韓国会社員のランチ事情は?韓国の平均ランチ代も調査してみました!
韓国の会社員のランチ事情は?
皆さんは韓国の会社員のランチというと、どんなイメージがありますか?
韓国に詳しい人は、「上司部下みんなで一緒にお昼ご飯を食べに行く」とイメージするのではないでしょうか。
私も数年前に韓国で働いたことがありますが、確かにお昼ご飯はみんなで食べに行くことが多かったです。
果たして、今もお昼ご飯はみんなで行くという文化は続いているのでしょうか?
それとも、時代の流れで新たな変化が出てきているのでしょうか?
どうやら、韓国のランチ事情も時代の流れとともに変化があるようなので、今回は最新の韓国の会社員たちのランチ事情を調査してみました。
それでは、早速見ていきましょう♪
韓国の会社員の平均ランチ代は?
韓国のFOODTECH企業「식신(シクシン)」の調査によると、2022年1分期(1月~3月)の韓国の会社員の平均ランチ代は8,537ウォンでした。
ちなみに、日本の会社員の平均ランチ代は、株式会社エデンレッドジャパンが2022年9月に実施した調査結果によると439円。
なんと日本と比べると、約2倍程度韓国の方がランチ代が高いんですね。
ここまで差があるとは、私自身も驚きました!
首都圏で平均ランチ代が最も高い地域は?
ソウルをはじめとした首都圏で最もランチ代が高いのは、江南区三成(サムソン)洞です。
三成洞の平均ランチ代は、なんと「1万5,000ウォン」。
IT企業が多く集まっている金川区加山(カサン)洞の7,500ウォンと比べると2倍も高く、同じソウルでも結構差があるんですね。
1万5,000ウォン=日本円で約1,500円ぐらいと考えると、週末の豪華なランチ代くらいの値段ですよね。。
1,500円が毎食ランチ代で掛かるのは、かなりキツイ(涙)
このデータは、NHN PAYCOが自社サービス「PAYCOモバイル食券サービス」を利用中の企業を対象に、2022年7~9月の決済データを分析した調査結果です。
三成洞に続いては、汝矣島(ヨイド・1万2,500ウォン)、江南駅周辺(カンナム・1万2,000ウォン)と高い順になりました。
この3地域はランチ代が高い地域として、なんとなく納得できますよね。
一人でランチを食べる人も増えている!
韓国でも「혼밥(ホンバㇷ゚)」をする人が増えています。
혼밥とは、「혼자 밥을 먹다(ホンジャ パブㇽ モㇰタ)」の略語で、「一人ご飯」の意味です。
EMBRAINトレンドモニターが全国の会社員1,000人を対象に2021年に行った調査結果によると、会社員の35.3%がランチに혼밥をしていることが分かりました。
特に2030代の若い世代で혼밥の割合は高く、20代は40.8%、30代は38.4%、40代は33.2%、50代は28.8%という結果に。
3人に1人は、一人でランチを食べているんですね。
以前は、「一人でご飯を食べている=友達がいない人」と見られがちだった韓国も認識が変わってきているようです。
혼밥(ホンバㇷ゚)が広がった理由
会社員の10人中8人(78.3%)が、昼食時間を「休憩の時間」と答えています。
続いて、「活力を得られる時間(38.5%)」「会社内の感情労働から逃れられる時間(34.5%)」の順に。
この答えから見ても、昼食時間は一人で休みたいと考えている人が多いようですね。
そして、コロナ禍も혼밥(ホンバㇷ゚)が広がる一端を担いました。
コロナ禍で「따밥(ットバㇷ゚)」が推奨されたことで、一人でご飯を食べるということがさらに自然なことになったようです。
ちなみに、「따밥(ットバㇷ゚)」とは「따로 먹는 밥(ッタロ モンヌン パㇷ゚)」の略語。
「各自別々にご飯を食べる」の意味で、社員がコロナに集団罹患するのを避けるため、別々にランチをとることが推奨されていたようです。
時代は変化しているんだな~と実感する一方で、「みんなで一緒に食べるのも楽しいけれど、一人で食べたい日もある」というのが認められる社会になったのは良い動きですよね!
物価上昇で혼밥(ホンバㇷ゚)が加速?
日本同様、韓国にも物価上昇の波が訪れています。
ここからは、物価上昇の波が会社員のランチ事情にどれくらいの影響を与えているのかを見てきたいと思います。
物価上昇で혼밥(ホンバㇷ゚)が加速したとは、果たしてどういうことなのでしょうか?
早速見ていきましょう。
韓国も런치플레이션(ロンチプㇽレイション)が深刻
韓国では、「런치플레이션(ロンチプㇽレイション)」という新造語が誕生しました。
런치플레이션とは、런치(ロンチ)+인플레이션(インプㇽレイション)が合わさった造語で、英語にすると「Lunch+Inflation」。
つまりは、「昼食代上昇」を意味しています。
実際にどのくらい会社員のランチ代が上がっているかというと、2020年の平均ランチ代は7,567ウォン。
2022年の1分期の平均ランチ代が8,537ウォンなので、2年で約13%の上昇率となります。
ランチの主要メニューの平均価格は?
メニューごとのソウル飲食店の平均価格を見てみましょう。
韓国消費院によると、2022年9月基準で下のようになります。
・キンパ:3,046ウォン
・ジャージャー麵:6,300ウォン
・カルククス:8,423ウォン
・冷麺:1万500ウォン
・サムゲタン:1万5,462ウォン
・ビビンバ:9,654ウォン
冷麺やビビンバは約1万ウォンもするんですね。。
上の平均価格を見ると、やはり結構高いなと感じてしまいます。
お弁当でランチ代節約
外食でのランチ代が上がっているので、最近はコンビニでおにぎりやお弁当を買ったり、自分でお弁当を作っていくという人が増えています。
それを表すかのように大型マートのホームプラスでは、2022年8月5日から9月4日までの1か月間のデリコーナー全体の売上は昨年同期比49%も増加したそう。
特に、昼食時間帯である午前11時~午後2時のデリ商品販売量は64%も増加!
特に売り上げが伸びたのがサンドウィッチ&サラダで、その次にお弁当、キンパと続きます。
同じく大型マートのロッテマートでも今年の8月までのお弁当の売上は、昨年同期比40%以上増加したとのこと。
物価上昇の影響でランチ代を節約しようとお弁当を作って持っていったり、マートやコンビニで買ってそれを一人で食べるという人が増えているんですね。
【まとめ】「韓国」会社員のランチ事情は?韓国の平均ランチ代も調査してみました!
今回は韓国の会社員のランチ事情を調査してみましたが、いかがでしたでしょうか?
平均ランチ代が日本と比較して、約2倍も高いというのには驚きました。
日韓の物価の差は2倍もないと思うので、日本はありがたくも低価格なランチが揃っているということなのでしょうか。
三成地域の平均ランチ代1万5,000ウォンには更に驚愕してしまいました。。
日本の会社員も、韓国の会社員も物価上昇の波に負けるな~!!