【カンジャンケジャン】韓国海鮮料理代表!ご飯泥棒カンジャンケジャンをもっと楽しもう
【カンジャンケジャン】韓国海鮮料理代表!ご飯泥棒カンジャンケジャンをもっと楽しもう
好きな韓国料理と言えば、名前をあげる人も多い「カンジャンケジャン」!
韓国の代表的グルメ、ワタリガニの醤油漬けです。
甘辛い醤油ベースの味は、日本人にも馴染み深く老若男女問わず人気があります。
韓国旅行に行った時に食べたことがある人もいるのではないでしょうか?
今回の記事では、カンジャンケジャンってそもそもどんな料理なのか?
昔から親しまれているのか、さらに韓国でカンジャンケジャンが美味しい地域は?
これらの疑問に答えていきます!
カンジャンケジャンってどんな料理?
”간장(カンジャン)”は、日本語で「醤油」を意味します。
“게장(ケジャン)”は、生のワタリガニを醤油または唐辛子の粉に漬け込んだ食べ物のことを指します。
この2つの言葉が組み合わさってできたのが、“간장게장(カンジャンケジャン)”です。
このようにカンジャンケジャンは、ワタリガニを生のまま醤油漬けにした料理のことです。
韓国の西海岸が主な名産地で、産卵期を控えたメスのワタリガニが水揚げされることから、1年の中で春から初夏にかけてのワタリガニが最も美味しいと言われています。
特にカンジャンケジャン専門店は、この季節に漁ったメスのワタリガニのみを提供しているところがほとんどです。
写真のオレンジの部分が卵で黄色の部分が蟹味噌、白い部分がカニの身ですが、この季節に漁れたものでないと卵がないか、とても少ないです。
しかし最近は、保存状態のクオリティーが上がってきていることから、年中この時期に漁れたワタリガニを楽しむことができます。
味付けはお店により様々ですが、基本的に醤油、生姜、ニンニクがベースのソースで長時間生のワタリガニを漬けます。
仕上がったら上から生唐辛子をかけて彩りと辛味を添えるお店もあります。
甘辛い醤油ダレのよく染みたぷりぷりのカニは白ごはんとよく合い、箸が止まらなくなることからカンジャンケジャンは”밥도독(ご飯泥棒)“とも呼ばれています!
カンジャンケジャンを食べにいくとメイン料理のカンジャンケジャンの他、何種類ものおかずが一緒に出てきます。
カンジャンケジャンだけで白ごはんを食べ終えてしまうほどヤミツキになるので、おかずが残ってしまって辛い!とならないように気をつけてくださいね!
カンジャンケジャンの歴史
カンジャンケジャンは、1600年代から食べられていたとされる伝統的料理でもあります。
朝鮮時代の食文化を記した『閨閤叢書(キュハプチョンソ)』という書物には、カンジャンケジャンの原点と考えられている料理の情報があります。
当時、瓶の中にワタリガニと共に牛肉を一緒に入れ、一晩かけてそのカニが肉を全て食べ尽くしたら醤油を加えて漬け込んだ、と記載されています。
カニが牛肉を食べることでより美味しいケジャンに仕上がったと言われていたそうです。
韓国にある歴史の長いカンジャンケジャン専門店では20年以上も同じ醤油ベースのソースを注ぎ足して使用しているこだわりのあるところもあります。
カニ一杯丸々であること、鮮度を保つための配慮が必要なこと、さらに手間のかかる料理であることから高級料理であり、韓国で食べるのにも平均40000ウォン前後(約4000円)、特に良い品質のものであれば80000ウォン(8000円)ほどかかるところもあります。
現在でも韓国ではカンジャンケジャンと言えば「自分へのご褒美」など特別な日に食べるものとして知られています。
カンジャンケジャンの美味しい食べ方
日本でカニを食べるとなると、手が汚れたり、甲羅が固かったりと何かと面倒くさいですよね。
しかし、カンジャンケジャン専門店ではほとんどの場合食べやすいようにぶつ切りにされ、殻にハサミが入れられた状態で運ばれてきます。
味はすでに醤油ダレが染み染みなので、ビニール手袋を付け、脚の部分の卵たっぷりの身に吸い付くようにかぶりついて食べます!
食べ始めると夢中になってしまい、白ご飯との無限リピートが始まります。
でも、脚の部分だけで食べ切ってしまわないでくださいね!
カンジャンケジャンで欠かせないのが〆の甲羅ピビンパです!
カニの甲羅に蟹味噌や卵を集めて、そこに白ご飯と残しておいた場合はカニの身を加えます。
全体が混ざるようにしっかりとかきまぜればピビンパの完成。
名残惜しいくらいの量なのがカンジャンケジャンの〆の魅力なのかもしれません。
お店によっては一緒にごま油や韓国海苔が提供されることもあります。
ツウな皆さんは、〆の違いも比較してみるのもおもしろいですよ。
韓国でカンジャンケジャンを食べるならどこ?
全羅北道の群山
韓国有数の都市、全州もある全羅北道にある港町、群山は美味しいワタリガニが漁れる韓国西海岸の中でも有数のカンジャンケジャンが有名な都市です。
港直送の超新鮮で高品質なワタリガニの醤油漬けを比較的安価に楽しむことができます。
海苔の養殖も盛んな群山。
ここでは、〆の蟹味噌ピビンパを海苔に包んで食べるお店もあります!
仁川の江華島
仁川空港から韓国旅行をスタートする人も多いのではないでしょうか。
仁川空港よりもさらに北にある島、江華島もワタリガニの主産地として知られている場所です。
ここで水揚げされたワタリガニがソウルを含め全国各地へと輸出されます。
港町近くにはカンジャンケジャン専門店の集まるエリアもあり、大きくて質の高いカンジャンケジャンを堪能することができますよ!
新沙洞のアグチム・カンジャンケジャン通り
さて、韓国には1泊や2泊などさくっと旅行する人も多いですよね。
それなのに韓国地方都市まで繰り出すのは時間的に余裕が無い。
そんな人は、ソウルの新沙エリアにある「アグチム・カンジャンケジャン通り」という韓国を代表する海鮮料理の専門店が密集する場所に繰り出しましょう!
夜になると各店舗のネオンが輝き、「食い倒れ通り」とも呼ばれるこの通り。
カンジャンケジャンは、醤油ベースの味付けが濃い料理でもあるので、ソジュ(焼酎)が進むことも間違いないですよ〜。
【まとめ】【カンジャンケジャン】韓国海鮮料理代表!ご飯泥棒カンジャンケジャンをもっと楽しもう
今回は、韓国を代表する絶品料理、カンジャンケジャンの魅力を探ってきました。
ワタリガニを生のまま醤油漬けにした料理で、濃いめの甘辛い味付けとぷりぷりのカニの身に白ごはんがほしくなることから別名「ご飯泥棒」とも呼ばれて親しまれています。
朝鮮時代にカンジャンケジャンの原点とされる料理もあり、伝統的な料理だということもわかりましたね。
韓国西海岸が名産地のワタリガニ。
時間がある人はぜひ、港町に繰り出して新鮮なカンジャンケジャンを堪能しに行ってみてくださいね!