旅行前に知っておきたい!韓国の日常習慣まとめ

韓国カルチャー

旅行前に知っておきたい!韓国の日常習慣まとめ

日本と地理的にも文化的にも近い韓国ですが、実際に訪れてみると、日常の習慣には意外な違いが多くあります

そうした「ちょっとした違い」を知っておくと、旅先での戸惑いが減り、現地の暮らしや文化をより深く感じられます。

この記事では、旅行前に知っておきたい韓国の生活習慣やマナーをわかりやすく紹介します。

韓国の習慣① 生活スタイル編

引用元:https://world-guide.jp/

旅行でホテルや友人の家を訪れたとき、ちょっとした生活スタイルの違いに驚くことがあります。

韓国では日本とは異なる韓国独自の暮らし方が根付いており、日本人の私たちの感覚とは異なる場面も少なくありません。

ここでは、日常生活の中で感じる代表的な習慣を紹介します。

湯船に浸かる習慣がなく、シャワーが主流

韓国では、ほとんどの家庭に浴槽がなく、日常的に湯船に浸かる習慣はあまりありません

その代わり、さっと汗を流す「シャワー文化」が定着しています。

疲れを癒すときはチムジルバン(サウナ施設)を利用する人も多く、これが日本でいう「銭湯でリラックス」に近い存在です。

立て膝・あぐらOK

日本では立て膝やあぐらは「行儀が悪い」とされることが多いですが、韓国ではそうではありません。

韓国では女性がスカートをはいていても立て膝になる光景を目にしますが、これは韓服(ハンボク)を日常的に着ていた時代の名残だといわれています。

韓服は立ち上がったり座ったりしやすい構造で、膝を立てた方が動きやすく、見た目もきれいに保てたのです。

立て膝やあぐらは韓国では伝統的な座り方であり、くつろいだ座り方として受け入れられているため、マナー違反ではありません。

お茶碗を持たずに食べる

日本では、お茶碗を手に持って食べるのが一般的ですが、韓国では器をテーブルに置いたまま食べるのが伝統的な食事マナーです。

これは、韓国が金属製の器を使うことが多く、熱い料理を盛ると器そのものが熱くなってしまったことに由来すると言われています。

ただし、現在では必ずしもこのマナーが厳格に守られているわけではなく、家庭や場所によっては、食べやすさを優先して器を軽く手に取る人もいます。

伝統的には「置いて食べる」がマナーですが、時代とともに柔軟に変化していると覚えておくとよいでしょう。

韓国の習慣② 公共交通編

引用元:https://japanese.seoul.go.kr/

韓国では、公共の場でのマナーやルールが日本と少し異なります。

どちらも「周囲に迷惑をかけない」という点では共通していますが、文化や社会の仕組みによって優先される行動が違うのです。

ここでは、旅行中に知っておくと安心な韓国の公共マナーを紹介します。

バスはすぐ出発する!乗り降りはスピーディーに

韓国のバスは停車時間が非常に短く、ドアが開いてからわずか数秒で発車することも少なくありません

乗車の際は、交通カード(T-moneyなど)をすぐタッチできるよう準備しておくとスムーズです。

また、降りるときも、素早く降りられるように目的地の一つ前の停留所から降りる準備をしておきましょう。

公共バスでの飲食はNG

韓国では、公共交通機関内での飲食はマナー違反とされており、特にソウル市内のバスでは条例で制限されています。

2018年に改正された「ソウル市バス運行条例」により、蓋のない飲み物や包装を開けた食べ物を車内に持ち込む行為が禁止されました。

運転手が判断して、飲食中の乗客に注意を促したり、降車を求めたりすることもあります。

ペットボトルの水程度なら黙認されることもありますが、基本的には車内では飲食しないことがルール。

観光客も対象となるため、日本人旅行者もこの点には注意が必要です。

若者は優先座席には座らない

地下鉄やバスにある「高齢者・妊婦・障がい者優先席」は、空いていても座らないのが一般的

韓国では目上の人を敬う文化が根付いており、若い人が優先席に座ることは「礼儀に欠ける」と見なされることがあります。

