G-1JHRHQCPLD 韓国の就職事情を調査しました!(新卒編)|韓国情報メディアK Village MODULY Web(モドゥリーウェブ)
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韓国の就職事情を調査しました!(新卒編)

韓国 就職 新卒
MODULY 編集部

韓国の新卒就職事情を調査!

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引用元:https://shorturl.at/mo689
江原日報公式サイト

コロナも落ち着き、韓国への留学も行きやすくなりましたね。

せっかく韓国で勉強しているから、そのまま韓国で働いてみたいと考える人も多いかと思います。

しかし、韓国での新卒の就職というと「かなり厳しいのでは。。」というイメージがありますよね。

若者の失業率の高さなどは日本でもよく報道されているので、韓国の就職率に関しては暗いイメージを持ちがちかと思います。

では、実際はどうなのでしょうか?

今回は、韓国の新卒の就職事情について迫っていきたいと思います。

韓国での就職を考えている方はぜひ参考にしていただけると嬉しいです!

それでは、早速見ていきましょう♪

 

韓国での新卒の就職率は?

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引用元:https://shorturl.at/BDTX5
MTNニュース公式サイト

教育部と韓国教育開発院が発表した「2021年高等教育機関卒業者就職統計調査」によると、2020年8月と2021年2月に一般大学・教育大学・産業大学・専門大学・技能大学および一般大学院を卒業した新卒者の就職率は67.7%でした。

人数で見てみると、就職に成功した高等教育機関の卒業者は32万685人と調査されました。

就職率が67.7%ということは、約3人に1人は無職ということになります。

そう考えると、なかなか厳しい数字かもしれません。。

離職率なども調査をしているためか、残念ながら2022年の統計はまだ出ておらず、まずは2021年の統計をもとに韓国の就職状況を探っていきたいと思います。

 

2021年以前はどうだった?

韓国の新卒の就職率は2019年から下落傾向となり、2020年調査時は65.1%で2011年以来最低値を記録していました。

その理由は、やはりコロナウイルス。

2020年はコロナウイルスの影響で就職寒波が吹き荒れていましたが、2021年の就職率は小幅上昇となり、コロナ禍以前の水準にまで回復しました。

過去10年間の大卒者の就職率を見ていきましょう。

2011年67.6%
2012年68.1%
2013年67.4%
2014年67.0%
2015年67.5%
2016年67.7%
2017年66.2%
2018年67.7%
2019年67.1%
2020年65.1%

表を見ると、新卒の就職率は60%台で推移していることが分かりますね。

 

2022年の新卒就職率の展望は?

それでは、2022年の新卒者の就職率はどのように予測されているのでしょうか?

2021年の就職率がアップしたことについて、専門家たちは「雇用条件と景気回復が反映されたもの」と分析しています。

このまま上がり基調となれば良いのですが、残念ながら2022年の大卒就職率は様々な指標を考慮した結果良くないだろうというのが専門家たちの共通した意見

企画財政部はもともと2022年の経済成長率を2.5%として、2021年(4.1%)より1.6%下がった水準で予測していました(実際に2022年の韓国の経済成長率は2.6%)。

経済成長率などを考慮すると、2022年の大卒就職率は67%台を維持することは難しいと予測されると言われており、実際の数字がどうだったのか早く知りたいところですね。

 

2021年新卒の就職率の中身を詳しく調査!

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引用元:https://shorturl.at/jopH9
KBSニュース公式サイト

2021年の韓国の新卒就職率は67.7%とお伝えしましたが、ここからはその中身をもう少し詳しく見ていきましょう!

それではスタート。

 

大学の種類ごとの就職率は?

大学の種類別に就職率を見てみると、一般大学院(82.%)、技能大学(78.0%)、専門大学(71.0%)、産業大学(72.6%)、一般大学(64.1%)、教育大学(62.5%)の順に高い結果となりました。

やはり、専門性が高かったり、手に職を持てるような大学の就職率は高めのようです。

 

専攻分野別の就職率は?

専攻分野別に就職率を見てみると、医薬分野が82.1%で最も高く、工学分野(69.9%)、自然分野(65.0%)、芸術·体育分野(66.6%)、教育分野(63.0%)、社会分野(63.9%)、人文分野(58.2%)と続きました。

大部分の専攻分野別就職率が増加しましたが、人文·社会分野の劣勢は続いているようです。

 

地域別の就職率は?

地域別の就職率は首都圏が69.8%、非首都圏が66.3%となり、地域間で3.5%の差を見せました。

特に、仁川(70.9%)とソウル(70.1%)の就職率が最も高く、釜山は62.9%で最も低い結果となりました。

首都圏の就職率が高いのは理解できますが、釜山が最も低いというのは意外ですよね。

 

性別別の就職率は?

