韓国の最新結婚費用はどのくらい?結婚費用報告書を徹底調査しました!
韓国の最新結婚費用を調査しました!
韓国も日本同様、結婚への認識の変化・出産率の低下などが社会問題となっており、これまでも何度か記事で取り上げてきました。
結婚自体が負担となる原因として結婚費用が挙げられることも多いのですが、果たして実際どれくらいの費用が掛かるのでしょうか?
そこで今回は、韓国の最新結婚費用報告書を調査!
韓国の結婚に関するリアルを見ていきたいと思います。
それでは、早速見ていきましょう♪
韓国の結婚費用総額は2億9,748万ウォン!
韓国の結婚相談所DUOがここ2年以内に結婚した新婚夫婦1,000人(男500人、女500人)を対象に調査した「結婚費用報告書」によると、結婚費用の総額は2億9,748万ウォンであることが分かりました。
日本円にすると現在のレートで約3,340万円くらいとなります(1.000 JPY = 8.911 KRWで計算)。
そんなに費用が掛かるの?とビックリな金額ですよね。
新郎新婦の各負担は、新郎が62%となる1億8,349万ウォン、新婦が38%となる1憶1,399万ウォンと推定されています。
これは、かなりの額の貯金がないと結婚は難しそう。。
ここからは、結婚費用の総額の内訳を詳しく見ていきたいと思います。
結婚費用の内訳はコチラ!
結婚費用の内訳を見ると、このようになっています。
・住宅:2億4,299万ウォン
・嫁入り道具(家具・家電):1,564万ウォン
・結婚式場:1,283万ウォン
・イェダン(예단):758万ウォン
・新婚旅行:725万ウォン
・イェムㇽ(예물):673万ウォン
・ウェディングパッケージ(スタジオ撮影・ドレス・メイクアップ):360万ウォン
・イバジ(이바지):86万ウォン
住宅に掛かる金額が群を抜いていますが、住宅資金を除いた結婚費用も計5,449万ウォンでかなりお金が掛かるという印象ですね。。
ちなみに韓国では結婚する際、住宅は男性が、家具・家電などは女性が用意するものとされています。
重要な嫁入り道具としては、冷蔵庫/キムチ冷蔵庫・洗濯機・ベッド・テレビ・エアコン・乾燥機などが挙げられています。
そして、日本人には「イェダン」や「イバジ」などは聞きなれないですよね。
ここからは、韓国特有の文化と言えるイェダンやイバジ、そしてイェムㇽについて解説したいと思います。
イェダン(예단)
イェダンとは新婦側から新郎側へ贈り物や現金をくるむことを言います。
ちなみに「布団」「銀のスプーンとお箸」「お皿」がイェダンの基本3種と呼ばれていて、これに加えてブランド品や化粧品など新郎のご家族が喜びそうなものを贈るケースが多いようです。
日本にはない文化なので、最初にイェダンの話を聞いたときは驚きでした。
新婦側としては、新郎ご家族との関係性を作っていく重要な儀式と言えるので、金額や贈り物のグレードにはかなり気を遣いそうですね。
イェムㇽ(예물)
結婚前の男女が互いに贈りあう記念品の様なもので一般的にはカップルリング、その他に花嫁のアクセサリーセットや新郎の時計などを贈り合います。
女性側にはブランドカバンを贈るケースも多いよう。
ちなみに、イェムㇽとして人気のグローバルブランド各社が春のウェディングシーズンを迎えて、値上げに踏み切っているとのことで、結婚を控えたカップルにとっては頭が痛いですね。。
イバジ(이바지)
イバジとは婚婚式を終えた後に、両家がお互いに真心をこめて料理を贈ることを言います。
昔にさかのぼってその歴史をご紹介しますね。
昔韓国では結婚式を終えると、夫婦は新婦の家で3日間を過ごした後、新郎の家で暮らし始めていました。
この時、新婦が新郎家族のために準備していく料理を「イバジ(이바지)」と呼んでいたそう。
イバジの意味は「真心を込めて料理を準備する」と意味で、이바지하다(イバジハダ・貢献する、尽くす)という言葉が由来となりました。
真心を込めて料理を準備するように、新郎ご家族に真心を込めてお仕えしますという意味を持っているとのこと。
以前は新婚夫婦が新婚旅行から帰ってきて、新郎家族に挨拶をしに行く時に持っていったようですが、最近は新婦のお母さんが作って用意するというよりは専門業者に注文するケースが圧倒的に多いようです。
ちなみに、最近のイバジ料理は下の写真のような感じ。
これはお金が掛かりそうですね。。
新郎新婦が最も省略したい項目は?
これだけ費用が掛かるとなると、費用を節約できる部分は節約したいですよね。
新郎新婦が最も省略したい項目の1位は男女ともに「イバジ(26.4%)」。
その次には「イェダン(24.5%)」「ウェディングパッケージ(13.1%)」「イェムㇽ(11.8%)」「結婚式場(10.4%)」「嫁入り道具(4.2%)」「新婚旅行(1.9%)」と続きました。
やはり、自分たちの結婚式に直接関係のない伝統的なしきたりから省略したいという新婚夫婦が多いようです。
しかし、省略するといっても新婚夫婦の一存では決められないのが結婚の現実。
イバジなどは最近はやらないケースも多いようですが、両家のご両親の意向なども聞きながら進めるケースが多いようです。
スモールウェディングにも肯定的!
日本でもスモールウェディングをする人が増えていますが、韓国でも全体回答者の91.2%がスモールウェディングを肯定的に認識しています。
その理由としては、「費用節約(43.0%)」が最も多く、「個性ある結婚式(21.2%)」「プライベートな結婚式(16.6%)」等も挙げられました。
ちなみに、スモールウェディングの予想費用は平均758万ウォン。
実際の新婚夫婦の結婚式費用「1,643万ウォン(結婚式場+ウェディングパッケージ)」と比べると、885万ウォンも節約できることになります。
そのため、新婚夫婦全体の57.5%は『もう一度結婚式を準備するなら結婚式費用を最小化して準備する』と答えたそうです。
【まとめ】韓国の最新結婚費用はどのくらい?結婚費用報告書を徹底調査しました!
今回は、2024年の結婚費用報告書をもとに韓国の最新結婚費用を調査しましたが、いかがでしたでしょうか?
金額を見ると、結婚費用が負担になるという心情も納得がいきますね。
ちなみに、2023年の結婚費用報告書を見ると総額は3億3,050万ウォンとなっていました。
やはり、結婚費用を節約していこうという流れがあるようですね。
ただ、単に節約しようというのではなく、新婚旅行のように夫婦が価値を置いた部分にはしっかりとお金を費やすという傾向があるようで、これは良いお金の使い方のように思います!
今後も韓国の結婚関連の情報を追っていきたいと思いますので、お楽しみに~♪