が水揚げされる街。
チャガルチ市場をはじめ市場文化が根強く、地元の人も観光客も活気ある雰囲気の中で新鮮な刺身や焼き魚を楽しめます。
港町らしい豪快さと庶民的な温かさが、釜山グルメの大きな魅力です。
国際色豊かな都市
日本からフェリーでアクセスできる距離にある釜山は、古くから海外との交流が盛んでした。
そのため、街にはどこか国際的な雰囲気が漂い、異国情緒と親しみやすさが同居しています。
観光客にとっても安心して滞在できる空気があり、食文化にもその開放性が反映されています。
庶民的で親しみやすいグルメ
ソウルの華やかなトレンドグルメに対して、釜山の食文化はより庶民的でアットホーム。
デジクッパやミルミョンなど地元に根付いた料理は、シンプルながらも深い味わいで、多くの旅行者を魅了しています。
さらに市場で食べるホットクや屋台の軽食は、観光の合間に気軽に味わえる「釜山らしい一品」として人気です。
釜山グルメ① ミルミョン(小麦冷麺)

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釜山を代表する名物料理といえば、真っ先に名前が挙がるのが「ミルミョン」です。
見た目は冷麺に似ていますが、そば粉ではなく 小麦粉で作られた麺 を使うのが特徴。
小麦粉ならではのやわらかくモチモチとした食感が、多くの人に愛されています。
ミルミョンが生まれた背景
この料理が釜山で発展したのには歴史的な理由があります。
朝鮮戦争の際、北から避難してきた人々が故郷の冷麺を再現しようとしましたが、そば粉が手に入りにくく、小麦粉を代用して作ったのが始まりとされています。
釜山は港町として物流が盛んで、小麦粉の入手が比較的容易だったこともミルミョン定着の要因です。
さっぱりとしたスープ
ミルミョンの魅力は、牛骨や鶏ガラをベースにした すっきりとしながらもコクのある冷たいスープ。
表面に浮かぶ氷片が、夏はもちろん一年を通して爽快な味わいを演出します。
キムチの辛みや酢の酸味を加えることで、より食欲をそそる一杯になります。
地元での楽しみ方
釜山の人々にとって、ミルミョンはまさにソウルの冷麺に匹敵する名物料理。
専門店も数多く、ランチや夜食として気軽に食べられます。
細く長い小麦麺にピリ辛のヤンニョムソースを絡めた「ビビンミルミョン」も人気で、観光客にもおすすめです。
釜山グルメ② デジクッパ

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釜山の庶民的な食堂に入ると、必ずといっていいほど目にするのが「デジクッパ」。
直訳すると「豚(デジ)のスープご飯(クッパ)」で、白濁した豚骨スープにご飯を直接入れて食べる料理です。
豚の旨味がぎゅっと詰まった一杯は、地元の人々の胃袋を支える存在です。
デジクッパの魅力
長時間じっくり煮込んだ豚骨スープは、見た目はこってりですが、味は驚くほどあっさり。
臭みが少なく、最後まで飽きずに食べられます。
スープの表面に浮かぶ脂も適度で、体を温めてくれるため、寒い日には特に人気があります。
食べ方のポイント
デジクッパはシンプルな料理ですが、卓上に並ぶ薬味を入れて自分好みに仕上げるのが醍醐味です。
塩やエビの塩辛で塩気を調整したり、ニラのキムチや唐辛子を加えて辛味をアップさせたり、にんにくを少し入れてコクを出したりと自分好みにアレンジできるため、何度食べても違う味わいを楽しめます。
地元での存在感
釜山には「デジクッパ通り」と呼ばれる通りがあり、専門店が軒を連ねています。
観光客にも人気ですが、地元の人にとっては日常食のひとつ。
仕事帰りの夕食や飲み会の〆にも選ばれる、まさに釜山のソウルフードです。
釜山グルメ③ 海鮮料理