性別別で見てみると、男性大卒者が69.5%、女性大卒者は66.1%で3.4%の差を見せました。

やはり男女差があるんだな~と思いましたが、過去のポイント差を見てみましょう。

2017年3.0%
2018年3.6%
2019年3.8%
2020年4.0%

上の表を見ると、毎年広がっていた男女就職率の格差が2021年は多少緩和された結果となっていることが分かります

特に女性の就職率の増加幅は3.0%で、男性の2.5%より高い結果となりました。

 

平均初任給は?

2021年の初任給の月平均額は275.2万ウォンとなりました。

前年度対比12.3万ウォン上がった水準とのことで、これはうれしいですね。

ちなみに、日本の2021年の大卒平均初任給額は22万5,400円

大学院卒では25万3,500円となりました。

現在のレートで換算してみると、275.2万ウォンは日本円で約30万円程度となるので、韓国の方が平均初任給は高い水準のようです。

 

日本の新卒就職率は?

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引用元:https://shorturl.at/jqQRZ
NEWSIS公式サイト

韓国の新卒の就職率を見てきましたが、そうすると比較対象として日本はどうなのかも気になりますよね。

文部科学省が発表したこの春卒業した大学生の就職率(2023年4月1日基準)は、前年より1.5ポイント高い97.3%となりました。

男女別に見ると男性・女性共に97.3%、分野別では文系が97.1%、理系は98.1%でした。

日本でも新卒採用は2020年に始まったコロナ拡散で観光と航空業界を中心に一時中断するなどの動きが続いていましたが、昨年からコロナ禍後の景気回復を見込んだ業界で採用活動を再開。

昨年よりも就職率がアップした要因となりました。

日本航空(JAL)は一部を除いて採用活動を中断していましたが、今年卒業者から新規採用を再開しています。

需要が高まっているIT業界でも採用規模を増やそうとする動きが出ています。

日本の大卒の就職率を見ると、韓国は結構厳しい状況だなと、より分かりますよね。

ここに、韓国の新卒の就職の厳しさを更に実感できる数字があるので、ご紹介します。

 

日本の就職氷河期の大卒就職率は69.7%

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引用元:https://shorturl.at/xJM14
KBSニュース公式サイト

日本でも1993~2005年は就職氷河期と呼ばれていますが、その頃の大卒就職率は69.7%、高卒就職率は70.9%でした。

つまり、韓国の現在の就職率は、日本の就職氷河期の就職率より低いんです。

私自身、就職氷河期に就職活動を行った世代なので、その厳しさは身に染みて実感します。。

日本の就職氷河期の水準よりも厳しいとは、辛い状況ですね。。

 

2022年の新卒就活事情を深掘り

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引用元:https://shorturl.at/bjsz6
news2day公式サイト

ここからは2022年大学生就職認識度調査の結果をもとに、実際に就職活動中の大学生の声を調査していきたいと思います。

実際に就職活動をしている学生の声を聞くことで、より韓国での就職活動をイメージしやすいかと思うので、見ていきましょう!

 

大学生10人中7人が就職断念状態!?

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引用元:https://shorturl.at/nFIQ1
ポップコーンニュース公式サイト

4年生または卒業予定・卒業した大学生10人中、7人(65.8%)が就職を断念した状態であることが分かりました。

これは結構衝撃的な数字ですよね。。

就職断念状態のパーセンテージは、就職活動実態調査で「儀礼的に行っている(31.8%)」「ほとんどしていない(26.7%)」「休んでいる(7.3%)」と答えた学生の数字を合わせたもの。

積極的に就職活動をしているという回答の割合は、10人中2人(16.0%)に過ぎなかったそうです。

積極的に就職活動をしていない理由としては、自分の力量・技術・知識などが不足しているために「もっと準備するため(49.5%)」という回答が最も多く、その次に「働き口の不足(38.8%)」が続きました。

働き口不足で積極的に就職活動をしていない理由については、具体的には「就職活動をしても働き口が見つからないと思うから(14.5%)」「専攻または関心分野の働き口がなかったり不足しているので(14.5%)」「納得いく賃金水準や勤労条件を備えた働き口がない、もしくは不足しているので(9.8%)」順となりました。

 

就活の平均エントリー数は?

積極的に就職活動をしている大学生たちは平均6.7回エントリーをしていることが分かりました。

この内、書類選考合格回数は平均2.4回で、書類選考合格率は平均35.8%となります。

2022年の就活生のエントリー回数の割合を詳しく見てみましょう。

1~5回61.2%
6~10回19.7%
11~15回10.2%
16~20回4.8%
21~25回3.4%
26回以上0.7%

書類選考合格回数は、下の表の通りです。

1回23.9%
2回18.7%
3回11.9%
4回11.9%
5回以上10.4%
全て不合格23.1%

約4分の1の人が書類選考を通れずにいるという状況なんですね。

そういう状況が続くとゴールが見えず、心が折れてしまうというのは致し方ないようにも思います。。

 

大学生が就職を希望する企業は?

