受賞作&受賞者は?今年の韓国の青龍映画賞を徹底解剖します
今年も韓国の青龍映画賞が開催されました!
韓国の3大映画賞の一つである「青龍映画賞(청룡영화상)」が11月29日に開催されました。
第45回目となる今回は、2023年10月12日~2024年10月10日までに公開された165作の韓国映画が受賞対象となっています。
青龍映画賞と同時期に開催されていた韓国3大映画賞の一つである「大鐘賞」は、大鐘賞を保有していた韓国映画人総連合会が破産したことから今後の開催が不透明に。。
そんなことってあるんですね。。
ゆえに、より青龍映画賞の重みが増した今年は果たして、どの作品&誰が受賞するのでしょうか?
ここからは、今年の青龍映画賞を詳しく見ていきましょう♪
最高の栄誉となる最優秀作品賞は「ソウルの春」が受賞
今年の青龍映画賞 最優秀作品賞は、1979年のソウルで実際に起こったクーデターを題材にした「ソウルの春」となりました。
5月に開催された百想芸術大賞でも、映画部門の大賞を「ソウルの春」の監督であるキム・ソンス監督が受賞しているので、まさに今年の映画賞を総なめといった感じですね。
青龍映画賞では8人の審査員とネチズンの投票結果を合わせた計9票のうち、過半数を獲得した作品が受賞となります。
「ソウルの春」は8票を獲得したとのことで、圧倒的ですね。
最多観客賞も受賞しており、昨年11月22日に公開されてから、現時点で1,312万人を動員しているというからすごいです!
名実ともに今年を代表する韓国映画となりました。
今年の青龍映画賞 最優秀主演男優賞はファン・ジョンミン
今年の青龍映画賞の最優秀主演男優賞は、「ソウルの春」で神がかり的な演技を見せたファン・ジョンミンとなりました。
百想芸術大賞でも映画部門の最優秀演技賞を受賞しているので、ダブル受賞となります。
大ヒットとなった「ソウルの春」ですが、その背景には完璧にチョン・ドゥグァン役を演じきったファン・ジョンミンの功績が大きいと言われています。
さすが、ファン・ジョンミンですね。
6票の審査票を獲得し、最優秀主演男優賞となりました。
今年の青龍映画賞 最優秀主演女優賞はキム・ゴウン
「ソウルの春」と共に、今年を代表する韓国映画と言えば「破墓(파묘)」。
最優秀主演女優賞はこちらも百想芸術大賞の映画部門 最優秀演技賞受賞に続き、「破墓」のキム・ゴウンが受賞しました。
ずば抜けた実力とカリスマ性を持ち合わせた巫堂のファリム役を、観客が息をのむ演技で見事に演じ切ったキム・ゴウン。
『今年はキム・ゴウンで決まり』と言われるほどでした。
その評価通り、審査票では満場一致での最優秀主演女優賞獲得となっています!
大胆にイメージチェンジしたショートカット姿に驚いた方もいると思いますが、こちらは新しい出演作となるドラマ「自白の対価」のため。
ノリに乗っていると言われている彼女の新しい作品に期待ですね。
今年の青龍映画賞 最優秀助演男優賞はチョン・へイン
今年の青龍映画賞 最優秀助演男優賞は「ベテラン2」のチョン・へインが受賞しました。
助演賞に関しては毎年審査員たちが最も悩む部門だそうで、その部門で受賞するというのは本当に栄誉なことですよね。
「べテラン2」でこれまでとは違った魅力を見せたチョン・へインは審査票5票を獲得しての最優秀助演男優賞獲得となりました。
今年の青龍映画賞 最優秀助演女優賞はイ・サンヒ
今年の青龍映画賞 最優秀助演女優賞は「ロ・ギワン」のイ・サンヒが受賞しました。
千の顔を持つと言われている彼女。
助演女優賞候補となっている女優たちの中では比較的短い出演時間でしたが、ロ・ギワンに唯一手を差し伸べる朝鮮族出身の同僚役を圧倒的な存在感で演じました。
過去には「大学路のチョン・ドヨン」と呼ばれていたほど、とにかく演技には定評のあるイ・サンヒ。
そこから更に演技が上手くなり名俳優になったと言われている彼女の今後に期待です。
ちなみに、審査票は1回目で4票を獲得。
その後、「リボルバー」のイム・ジヨンとの決選投票で5票を獲得し、最優秀助演女優賞獲得となりました。
今年の青龍映画賞 最優秀新人男優賞はノ・サンヒョン
今年の青龍映画賞 最優秀新人男優賞は現在韓国で公開中の映画「大都市の愛し方」のノ・サンヒョンが受賞しました。
ノ・サンヒョンは「大都市の愛し方」で誰にも知られたくない秘密を抱え、心を簡単に開かないフンス役を演じました。
審査員は『他のジャンルに比べて、相対的に好き嫌いが激しい性的マイノリティの役であるにもかかわらず、自分だけの魅力で好感を作り上げた。今後、他のジャンルもうまく消化できるだろう』と評価しています。
ちなみに、審査票は1回目で「破墓」のイ・ドヒョンと同じく4票を獲得。
2回目のイ・ドヒョンとの決選投票で6票を獲得し、最優秀新人男優賞を獲得しました。
今年の青龍映画賞 最優秀新人女優賞はパク・ジュヒョン
今年の青龍映画賞 最優秀新人女優賞は「ドライブ」のパク・ジュヒョンが受賞しました。
正体不明の人物に拉致され、走る車のトランクで1時間の間に6億5,000万ウォンをライブ放送で集めなければならない人気ユーチューバーのユナ役を演じたパク・ジュヒョン。
『自動車のトランクという狭い空間の中で演技をするのは容易ではなかっただろうが、映画の中で俳優が努力する感じがしっかり感じられ、限界のある空間で多彩なスペクトラムを見せてくれた』と審査員に評価されました。
映画「パイロット」のイ・ジュミョンとの戦いになるだろうと言われていましたが、審査票は6票を獲得し、最優秀新人女優賞の受賞となりました。
今年の青龍映画賞 最も熾烈だったのは新人監督賞
なんと4次審査まで行われたのが、新人監督賞。
かなり審査票が割れることにはなりましたが、最終的には「あなたと私」のチョ・ヒョンチョル監督が新人監督賞に輝きました。
チョ・ヒョンチョル監督は俳優出身で数多くの映画やドラマに出演。
「あなたと私」が長編映画の監督デビュー作となり、今回の青龍映画賞では新人監督賞のほかに脚本賞も受賞しました。
岩井俊二監督のような世界観もある作品とのことで、個人的には日本で公開してほしいです!
【まとめ】受賞作&受賞者は?今年の韓国の青龍映画賞を徹底解剖します
今回は、今年の韓国の青龍映画賞をご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
韓国映画が観たくなりますよね~。
優秀賞に輝いた俳優たちのこれからの活躍に期待したいと思います。
引き続き、韓国映画界を追っていくのでお楽しみに~☆