人気球団はどこ?韓国のプロ野球KBOリーグをご紹介します!
韓国のプロ野球 KBOリーグを調査しました!
皆さんは韓国のプロ野球球団が何チームあるかご存じですか?
日韓戦となると毎回盛り上がる野球競技ですが、韓国のプロ野球についてあまりよく知らないという人も多いのではないでしょうか。
そこで、今回は韓国のプロ野球であるKBO(Korea Baseball Organization)リーグ
をご紹介したいと思います。
KBOリーグのことを知っておくと、韓国の方との話のネタにもなると思うので、野球好きの方もそうでない方も、ぜひ参考にしてもらえると嬉しいです!
日本のプロ野球と比較してみるのも面白そうですね。
それでは、早速見ていきましょう♪
韓国のプロ野球 KBOリーグとは?
KBO韓国シリーズは1982年に開始され、2024年現在10球団が参加しています。
日本の場合は現在12球団あり、セ・リーグ、パ・リーグに分かれていますが、KBOリーグは10球団が一つのリーグで戦います。
10球団が参加するペナントレースは毎年3月末~4月初め頃に始まり、早ければ10月初め、遅くても10月末には終了します。
ペナントレースでは各球団144試合を行い、このうち73試合をホーム球場で、残りの71試合は遠征試合で実施。
日本のプロ野球の場合は、2024年の各球団試合数が143試合ということなので、試合数に関しては日韓似ていますね。
ちなみに、各球団のホーム球場は計9つ。
なんで10球団なのに9なの?と思いますよね。
実は、斗山ベアーズとLGツインズはソウル総合運動場野球場を共同で使用。
そのため、ホーム球場が9ヵ所なんです。
これもKBOリーグ特有ですね。
韓国のプロ野球 各球団を見ていきましょう!
ここからはKBOリーグに所属する10球団をそれぞれご紹介していきたいと思います。
各チームの基本情報や特色を早速見ていきましょう♪
LGツインズ
本拠地 | ソウル |
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ホーム球場 | ソウル総合運動場野球場 |
創設 | 1982年 |
親会社 | LG |
韓国シリーズ優勝回数 | 3回 |
斗山ベアーズ・キウムヒーローズと共にソウルを本拠地とする球団。
中でも、前身となるMBC青龍(チョンリョン)時代からずっとソウルを本拠地としているため、現在ソウルを本拠地とする3球団の中では最もソウルと深い歴史を持っていると言えます。
ちなみに、昨年の韓国シリーズ優勝球団です!
KTウィズ
本拠地 | 水原(スウォン) |
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ホーム球場 | 水原KTウィズパーク |
創設 | 2013年 |
親会社 | KT |
韓国シリーズ優勝回数 | 1回 |
2015年シーズンから本格的に1軍ペナントレースに参加した比較的若い球団。
ちなみに、球団名のウィズ(wiz)は公募で決まったそうです。
魔法使いを意味する「wizard」から取ったもので、優れた才能と優れた腕を持つ人という意味。
「魔法のような野球運営をしてみせる」という意味で付けたとのことです。
そして個人的にインパクトがあるなと思ったのが、マスコット。
下の写真の「빅(vic)」と「또리(ddory)」が球団マスコットで、二人合わせて「빅또리(ビットリ)」すなわち勝利を意味しています。
見れば見るほどクセになりそうな可愛さですよね(笑)
SSGランダース
本拠地 | 仁川(インチョン) |
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ホーム球場 | 仁川SSGランダースフィールド |
創設 | 2000年 |
親会社 | Eマート |
韓国シリーズ優勝回数 | 5回 |
新世界グループの系列会社であるEマートが運営している球団です。
お土産を買いにEマートに足を運んだことがある人は多いですよね!
SSGランダースの前身は2000年に創立されたSKワイバーンズ。
SKテレコムが所有していましたが、新世界グループのEマートが買収し、現在のSSGランダースとなりました。
ちなみに、チーム名の「SSG」は、新世界グループのオンラインショッピングモール「SSGドットコム」から取ったそうです。
NCダイノス
本拠地 | 昌原(チャンウォン) |
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ホーム球場 | 昌原NCパーク |
創設 | 2011年 |
親会社 | NCSOFT |
韓国シリーズ優勝回数 | 1回 |
オンラインゲームで有名なNCSOFTが親会社である慶尚南道 昌原(チャンウォン)を本拠地とするNCダイノス。
チーム名は公募で決まり、「NC」はNew Changwonを意味しています。
これは、昌原が2つの市(馬山・鎮海)と合併したことに由来していて、「スポーツを通じた地域統合の先頭に立つ」というビジョンが盛り込まれているそう。
そして「ダイノス」は恐竜の意味。
慶尚南道で恐竜の化石が多く見つかっていることから、この名前が付けられたそうです。
もちろん球団マスコットも恐竜です!