大学生が就職を希望する企業のランキングは下のようになりました。

1位大企業20.4%
2位中堅企業19.0%
3位公社などの公企業17.8%
4位官公庁(公務員)16.2%
5位中小企業11.9%
6位ベンチャー・スタートアップ7.0%

2021年は「公社など公企業」が18.3%で1位でしたが、2022年は「中堅企業」に押され3位という結果に。

2021年までは公企業と大企業が1~2位を争っていましたが、今年初めて中堅企業が公企業を上回った理由としては、「雇用の安定性よりも、公正で確実な補償を好む若者たちの傾向が反映された」と考えられています。

 

今年の就活生に一番人気の企業は?

ちなみに、HRテック企業インクルートが就活中の全国(ソウル~済州)の大学生872人を対象に「2023年大学生が選んだ最も働きたい企業」を調査した結果、1位はサムソン電子(8.1%)となりました。

サムソンが1位というのは納得の結果ですよね。

しかし、2014年から10位圏を維持してはいるものの1位に返り咲いたのは10年ぶりというから驚き。

今回サムソン電子が1位に返り咲いた理由としては、「満足できる給与と補償制度」。

回答者の56.3%がこう答えました。

実際、サムソン電子は昨年大卒初任給を5,300万ウォンに引き上げ、最近「月1回週4日勤務制」も導入しました。

2021年の初任給の月平均額は275.2万ウォンなので、初任給から平均の約2倍程度多くもらえるということですね。

初任給で平均の約2倍ももらえるとなると、学生に人気なのは納得です。

初任給でここまでの差がついているなら、今後もっともっと給与の差は付いていくでしょうし、大企業就職を目指す人が多いのも、そりゃそうだと感じました。

 

2位の企業は?

そして、2位はカカオ(7.5%)

回答者の3人に1人の割合で「優秀な福利厚生」(27.7%)に最も大きな魅力を感じたと答えました。

実際、カカオは毎月最終金曜日を「リカバリーデー」に指定していて、休息を取れるようにしています。

しかも、趣味·勉強などの活動を支援してくれる等の様々な福利厚生プログラムも完備。

最近、業界では最大規模となる職場内保育所「별이든(ピョリドゥン)」も開き、出産後も女性が安心して働ける体制を整えています。

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引用元:https://shorturl.at/gBEW0
朝鮮日報公式サイト

その効果もあって、性別調査では女性回答者が最も好む企業(8.7%)であることが分かりました。

やはり、女性のキャリアを考えた時に職場内に保育所があるのはうれしいですよね。

 

3位の企業は?

3位はネイバー(6.8%)となりました。

去年の調査では2位でしたが、今年はカカオに2位の座を明け渡すことに。

ネイバーを選んだ理由については「満足できる給与と補償制度」(33.9%)が最も多い結果となりました。

専攻分野別調査では「人文·社会·商経分野」の学生から最も多く選ばれているネイバー。

文系の学生が最も好む企業に選ばれました。

 

大学生に人気の公企業は?

同じくHRテック企業インクルートが、公企業への就職に関心のある全国の大学生に調査を行った結果、大学生が選んだ最も働きたい公企業1位は仁川国際空港公社(13.1%)となりました。

なんと2018年の調査以来、6年連続のトップ。

ちなみに、仁川国際空港公社の全日制基準の新卒年俸は約4,720万ウォンで、こちらも平均の初任給よりかなりお高め。

2位は韓国電力公社(8.6%)、3位は韓国鉄道公社(7.8%)となりました。

 

実際に就職するであろう企業は?

上では希望や人気の企業のランキングを見てきました。

日本でもよく知られている企業の名前が相次いで登場しましたが、果たして現実はどうなのでしょう。

実際に学生たちが就職するであろうと予想する企業のランキングを見ると、理想と現実のギャップはやはりあるようです。

下の表を見てみましょう。

1位中小企業28.3%
2位中堅企業21.9%
3位官公庁(公務員)14.7%
4位公企業11.1%
5位ベンチャー・スタートアップ9.0%
6位大企業7.9%

就職を希望する企業ランキングでは1位だった大企業が最下位という結果に。。

給与や福利厚生が魅力的な大企業は競争率が激しい分、大企業への就職というのは本当に難しいんでしょうね。

 

【まとめ】韓国の就職事情を調査しました!(新卒編)

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引用元:https://shorturl.at/imxBZ
inews24公式サイト

今回は、韓国の新卒の就職事情を見てきましたが、いかがでしたでしょうか?

就職率を見たり、学生の声を聞いてみると、なかなか厳しいものがありましたよね。

今回の就職事情編を皮切りに、韓国の転職事情や進学事情なども続けて調査していきたいと思っています。

興味のある方は、次回の記事もお楽しみに~!


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