韓国式メイクの落とし方を知ろう!日本とは違うクレンジングの基本
韓国には「メイク落とし」という概念がない
日本では、クレンジングは「スキンケア」の1種とされています。
そのため、クレンジングと洗顔料は明確に違いがありますが、韓国の場合はクレンジングも洗顔も一緒の扱いが多いです。
なぜなら、韓国では「メイク落とし」という概念はありません。
汚れを落とすことが基本であり、肌の状態に合わせて日々スキンケアを変更するのが韓国式なので、根本的な考え方が日本と違います。
韓国コスメでクレンジングはたくさんありますが、その中でも複数の種類を組み合わせて使用する人も多いです。
韓国で扱われているクレンジングの種類
韓国のクレンジングは、以下の6つに分けられます。
・オイル
・ジェル
・バーム
・シート
・クリーム
・ウォーター
それぞれ、向いている人や特徴が違うので、よく理解しておきましょう。
1.オイルタイプ
オイルタイプは、全体の70%以上が油でできています。
メイクアイテムにも油が入っているため、オイルクレンジング含まれている界面活性剤が油汚れを包み込んで浮き立たせ汚れを落とすのです。
非常に洗浄力が高く、なめらかな使い心地なので、スルスルとメイクを落とせます。
毛穴の汚れも的確に落とせるため、日頃からしっかりメイクをする人におすすめです。
ウォータープルーフコスメを使用した際に使うと、手軽にメイクオフできます。
オイリー肌やアイメイクが濃い人にも向いているでしょう。
オイルタイプのクレンジングは、炭化水素系・エステル系・油脂系・100%天然オイルと細かく分かれていて、それぞれで仕上がり感や使用感が違います。
洗浄力を求める場合は、炭化水素系とエステル系が向いていて、肌への影響を意識する場合は、油脂系と100%天然オイルです。
2.ジェルタイプ
若干硬めのとろみがあるテクスチャーなので、伸ばしやすく摩擦が引き起こされにくいため、優しくすっきりとメイクを落とせます。
ジェルタイプは、みずみずしいイメージを持っている方も多いと思いますが、実はオイルベースの「油性ジェル」とウォーターベースの「ウォータージェル」の2タイプがあるのです。
どちらも肌に優しく、しっかりとメイクを落としてくれますが、しっとりとした仕上がりを期待する場合は油性ジェル、さっぱりした仕上がりを期待する場合はウォータージェルがおすすめといえます。
ウォータージェルの場合は、さらにオイルフリーとオイルインとで分けられます。
どちらの場合でも、さっぱりした仕上がりでベタつき感はありません。
洗浄力は高いですが、肌に優しく汚れを落とせるので、敏感肌の人におすすめです。
3.バームタイプ
韓国でじわじわと注目を集めているバームタイプは、オイルをクリーム状に固めて作られています。
見た目は硬そうですが、実際に手のひらに乗せると体温で溶けてオイル状に変化し、しっとりとメイクを落としてくれる点が特徴です。
非常になめらかで伸びが良く、肌への摩擦を最小限に抑えられます。
韓国の方は乾燥肌が多いため、クレンジングもあまりにも洗浄力があると乾燥を引き起こすのではないかと心配です。
バームタイプの場合は、もちもち肌にしてくれるため、乾燥肌でも安心して利用ができます。
摩擦が少なくとも、きちんとメイクを落とせるためW洗顔不要のクレンジングタイプといえるでしょう。
乾燥肌に悩んでいる人には特におすすめです。
4.シートタイプ
日本で人気があるシートタイプのクレンジングは、ウェットティッシュ形式なので忙しい人でも気軽にメイクオフができます。
メイクを落とすことは可能ですが、毛穴の奥にある汚れや濃いアイメイクなどは落ちにくく、W洗顔は必須です。
肌への摩擦も引き起こされやすいので、乾燥肌の場合は不向きかもしれません。
ただ、近年は化粧水成分が含まれているものや洗顔不要のタイプも多数登場しています。
旅行先で手軽にメイクを落としたい、疲れている時の緊急用などでシートタイプを使用するのがおすすめです。
5.クリームタイプ
なめらかな形状で、クレンジングタイプの中でも優しく洗い上がりもつっぱらずにもっちりした仕上がりです。
クリームタイプの場合は、洗い流すタイプ・拭き取るタイプ・両方可能なタイプと種類があります。
脱脂力が低く、肌に必要な皮脂を残した状態でメイクを落とすのが特徴です。
テクスチャーのタイプはそれぞれ違いますが、摩擦を防ぎながらダメージを軽減してくれます。
肌への負担が少なく、油分と水分のバランスが取れているので乾燥肌の人でも安心して利用が可能です。
どんな肌タイプの人でも相性が良いため、最も使いやすいクレンジングタイプといえるでしょう。
6.ウォータータイプ
さっぱりとした使用感が特徴のウォータータイプは、ナチュラルメイクが基本の日本人に人気のあるクレンジングタイプです。
近年、ナチュラル志向が強くなっている韓国でも手軽に優しくメイクオフできるアイテムとして、ウォータータイプのクレンジングが注目されています。