斗山(ドゥサン)ベアーズ
本拠地 | ソウル |
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ホーム球場 | ソウル総合運動場野球場 |
創設 | 1982年 |
親会社 | DOOSAN |
韓国シリーズ優勝回数 | 6回 |
韓国で初めて創設されたプロ野球球団となる斗山(ドゥサン)ベアーズ。
三星ライオンズ、ロッテジャイアンツなどと同じくKBOリーグ元年に創設されたプロ野球団の一つで、OBベアーズが創設当時の球団名です。
ちなみに、創設当時の本拠地は大田市(テジョン)を含む忠清南北道だったそう。
創設当時から「3年後ソウルに復帰」という条項を掲げていて、実際に1985年に本拠地をソウルに移転しました。
移転直後の1985年にはソウルの東大門野球場をホーム球場として使用していましたが、アマ野球界との摩擦などもあり、3年間ソウル総合運動場野球場を使用することに。
その後、現在もホーム球場としてソウル総合運動場野球場を使用しているそうです。
球団マスコットは球団名にもある通り「熊」です!
KIAタイガース
本拠地 | 光州 |
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ホーム球場 | 光州KIAチャンピオンズフィールド |
創設 | 1982年 |
親会社 | KIA |
韓国シリーズ優勝回数 | 11回 |
現代自動車グループの傘下である自動車メーカーKIAを親会社とするKIAタイガース。
KBOリーグ元年から活動している球団の一つで、創設当時はヘテ製菓が親会社であったことから球団名はヘテタイガースでした。
その後、2001年にKIAが買収したことでKIAタイガースに球団名が変更となっています。
韓国シリーズには通算11回進出し、驚愕の11回優勝!
最多優勝と無敗記録を保有している球団です。
ロッテジャイアンツ
本拠地 | 釜山(プサン) |
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ホーム球場 | サジク野球場 |
創設 | 1982年 |
親会社 | ロッテ |
韓国シリーズ優勝回数 | 2回 |
三星ライオンズとともに韓国プロ野球元年から本拠地・親会社・球団名が変わっていない球団。
韓国実業団野球のロッテジャイアンツ時代を含めると、KBOリーグの中では最も長い歴史を誇る球団となります。
実業団当時の球団名をロッテジャイアントと呼んでいた記者もいましたが、正式にはロッテジャイアンツが正しいよう。
ちなみに、日本のプロ野球球団「千葉ロッテマリーンズ」とは親会社が一緒で、兄弟球団の関係なんです!
球団マスコットも千葉ロッテマリーンズと同じくカモメということで、個人的には『こんな繋がりがあるんだ』と勉強になりました。
三星ライオンズ
本拠地 | 大邱(テグ) |
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ホーム球場 | 大邱サムソンライオンズパーク |
創設 | 1982年 |
親会社 | 第一企画 |
韓国シリーズ優勝回数 | 8回 |
球団名を見て、『親会社はサムソンじゃないの?』と思った方もいるハズ。
親会社の「第一企画」はれっきとしたサムソングループの広告代理店です。
そしてロッテジャイアンツでも紹介しましたが、三星ライオンズも本拠地・親会社・球団名がKBOリーグ創設以降変わっていない球団となります。
ハンファイーグルス
本拠地 | 大田(テジョン) |
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ホーム球場 | 大田ハンファ生命イーグルスパーク |
創設 | 1986年 |
親会社 | ハンファ |
韓国シリーズ優勝回数 | 1回 |
元々は1986年に、ビングレイーグルスという球団名で創設。
その後、1993年に現在の名称であるハンファイーグルスへと変更されました。
キウムヒーローズ
本拠地 | ソウル |
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ホーム球場 | 高尺スカイドーム |
創設 | 2008年 |
メインスポンサー | キウム証券 |
韓国シリーズ優勝回数 | 0回 |
2008年に創設されたKBOリーグの中では、最も若い球団のキウムヒーローズ。
実は、キウムヒーローズは他の球団と異なる独自の事業モデルを持っています。
それは、他の球団は親会社の名前を球団名として使用していますが、キウムヒーローズは「ヒーローズ」という球団名だけを維持して、その前にスポンサー企業の名前を付けているという点。
そのため、過去にはスポンサー企業によって「ウリヒーローズ」「ネクセンヒーローズ」と球団名を変えてきました。
現在のスポンサーであるキウム証券とは2028年まで契約しているそうで、次はどんな球団名になるのかも楽しみですね。
韓国のプロ野球 KBOリーグの人気も調査!
