韓国の映画やドラマによく出てくる「財閥」って?実際の財閥を調査してみました
韓国ドラマや映画に欠かせない財閥!
皆さんは、韓国の財閥を聞いたことがありますか?
多くの方はドラマや映画、そしてニュースなどでよく耳にしているかと思います。
最近ではネットフリックスの『クイーンメーカー』にも財閥が登場しました。
ただ、ドラマや映画では財閥は悪役として描かれることが多いですよね。
悪巧みばかりしていたり、それを揉み消そうとしたり。。
特に、財閥3世は苦労を知らない世間知らずなキャラクターとして登場することが多いように思います。
実際のニュースでも韓国の財閥のパワハラ(韓国語では갑질・カㇷ゚チㇽ)問題が日本でも報道されています。
ナッツ姫をはじめとしたハンジングループ一家のパワハラ騒動は記憶に新しいですよね。
なんだかあまり良くないイメージとなってしまった財閥ですが、韓国社会に多大な影響力を持っているのも事実。
そこで今回は、韓国の実際の財閥について調査してみたいと思います!
それでは、早速見ていきましょう♪
韓国社会から切り離せない財閥って?
韓国語で財閥は「재벌(チェボル)」。
創業者一族による家族・同族経営が特徴となっている大企業グループで、韓国ではサムソンが特に有名ですよね。
ちなみに上の写真は、サムソン電子現会長のイ・ジェヨン氏と、その妹である新羅ホテル社長のイ・ブジン氏とサムソン福祉財団理事長のイ・ソヒョン氏の兄弟写真。
まさに華麗なる一族といった感じですね!
財閥が韓国経済に及ぼす影響は多大で、2022年の財閥グループのGDP対比資産総額比率を見ると、韓国のトップ財閥グループであるサムソンが占める割合がなんと24%!
これが10大財閥まで含めると84%、30大財閥まで含めると108%となります。
つまり、財閥に集中的に経済力が集中しているのが韓国経済と言えます。
そして、影響を及ぼしているのは経済だけではなく、政治にも大きな影響力を持っていると言われています。
韓国社会を騒然とさせた崔順実ゲート事件では、財閥の政治介入が連日取り沙汰されました。
韓国では財閥グループへの入社希望者が多い!?
今年の韓国の新卒就活生の半数以上が大企業への入社を希望していることが分かりました。
理由は、他の中小企業よりも給料が高いというのが大きな理由のよう。
もちろん韓国の全ての大企業が財閥というわけではありませんが、財閥の比率が高いのも事実。
つまり、財閥を含めた大企業への就職を希望する若者が多いようです。
ちなみに、今年の新卒就活生が希望する初年棒の平均額は3,944万ウォン。
物価高の影響もあり、昨年の平均額3,880万ウォンより64万ウォンアップとなりました。
その中でも大企業への就職を希望する人の希望初年俸は4,214ウォンで、平均より高い結果に。
大企業に就職するとそれだけ競争も大変だとは思いますが、やはりお給料の面で希望する人が多いようですね。
韓国の財界ランキング
2023年4月25日時点の韓国の財界ランキングをご紹介します。
このランキングは、資産総額が多い順に順位が付けられたものです。
上位の企業中、何社くらいが財閥なのかを見ることで、より韓国経済への財閥の影響力を知ることができると思います。
それでは見てみましょう。
社名 | 系列会社数 | 資産総額(ウォン) | |
---|---|---|---|
1位 | サムソン | 63 | 486.4兆 |
2位 | SK | 198 | 327.2兆 |
3位 | 現代自動車グループ | 60 | 270.8兆 |
4位 | LG | 63 | 171.2兆 |
5位 | ポスコ | 42 | 132.1兆 |
6位 | ロッテ | 98 | 129.6兆 |
7位 | ハンファ | 96 | 83.0兆 |
8位 | GS | 95 | 81.8兆 |
9位 | HD現代 | 32 | 80.7兆 |
10位 | 農業協同組合 | 54 | 71.4兆 |
上のランキング中、1位のサムソン・2位のSK・3位の現代自動車・4位のLG・6位のロッテ・7位のハンファ・9位のHD現代が財閥。
このランキングを見ても、どれほど韓国経済に財閥の影響力が高いのかを実感できますね。
その中でも、やはりサムソンは圧倒的です。
ちなみに、世界の企業を対象とした「Largest Companies by Market Cap(時価総額企業ランキング)」でサムソンは現在24位。
日本企業ではトップのTOYOTAが51位なので、サムソンの規模はすごいですね。
サムソン関連の豆知識をご紹介!
世界的大企業且つ韓国ナンバーワン財閥であるサムソングループ。
ここからは、そんなサムソングループ関連の豆知識をご紹介したいと思います。
新世界グループとはいとこ関係!?
実は、サムソン電子現会長のイ・ジェヨン氏と、新世界百貨店でお馴染みの新世界グループ副会長のチョン・ヨンジン氏はいとこ同士。
ちなみに、上の写真がチョン・ヨンジン氏です。
この二人の親が兄弟関係で、新世界グループも実はサムソン一家出身なんです。
新世界グループというと、韓国の財界ランキングでは11位に属する大企業であり、財閥グループ。
チョン・ヨンジン氏は女優のコ・ヒョンジョンと結婚したことでも有名ですよね。
残念ながら二人は2003年に離婚し、2011年にチョン・ヨンジン氏はフルート奏者のハン・ジヒ氏と再婚しました。
そして、上の写真は映画『パラサイト 半地下の家族』がオスカーを受賞した時のものですが、真ん中の女性に見覚えはありませんか?
こちらは、CJの副会長であるイ・ミギョン氏。
映画『パラサイト 半地下の家族』ではプロデューサーとして参加した彼女も実は、サムソン電子現会長のイ・ジェヨン氏・新世界グループ副会長のチョン・ヨンジン氏のいとこ。
経済だけに限らず、エンターテインメント分野でもサムソン一家の力は絶大です。
俳優イ・ジョンジェの交際相手はサムソン電子現会長の元奥さん
ドラマ『イカゲーム』などでお馴染みの俳優イ・ジョンジェは、サムソン電子現会長のイ・ジェヨン氏の元奥さんであるイム・セリョン氏と交際中です。
二人で公式の場に登場したりと、韓国では広く知られたカップル。
そして人々の最大の関心事は「果たして二人が結婚まで至るのか」という点。
イム・セリョン氏が財閥ということもあり、なかなか複雑な問題もあるようですが、動向を見守っていきたいですね。
【まとめ】韓国の映画やドラマによく出てくる「財閥」って?実際の財閥を調査してみました
今回は韓国の財閥について調査しましたが、いかがでしたでしょうか?
調べてみると、韓国経済・政治・文化などに財閥は多大な影響力を持っていることが分かりました。
まさに韓国社会と切っても切れないのが財閥グループということですね。
今回の記事を参考にしつつ、財閥が登場する韓国ドラマや映画をより一層楽しんでもらえるとうれしいです!