韓国語で相手の言い方!「あなた」や「君」などいろいろな言い方

人と会話やコミュニケーションをとるときには、必ずと言っていいほど相手を指す言葉を使いますよね。
日本語でも「〇〇さん」や「そちら」、「あなた」「お前」などさまざまな代名詞を使います。
韓国語にもこれに当てはまるいくつかの言い方が存在します。
また韓国語も日本語と同じように主語は省略できるので、2人でいる時などは使わなくてもコミュニケーションはスムーズですが、このような単語を知っておくと複数人の中で特定の方を指すときなどに役立ちます。
また日本語の「お前」にあたるような場合によっては失礼になってしまう言い方もありますので、この記事でマスターし正しく使ってみてください。
名前や呼び名で呼ばれると相手も嬉しいと感じますし、会話がはずむこと間違いなしです!
韓国語で相手を指す言葉

引用元:https://unsplash.com/
韓国では家族の関係性をあらわす単語が多く存在します。
例えば「兄」をあらわす場合でも話し手が女性か男性かにより単語が異なります。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
そしてこの名称は本当の家族だけではなく、先輩後輩の関係や仲の良い年上の方との関係性でも使うことができます。
男性アイドルグループ内で형【ヒョン】と言ったり、女性アイドルグループでは언니【オンニ】という単語がよく出てきます。
日常的にもよく使われているので韓国の上下関係がうかがえますよね。
とは言っても仲の良い友達のような関係性でも年下か年上によって上記のような呼び方をするのは一般的で、特に上下関係を強調しているようなニュアンスではないですので、みなさんも気軽に使ってみてください。
ここからは家族の呼び名以外の表現を紹介していきます。
これらの単語も同様に相手との関係性や距離感によって使い方に注意が必要なので、しっかりと呼んでマスターしてみてくださいね。
당신【タンシン】

引用元:https://unsplash.com/
まず紹介する単語は당신【タンシン】です。
翻訳機に「あなた」とかければ一般的に出てくる単語でテキストにもこの単語が紹介されています。
ですが筆者の場合、日常生活で使うことはほぼなく友達同士でも使うことは少ないです。
日本でも友達や身近な人に「あなた」はなかなか使うことは少ないかと思います。
당신という単語は主に恋人同士で使ったりしますが、相手に強めに言うニュアンスを出したいときにも使われたりします。
日本と使い方はほぼ同じで例えば、クレームを言ったりするときに「あなたが言ったんですよね?」というような言い方をするときはやや強めに聞こえますよね。
同じように韓国語でも당신という単語は優しく聞こえる単語ではありません。
당신은 일본 사람입니까?【タンシヌン イルボンサラミムニッカ】
あなたは日本人ですか?
テキストなどにのっているフレーズです。
実際の会話では主語を省略する場合も多いです。
당신은 왜 여기에 있는 거예요?【タンシヌン ウェ ヨギエ インヌンゴエヨ】
あなたはなぜここにいるのですか?
やや強いニュアンスを感じます。
너【ノ】

引用元:https://unsplash.com/
너【ノ】という単語は日本語にすると「お前」「君」にあたりますが、韓国ではそこまで乱暴な言葉ではなく、年下に対しての呼び名や友達同士でよく使われています。
注意すべきは必ずこの表現は自分と同等の関係か年下に対してしか使えません。
歌詞にもたびたび登場する単語なので聞いたことがある方も多いと思います。
너は単体で使うと【ノ】ですが、「お前が」と言いたい場合は너가【ノガ】ではなく네가【ニガ】と発音します。
네가はハングルをそのまま読むと【ネガ】になりますが、「わたしの」という意味の내가【ネガ】と同じ音になり、会話で使うとどちらのことを言っているのか曖昧なためネイティブは【ニガ】と発音しています。
너 언제 왔냐?【ノ オンジェ ワンニャ】
お前いつ来たの?
너는 어떻게 생각하는데?【ノヌン オットッケ センガッカヌンデ】
お前はどう思ってるの?
너はタメ口になるので、基本的にタメ口で話すときの主語で使われます。
上記はよりネイティブ感のある表現です。
語尾に냐【ニャ】をつけると「~なのか?」という会話口調になります。
「お前」と訳すと少し乱暴な言い方に感じられますが、この表現は日本で相手の名前を呼び捨てするのと同じような感覚です。
親しい人にはどんどん使ってみてください。
그쪽【クッチョグ】

