【韓国・博物館探訪その②】ソウル・光化門「警察博物館」

韓国ガイド

【韓国・博物館探訪その②】ソウル・光化門「警察博物館」

ちょっとマニアックな博物館を訪ね、よりディープな韓国の文化や歴史を学んでいく「韓国・博物館探訪」。
その第2弾は、ソウルの光化門からほど近い場所にある「警察博物館」をご紹介したいと思います!
警察というとなんだか近寄りがたい印象がありますが、ここで警察の業務や歴史を知ったり、体験することによって、きっと警察を身近に感じることができるはずです。
韓国と日本の警察の違いにも注目してみたいですね!
韓国でも警察を舞台にした映画やドラマがたくさんあるので、ドラマファンの人にもオススメの博物館です。 物語がより一層面白くなること間違いナシですよ!

韓国警察を身近に感じられる体験型博物館!


地下鉄5号線「光化門駅」と「西大門駅」の間に位置する「警察博物館」は、2005年10月にオープン。 体験と参加を通じて市民が警察を理解し、子供たちが警察に夢を抱けるようにという願いを込めて作られました。
「西大門駅」4番出口からは徒歩5分、「光化門駅」からは7番出口を利用して徒歩8分ほどで、ソウル歴史博物館のすぐ西側にあります。
以前は西大門駅側から歩いてくると遠くからでもこの巨大な警察官が見えたのですが、今は前の建物に隠れて見えなくなってしまいました。

ビル1つがまるごと警察博物館!
入口を入ってすぐのインフォメーションで日本語のパンフレットをもらうことができます。
ちなみに入場は無料ですよ!


展示は階によって、歴史を紹介する階や業務を紹介する階に分かれています。
観覧順序は上層階から下に降りて行く順序になりますので、まずは5階から見て行きましょう!

【ソウル警察博物館】5階・歴史のフロア


5階は韓国警察の歴史を知ることができるフロアで、朝鮮時代から現代にかけての制服や装身具などが時代別に展示されています。
また、こちらのフロアには、これまで殉職した警察官を追悼する空間も設けられています。
警察のキャラクター。 男の子がポドリ、女の子はポスニです。

こちらは大韓民国・警察庁時代の制服。 つまり現代の服装ですね。

日本統治時代の制服。 この時代、韓国警察は日本の官憲の指揮・監督の下に置かれました。
展示されている書類は、時代を反映し日本語で書かれています。

そしてこれが朝鮮時代の制服です。 よく時代物のドラマで見かけますね!
朝鮮時代は犯罪者たちを収監して刑罰を下す機関がいくつかありました。
初期には義禁府や司憲府などがありましたが、中期になるとこれに犯罪者を捕まえる役目を担う捕盗庁(ボドチョン)が追加されました。
その後、左右の捕盗庁に分かれましたが、また1894年に合併し、機関名も警務庁となったのです。


韓国警察の歩みが一目でわかるパネル。

これは1960~1993年の間、歴代大統領が「警察の日」を迎えた警察官たちに贈呈した記念タバコなんですって。 今の時代に作ったら、ものすごい批判を受けるでしょうね・・・。

【ソウル警察博物館】4階・理解のフロア

4階は韓国警察の様々な業務を分野別に紹介、理解を深めていくことができる空間になっています。
ドラマにも度々登場する特殊部隊や科学捜査など、興味深い展示もたくさん!思わず時間を忘れて見入っちゃいますよ!

出ました!科学捜査!
科学的な知識と道具を利用し、体系的かつ合理的な捜査で犯人識別や証拠物の収集などをする・・・と説明書きがあります。
日本では科学捜査研究所のことを科捜研といいますが、韓国でも国立科学捜査研究所のことを国科捜(クッカス)と縮めて呼ぶんですよ!面白いですね。

これが科学捜査の七つ道具です。
化粧品のコンパクトのようなものは指紋を採取する時に使う粉ですね。


肉眼では見えない靴跡も科学捜査をすればクッキリ浮かび上がります!
隣は紫外線を利用してニセ札を識別する装置です。

麻薬捜査のコーナーには本物の麻薬が展示されていました。
これって子供たちに見せても大丈夫なんでしょうか??

