G-1JHRHQCPLD 2019年・韓国の旧正月「ソルラル」特集!|韓国情報メディアK Village MODULY Web(モドゥリーウェブ)
韓国カルチャー

2019年・韓国の旧正月「ソルラル」特集!

MODULY 編集部

2019年・韓国の旧正月「ソルラル」特集!


韓国で「ソルラル(설날)」と呼ばれるお正月は、日本とは違い旧暦の1月1日にお祝いをします。
今年2019年は2月5日がソルラルとなり、その前後が連休となりました。
お盆にあたる「秋夕(チュソク)」と並び、韓国では家族や親戚たちが一堂に会する最も重要な年間行事であるソルラル。
韓国の一般家庭では、そのソルラルをどのように過ごしているのか興味ありませんか?
そこで今日は、今年のソルラルはどんな様子だったのか?というのををご紹介して行きたいと思います。
ソルラルを知れば韓国の文化や風習が見えてきますよ!

主婦たちの旧正月はもう始まっている!ソルラル直前の市場とマートの様子

先ほども書いたように、韓国国民にとってソルラルは一大行事。
お母さんたちは腕によりをかけて料理を準備しなくてはなりません。
韓国ではソルラル前に食料品の値段が高くなる傾向があるため、賢い主婦たちは食材が安く手に入る在来市場へ出かけます。
そこでどのくらい混雑しているのかを確かめに地下鉄6号線「望遠(マンウォン)駅」から徒歩5分の場所にある「望遠市場(マンウォンシジャン)」にやってきました!

駅から市場までの間にも多くのお店が立ち並んでいますが、ソルラル直前ということでいつもよりたくさん露店も出ています。
やっぱり普段より人の数が多いですね~。
なんじゃこれ!と思ったら、ゴマ油を搾り出す機械でした!
見た目はアレっぽいですが(笑)、辺りにはとっても香ばしいいい匂いが漂っています♪

うわ~!市場のアーケードの中はさらにたくさんの人が!
精肉、鮮魚、青果店はもちろん、特にお惣菜屋さんに人が集まっていましたよ!
全部手作りしてたら大変だから、何品かはお惣菜に助けてもらうのかな?

この状態なのに自転車やバイクまで侵入してくるのでもう大変!(笑)

こちらは2月1日の「総神大入口駅」付近の商店街。
こちらも平日にもかかわらず、多くの人で賑わっていました。

では、大型マートは一体どうなっているのでしょうか?
大型マートやショッピングセンターはソルラルの2~3週間前から、週末には駐車場に入りきらないほどの大混雑になります。
大型マートでの買い物の狙い目はソルラルの前日!この日になると地方帰省組はもう出発しているので、駐車場に停められる確率が高くなるんです。
10日前に訪れた時は駐車待ちが数百メートルにもなっていて、結局マートに行くのを諦めたのですが、この日2月4日はわりとすんなり入ることができました。

やって来たのは仁川市内の「Emart TRADERS」。
ここはコストコのようなホールセールをする大型マートです。
駐車場には入れたものの、やはり店内は人でいっぱい!
登りも下りもエスカレーターに隙間がありません(笑)

カートがひしめき合って、なかなか進むことができない~!
レジ前もすごいことになっていましたよ。

みなさん、お肉の大型パックやお寿司、チキンなどをお買い上げになっていましたよ!
ていうか、ソルラルにお寿司が人気なんですね(笑)。

ソルラルの風物詩?!ソンムルセット


年に2回、ソルラルと秋夕の2ヶ月くらい前からマートやデパートに並び始めるのが、こちらのギフトセットです。
韓国のマートで見たことある!という方も多いのではないでしょうか?
韓国の人はこのギフトセットがズラリと並んだ光景を見ると、「ああ、お正月も近いんだなぁ。 」と思うんだそう。
あ、そうそう!今年、韓国では亥年ではなく「豚年」なんです。
ファングムテジ(黄金の豚)年と言って、とっても縁起の良いとされている年なんですって!