水のようなサラサラのテクスチャーで洗い流さないタイプが基本なので、肌ストレスを感じずに使用可能です。
ウォータータイプは、洗顔の代わりに使用できるものもあるので、日々のスキンケアに時間をかけられない忙しい人におすすめです。
知っておくと便利!韓国式のメイク落とし方法
韓国では、スキンケア方法にこだわりを持っていますがメイク落としも肌への影響を考えながら行います。
そのため、スキンケア同様に日本とは全く違う多くのステップを踏んでいるため、しっかりと理解しておきましょう。
毎回行うのは大変…という場合は、簡易的に済ませたり、時間を短縮させるなど工夫しても良いです。
以下のステップが、韓国式クレンジング方法です。
1.手を洗う
2.クレンジングウォーターをミスト容器に入れ替える
3.専用リムーバーでマスカラをオフ
4.アイリムーバーをコットンにつけて拭き取る
5.クレンジングでマッサージ
6.クレンジングウォーターで拭き取る
7.大きめのコットンにクレンジングウォーターを浸して1分頬に貼る
7ステップありますが、最終的に洗顔料で洗い流すということはしません。
日本であればクレンジングの後は洗顔が基本ですが、韓国式だと違います。
1.手を洗う
メイクを落とす際に、すぐクレンジングを行う人も多いですが基本的に手洗いが先です。
手の最近とクレンジングや洗顔料が混ざり合い、肌に浸透してしまうため必ず手洗いを行い、清潔な手でメイク落としをスタートさせてください。
あまり意識していないかもしれませんが、肌のような繊細な部分に触れる場合はしっかりと清潔な手で行いましょう。
2.クレンジングウォーターをミスト容器に入れ替える
ミストの空き瓶、もしくは100均でも販売されているミスト容器にクレンジングウォーターを移し替えます。
乾燥した肌にクレンジング剤を塗ると、肌に刺激を与えてしまうのでミストを吹きかけて肌を濡らすと良いです。
スキンケアの時と同様に、顔全体に軽く吹きかけます。
あまり多くの量を吹きかけると、後々メイク落としがしにくくなるので軽くが基本です。
3.専用リムーバーでマスカラをオフ
専用リムーバーでマスカラをしっかりと落としましょう。
一般的なリムーバーだと、コスメアイテムによっては落としにくい可能性もあるのでしっかりアイメイクをする人は特に専用のリムーバーで落とすようにしてください。
マスカラ専用・リップ専用など、種類が豊富にあるのでそれぞれ使うようにします。
4.アイリムーバーをコットンにつけて拭き取る
専用リムーバーをコットンに適量つけて、拭き取りましょう。
その際、エンボス加工のコットンを使用するとまつ毛に引っ掛からずキレイにメイク落としできるのでおすすめです。
アイホールに軽く置き、じんわりとメイクを落とすような感覚で取り除いていきます。
まゆ毛やアイメイクをゆっくりと落としていき、つけまつ毛を使用している場合はアイメイクを落とした後、最後に取り除きます。
最初につけまつ毛をとってしまうと、繊細なまぶたを痛めてしまう可能性があるのでリムーバーでしっかりと湿らせた後にとると良いです。
柔らかい綿を使用して、あらためて拭き取ると低刺激・短時間で落とすことができます。
5.クレンジングでマッサージ
アイメイクを落とした後、自分の好みのクレンジング剤を使用して、顔全体をマッサージしていきます。
多めのクレンジングを顔に乗せて、ゆっくりとマッサージします。
肌への影響を考えて少ない量にすると、逆にマッサージをしているときに摩擦が生じて肌へ刺激を与えるので注意しましょう。
マッサージは指で優しくローリングさせ、1分程度で十分です。
6.クレンジングウォーターで拭き取る
きちんとクレンジングマッサージした後は、クレンジングウォーターで拭き取っていきます。
メッシュになったコットンにたっぷり染み込ませ、丁寧に拭き取っていってください。
顔の内側から外側にかけて拭き取っていくと、キレイに落とせるのでとても良いです。
水で落とさずに、クレンジングウォーターだけでOKなので非常に手軽といえます。
中には、角質除去機能のあるクレンジングウォーターもあるので、くすみや毛穴汚れが気になる方は試してみてください。
7.大きめのコットンにクレンジングウォーターを浸して1分頬に貼る
クレンジング後、乾燥を防ぐために、保湿機能が高いクレンジングウォーターを大きめのコットンにたっぷり染み込ませます。
両方の頬に貼り付けて、1分程度放置すると肌の柔らかさが保てます。
パックのように10分以上放置する必要もないので、手軽にキレイな肌へと導いてくれます。
韓国式メイク落としを知って美肌を目指そう
日本では、W洗顔が基本ですが韓国式のメイク落としは基本的に水洗いすら不要です。
しっかりとクレンジングを行い、拭き取りを行えば肌への摩擦も少なく優しいメイク落としができるといえます。
特に乾燥肌に悩んでいる人は、韓国式のメイク落としが向いているので試してみてください。