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港町ならではの鮮度の高さと、韓国らしいピリ辛アレンジが組み合わさった釜山の海鮮料理は、他の地域では味わえない特別感があります。
釜山を訪れたら海鮮料理を外すことはできません。
新鮮な魚介を楽しむ「フェ」
釜山の海鮮料理の中でも定番なのが「フェ(刺身)」です。
ソウルの刺身店よりもリーズナブルに楽しめるのが魅力で、チャガルチ市場や広安里ビーチ周辺の民楽刺身センターには観光客も地元客も多く集まります。
韓国式の刺身は、日本のようにわさび醤油ではなく、チョジャン(酢コチュジャン)につけて食べるのが特徴。
ピリ辛の味わいが魚の旨味を引き立て、韓国らしい味覚体験ができます。
ピリ辛好きにおすすめ「ナッチポックム」
釜山名物として知られる「ナッチポックム」は、タコ(ナッチ)をコチュジャンベースのタレで炒めた料理。
プリッとした食感と、辛さの中に広がる旨味がクセになります。
ご飯にのせて丼ぶり風にしたり、〆にうどんやご飯を混ぜて食べるスタイルも人気。
辛い料理が好きな人なら一度は挑戦したい一品です。
SNSでも人気「ナッコプセ」
釜山発祥のB級グルメとして最近特に注目されているのが「ナッコプセ」です。
これは「ナッチ(タコ)」「コプチャン(牛ホルモン)」「セウ(エビ)」の頭文字を組み合わせた料理で、タコの食感、ホルモンの濃厚さ、エビの甘みが一度に味わえる贅沢な鍋。
ピリ辛スープでぐつぐつ煮込むスタイルで、若者を中心に大人気です。
最後にご飯を投入してポックンパ(炒めご飯)にすれば、旨味が凝縮した最高の〆に。
釜山グルメ④ シアッホットク(ナッツ入りホットク)

引用元:https://www.busannavi.net/
釜山の屋台スイーツを語るなら外せないのが「シアッホットク」です。
韓国全土で人気のホットクですが、ナッツをぎっしり詰めたスタイルは釜山発祥といわれています。
甘さと香ばしさが絶妙な一品
生地を鉄板で揚げ焼きし、中には黒砂糖シロップとシナモン、さらにひまわりの種やピーナッツ、かぼちゃの種などがたっぷり。
かじると甘さと香ばしさが一気に広がり、食べ歩きにぴったりのスイーツです。
名物スポットは国際市場周辺
シアッホットクは特に国際市場の屋台が有名で、観光客はもちろん地元の人々も行列を作るほど。
寒い冬の街歩きにアツアツのシアッホットクを頬張れば、体も心も温まります。
ソウルなどでも食べられますが、釜山のものは特に大ぶりでナッツが豪快に入っているのが特徴。
食べ応え抜群で、釜山に来たなら必ず試したいご当地スイーツです。
釜山グルメ⑤ 東莱パジョン
釜山の東莱(トンネ)地区発祥のパジョンは、韓国全土で人気のチヂミの中でも特に有名な存在です。
李氏朝鮮時代には王様に献上されたこともあり、庶民料理でありながら由緒ある一品として知られています。
海鮮とネギの旨みがギュッと詰まったご当地チヂミ
「東莱パジョン」は、大きく刻んだ長ネギと新鮮な海鮮(牡蠣、ムール貝、イカなど)をふんだんに使うのが特徴。
生地は薄めに広げられ、外側はカリッと香ばしく、中はふんわりとした食感を楽しめます。
雨の日に食べるとより美味しいと言われ、釜山の人々にとってソウルのピザや東京のお好み焼きのように、生活に根付いた「地元の粉物料理」といえます。
おすすめの食べ方
熱々の鉄板で焼き上げたパジョンは、酸味のあるタレにつけていただくのが定番。
地元の人々はマッコリと一緒に楽しむのが王道スタイルで、特に雨の日に「パジョンとマッコリ」が食卓に上がるのは、韓国ならではの文化的な習慣です。
旅行者も市場や専門店で気軽に体験できるので、釜山を訪れたらぜひ味わいたい一皿です。
まとめ|釜山グルメで旅をもっと楽しもう
釜山は韓国第2の都市でありながら、港町ならではの庶民的で親しみやすい雰囲気が魅力の街です。
海産物をふんだんに使った新鮮な料理から、ミルミョンやデジクッパといった地元密着のソウルフードまで、釜山のグルメはどれも「この街だからこそ味わえる」ものばかり。
五感で楽しむ「釜山グルメの旅」は、きっと忘れられない思い出になるでしょう。
ぜひ、釜山に訪れて地元のグルメを楽しんでみてくださいね。