引用元:https://unsplash.com/
韓国語で「そちら」という表現は그쪽といいます。
パッチムがあるのでより近い発音は【クッチョッ】となります。
この表現は日本語で「そちらはどうですか?」と言う時と同じニュアンスで使われています。
人によっては全く使わない方もいらっしゃると思いますし、筆者もあまり使わない単語です。
言われたときには自分のことを言われているんだなぁとわかるように知っておいて損はない単語だと思います。
韓国ドラマでは、まだ距離があるいずれ恋人同士になる者同士の会話で使われたりしていました。
またこの그쪽は「そちら」と方向をあらわすときにも使われる表現です。
ちなみに이쪽【イッチョグ】は「こちら」、저쪽【チョッチョグ】は「あちら」です。
これらの単語も人と方向をあらわす際、どちらも使うことができます。
「そちらはどうですか?」と話の話題を相手に振るときには그쪽은요?【クッチョグンニョ】というフレーズを使うことができます。
状況によってはやや冷たい印象を与えてしまうこともあるので言い方に注意が必要です。
그쪽도 할 말이 있으세요?【クチョグド ハルマリ イッスセヨ】
そちらも言いたいことがあるんですか?
丁寧な表現を使っていますが、やや冷たい印象です。
〇〇씨【〇〇ッシ】

引用元:https://unsplash.com/
最後に紹介する表現は「~さん」にあたる単語です。
気を付けるべきことは韓国では苗字にさん付けはしません。
日本では〇〇さんという言い方は苗字だけにつけたり、名前だけにつけたり、フルネームにつけたりとさまざまですが、韓国では下の名前につけたりフルネームにつけて呼ぶことが一般的です。
そして韓国には同じ姓の方が多いので例えばキムさん、パクさん、イさんという言い方をしても誰のことを指しているのか分からないという状況になります。
下の名前やフルネームにさんをつけるのは一般的ですが、自分よりも上の立場の人に使ってはいけません。
さんづけしているので、丁寧な言い方になり問題ないと思いがちですが、特にビジネスの場では自分より上の立場の人はさんづけすると非常に失礼になります。
韓国では役職を指す言葉がたくさん存在しますのでそちらを使います。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
反対にビジネスシーンでも自分よりも下の人を呼ぶ場合はフルネームまたは、下の名前にさんをつけます。
ビジネスの場で당신や너と言った表現を使うことはあまり適してはいません。
김 민지 씨는 어디 있습니까?【キム ミンジッシヌン オディ イッスムニッカ】
キムミンジさんはどこにいますか?
まとめ

引用元:https://unsplash.com/
いかがでしたか?
韓国語で相手のことが言えると会話もスムーズになり楽しくなると思います。
特に後半では韓国の文化も交えて紹介してきました。
せっかく韓国語を覚えるなら、正しく相手に失礼のないように気をつけたいですよね。
韓国語を習得するにはたくさん話す練習をすることが大切ですが、時には韓国人の知り合いに質問したり、ネット上で検索したりして、自分の使っている韓国語が正しいものかを答え合わせをする必要があります。
間違ったまま何年もその状態に慣れてしまうと、なかなか正すことは難しかったりするので、定期的に整理することを心掛けていきましょう。
K Village 韓国留学にご相談ください!
韓国留学を経験したカウンセラーが
安心の韓国留学をご案内。
しかも現地スタッフもいるので安心。
まずは無料相談で!