KBOリーグは現在、大記録となる1,000万人の観客動員達成がカウントダウンに突入しています。
9月9日の時点で今シーズンの観客動員数は967万1,340人。
1,000万人まで残り約33万人ということで、大記録が現実味を帯びてきました。
というのも、今シーズンの平均観客数は1試合あたり1万4,879人。
1,000万人突破までは約22試合が必要という計算になります。
10日から14日までに計24試合が行われるので、雨天中止などの想定外がなければ1,000万人が達成されるだろうと予測されているんです。
1,000万人の大記録が目前に控えるほど、今シーズンのKBOリーグの観客動員は驚くべきものでした。
8月18日の時点で、2017年に記録した歴代1シーズン最多観客動員数(840万688人)を超え、8月28日には史上初めて900万人の観客動員数を突破しました。
とにかく毎試合人だかりが絶えなかったそうです。
ここまでKBOリーグが盛り上がっている要因の一つが、最後まで熾烈な5強争いが進行中であること。
そのおかげで、猛暑が激しかった今年の夏も観客数が落ちなかったそうです。
日本のプロ野球の観客動員数は?
日本のプロ野球の観客動員数はどうなんだろうと気になったので、併せて調査してみました。
日本の場合は、2024年9月11日時点でセ・パ公式戦入場数は約2,332万人。
1試合の平均観客動員数は、30,926人です。
この数字を見ると、日本のプロ野球人気もすごいですね。
日韓でこれだけの差があるのは、球場の収容人数の違いかもしれません。
調べてみたところ、韓国の各球団ホーム球場の収容人数は多いところで2万人台、少ないところだと1万人台でした。
日本の場合は、最も収容人数の多い甲子園球場が47,000人。
最も少ない千葉マリンスタジアムが約3万人程度なので、スタジアムの差が観客動員数にも影響しているのかもしれませんね。
韓国のプロ野球 KBOリーグの人気球団は?
ここからはKBOリーグの中で、人気のある球団を調査してみたいと思います。
2024年3月26~28日に韓国ギャラップが全国の満18歳以上1,001人に「最も好きな国内プロ野球球団」を尋ねた結果、下記の通りとなりました。
- 1位:「ロッテジャイアンツ(10%)」
- 2位:「KIAタイガース(9%)」
- 3位:「ハンファイーグルス(8%)」
- 4位:「LGツインズ(7%)」
- 5位:「三星ライオンズ(6%)」
- 6位:「斗山ベアーズ(5%)」
- 7位:「SSGランダース」「NCダイノス」(共に3%)
意外にも約半数は「特に好きな国内プロ野球球団はいない」と答えたそうです。
ちなみに、2021年の調査では1位が「KIAタイガース」、2位「ロッテジャイアンツ」、3位は「三星ライオンズ」でした。
上位に入る球団は変わらずといった感じですね。
そして、実際の観客動員数はどうなのかなと思い調べてみたところ、少し上の結果とは違う順位となりました。
2024年の球団別観客動員数ランキングは?
2024年9月12日現在の2024年球団別観客動員の順位も見てみましょう。
- 1位:「LGツインズ(128万人)」
- 2位:「三星ライオンズ(127万人)」
- 3位:「斗山ベアーズ(116万人)」
- 4位:「KIAタイガース(113万人)」
- 5位:「ロッテジャイアンツ(104万人)」
- 6位:「SSGランダース(101万人)」
- 7位:「キウムヒーローズ(78万人)」
- 8位:「ハンファイーグルス(74万人)」
- 9位:「KTウィズ(71万人)」
- 10位:「NCダイノス(64万人)」
観客動員数は ホーム球場の収容人数などでも差が出てしまうでしょうね。
歴史的な1,000万人観客動員突破が楽しみです!
【まとめ】人気球団はどこ?韓国のプロ野球KBOリーグをご紹介します!
今回は、韓国のプロ野球であるKBOリーグをご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
私自身、韓国のプロ野球のことはあまり詳しくなかったのですが、各チームのことを少しずつ知ることができて勉強になりました。
ちなみに韓国のプロ野球はチアリーダを含む応援団がいたり、キスタイムがあったりと日本のプロ野球とは一味違った楽しさが満載です。
涼しくなってきたので渡韓された際には、韓国の球場に足を運ぶのもおススメです!
日本のプロ野球好きの方も日本での野球観戦とは一味違った体験ができると思います。
次回は、韓国のプロサッカーKリーグを調査したいと思うので、お楽しみに~♪