そのため、現地の人が誰も座っていなくても空席のままになっていることが多いのです。

韓国の習慣③ 買い物編

引用元:https://diamond.jp/

韓国旅行中、買い物をする機会は多く、買い物先での習慣も気になるところ。

旅行中に戸惑わないためにも、現地ならではの「買い物マナー」や「お店でのふるまい」を知っておくと安心です。

チップ文化はない

韓国では、チップを渡す文化がありません

レストランやカフェ、ホテルのスタッフ、タクシー運転手にチップを渡すと、かえって戸惑われることがあります。

サービス料が必要な場合は、すでに会計に含まれている(10%程度)ことがほとんど。

支払いは「表示価格=支払う金額」で完結します。

ただし、ホテルの高級レストランや一部の外国人向け施設では、まれにチップを受け取る習慣がある場合もあるので、その場合は現地スタッフの対応を見て判断すればOKです。

コンビニ袋は有料

韓国では、日本と同様にスーパーやコンビニのレジ袋が有料化されています

多くの店舗では1枚あたり100ウォン前後(約10円)で販売されています。

袋が必要な場合は「봉투 주세요(ボントゥ ジュセヨ)=袋ください」と伝えましょう。

旅行中でも、ショッピングやコンビニ利用の際に小さく折りたためるエコバッグを持ち歩いておくと便利です。

店員さんを「社長」と呼ぶ

韓国では、カフェや食堂、雑貨屋などのお店で店員さんを「社長(사장님/サジャンニム)」と呼ぶことがよくあります。

日本語で「店員さん」「スタッフさん」と呼ぶ感覚に近いのですが、韓国ではお店の規模に関係なく、お店を切り盛りする人への敬意をこめた呼び方として広く使われています。

もちろん、実際に経営者本人でないことも多いのですが、親しみと尊敬の気持ちを込めた敬称として定着しています。

韓国の習慣④ コミュニケーション編

韓国では、人との接し方や言葉遣いにも独自のマナーがあります。

目上の人を敬う文化や名前の呼び方など、少し意識するだけで、よりスムーズなコミュニケーションが取れるようになります。

目上の人が最優先

引用元:https://s-koreanschool.com/

韓国社会は年齢や立場を重んじる儒教文化が根強く残っています

食事の場では年長者が箸をつけるまで待つ、乾杯の際には体を少しそらして飲む、どんなに仲良くなっても必ず敬語を使う、これらはすべて「目上を立てる」ことを大切にする韓国ならではの習慣です。

また、初対面の際には年齢を尋ねるのも自然な流れ。

日本では少しデリケートに感じるかもしれませんが、韓国では相手への敬語レベルを判断するための会話の一部です。

フルネームや下の名前で呼ぶ

韓国では「金(キム)」「李(イ)」「朴(パク)」など、苗字の種類が非常に少なく、人口の半分近くがこの3姓に属すると言われています。

そのため、名字だけで呼ぶと誰のことか分からないということが多く、フルネームや下の名前で呼ぶことが一般的です。

親しい間柄では「名前+아/이/야(ア/イ/ヤ)」をつけて呼ぶのが一般的です。

丁寧に呼びたいときは「名前+씨(シ)」をつけて「ミンジ씨(ミンジさん)」のように呼ぶことがあります。

ビジネスシーンでは「職位+님(ニム)」をつけて呼ぶことが多く、「선생님(ソンセンニム/先生)」「과장님(クァジャンニム/課長)」のように使います。

【まとめ】韓国の日常習慣を知れば旅がもっとスムーズに

韓国では、生活の中に自然に根付いた「習慣」や「マナー」が多くあります。

それは形式ばったルールというよりも、お互いを尊重しながら快適に過ごすための心配りです。

韓国のマナーや習慣を知ることは、単なる知識ではなく、その国の価値観や人柄を感じる入口です。

次の韓国旅行では、ぜひこうした日常習慣にも目を向けて、文化を体験する旅を楽しんでみてください。

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