韓国にある博物館ってマネキンが多いから好き♪
あ、こちらは交通警察さんです。 制服がヨーロッパの警察っぽくてカッコいい!

拳銃もホンモノ!塗装が剥がれていて、使った形跡がありますね。
警察官が持つ携帯情報端末PDAも展示されていました。

スパイなどに対応する保安警察の展示です。
実際の暗号と乱数表が展示されていましたが、暗号を解読する以前に、字が小さくてまったく読めませんでした(笑)


韓国警察特攻隊(KNP-SWAT)はやはりカッコいいですね~!

2010年11月に起きた延坪島(ヨンピョンド)砲撃事件の被害を物語る品々と、その時に殉職した警察官の遺品も展示されていました。
このようなことが2度と起こらないよう、北朝鮮と平和的な関係を築いてほしいと願います。

ソウルの街中に時々登場する馬に乗った警察官!
出逢ったらラッキーですよ!

【ソウル警察博物館】2階・体験のフロア

3階は事務所になっていて一般の人は立ち入り禁止です。
なので4階の次は2階を観覧します。
2階はお待ちかねの体験コーナー!
警察で実際に使用している装備や道具を使って直接体験できるため、週末にはたくさんの子供たちで賑わっています。
まずは檻の中に入ることができるコーナー(笑)。
よくドラマに映っていますが、韓国って警察署の刑事さんたちから見えるところに檻がありますよね。 あれって何だか不思議です。
ちゃんとトイレと洗面台が付いていました。

こちらは実際に手錠をかけてみることができるコーナーです。
後ろに描かれている人、悪い顔してますね~。 (笑)

手錠をガチャンとした後に、輪の大きさを調節できるようになっているんですね!
知りませんでした~!
危険防止のために、自分の手にはかけないよう注意書きがありました。

これでアナタも韓国警察特攻隊!

おお!これはやってみたい!モンタージュ作成体験♪
でもずっと子供たちに占領されてて出来ませんでした・・・(涙)

ウソ発見器。
こちらはさすがに体験は出来ないので展示だけ・・・。

でもよく見るとかなり原始的ですが、いつまで使っていた・・・という記述がなかったので、今でも使っているんでしょうねぇ。

【ソウル警察博物館】1階・歓迎、歓送のフロア

1階まで降りてきました~!
ここには実際に使われたいた警察車両やサイドカーが展示されているほか、警察官の制服を着て記念撮影できるコーナーもあります。

警察に変身できるコーナー。 (無料です)
記念写真を撮るならなりきった方がいい?!

恥ずかしい人は、帽子だけでもどうぞ。

韓国のパトカーはブルーとイエローを基調にしたデザインです。
警察のマークも鷹が描かれていてカッコいいですね!

日本のパトカーのように赤色灯だけでなく、青い色のランプもついています。
あ、ランプに「POLICE」って書いてあるんだ!なんだかオシャレ!

ハーレーダビッドソン社製の白バイ。
昔、ゴレンジャーやキカイダーを見てサイドカーに乗ってみたいと思ってた人は、ぜひ乗って記念写真を!あ、話が古いですか?(笑)

警察庁長官の机にも座ってみましょう!

以前使われていた警察車両。
鍾路(チョンノ)警察と書かれています。

BMWのサイドカー!この時代はまだ警察車両にブルーのラインは入ってなかったんですね~。
さすがBMW、年代物でもカッコいいです♪

警察博物館/경찰박물관(キョンチャルパンムルグヮン)

住所 ソウル特別市 鍾路区 新門路2街 58
電話番号 02-3150-3681
営業時間 09:30~17:30(毎週月曜/1月1日/秋夕・旧正月の連休は休館)

まとめ

いかがでしたか?
普段は決して見ることの出来ないものも展示されていて、とっても面白かったですね!
実はこの博物館、こうした体験を通じて子供たちに興味を持ってもらい、将来警察官を目指してもらおうという意図もあるんですって。
でも体験コーナーでは、子供たちよりも大人の方が楽しんでいるように見えましたけど(笑)。
これだけ最先端の技術で街の治安を保ってくれているなら、私たちも安心して観光することができます。
とはいうものの、もし万が一の事態が起こった時にはすぐに「112」へ通報しましょうね!
頼もしい韓国の警察官がすぐに駆けつけて、あなたを守ってくれますよ!

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