「ソンムル(贈り物)セット」と呼ばれるこのギフトセットですが、お世話になった人にはもちろん、実家に帰る時に両親や親戚への手土産として持参したりもします。
まぁ、ここまでは日本のお歳暮やお中元とあまり変わりませんが、大きく違うのはこのソンムルセットが会社でも支給されるという点です。
韓国にあるほとんどの会社では、ソルラルの連休に入る前に社員1人1人にソンムルセットが渡されます。
地下鉄でもみなさんソンムルセットの袋を持ち歩いていますね。


重いので家に発送してくれればいいのではないかと思うんですけどね。 そこはやはり直接渡す方が真心が伝わる・・・ということでしょうか?
1番ポピュラーなのはスパムやツナ缶の詰め合わせです。
その他にも、韓国のりや高麗人参、シャンプーのセットなど、贈る人に合わせて選べるように多種多様のソンムルセットが準備されています。


ホントはバラバラで買った方が安いんですけどね。
やはりパッケージが大事ですから(笑)
我が家も会社からいただきました!
しばらくハムには不自由しなさそうです(笑)
ツナ缶や食用油も入っています!ありがたい♪


全部大きいサイズのハムかと思いきや・・・一部上げ底でした・・・。


かなりの過剰包装なので、この時期マンションのゴミステーションはソンムルセットの箱で大変なことになるんですよ(笑)

空港や高速道路はどんな感じ?

お正月帰省の高速道路と聞くだけで「勘弁して~~」という声が出そうですが、普段からも渋滞が多い韓国、帰省ラッシュは皆さんが想像する以上にものすごい渋滞になります。
私の知り合いは実家が大邱なのですが、通常は4時間ほどで到着する距離なのに、ソルラルはなんと11~12時間もかかるんだそう!ひえ~~っ!!
それなら時期をずらして帰省すればいいのに・・・なんて思っちゃいますが、家族をとても大事にする韓国では、どんなに時間がかかっても「ソルラルの当日に親元に帰る」ことが親孝行になるんだそう。
渋滞はしますが、ソルラルの高速道路には良い点もあります。
それはソルラル連休の間(今年は2/4~6まで)は高速料金が無料になるということ!
なので帰省が必要ない人たちは、この機会に料金が高い仁川大橋や永宗大橋方面にドライブを楽しむという人もいるようです。

ちなみに地方に向かう高速道路は激混みですが、連休中のソウル市内や仁川市内はごらんの通りスッキスキ~!
いつもこのくらいの交通量ならいいのになぁ。

今年はソルラルの連休と週末を合わせると5連休になるということで、海外旅行を楽しむ人たちも大勢いました。
そこで連休の最終日に仁川空港へ行ってみたのですが、予想に反して到着ロビーはそれほどの混雑は見られず・・・。

その代り出発ロビーは相変わらずの混み具合でした。

でもやはり到着した人が多かったのか、市内行のバス乗り場はかなりの行列です。

案内ロボットちゃんや楽器演奏の方々もソルラル仕様♪


ゲート内にもお正月のポスターが飾られて雰囲気満点でした。

ソルラルの食卓&過ごし方


おせち料理のような感じの料理はありませんが、“必ずソルラルに出てくる料理”というのがその家庭ごとにあるんだそうです。
一般的にはメインはカルビチムやプルコギなどの牛肉料理で、そこに様々なナムルやキムチ類が並び、華やかに食卓を彩ってくれる「ジョン(チヂミ)」もソルラル定番の料理になっています。

お魚料理や根菜類、トラジ(桔梗の根)など体に良さそうな料理や、卵焼き、水キムチもありますね~。

全部の料理を一気に作るのは難しいので、各家庭で作った料理を実家に持ち寄って、家族や親戚全員で食べることも!
こちらは知り合いの奥様が腕によりをかけて作ったジョンです。
このあと、実家に集まりみなさんで召し上がるんですって!色彩が綺麗で美味しそう♪

ほかにも春雨料理もお正月料理には欠かせません!

日本のお雑煮にあたる、韓国のお正月の定番料理といえばこの「トックッ(떡국)。
これも家ごとに味や具材が違います。
こちらのお家ではマンドゥが入っていますね!
トックッの場合、お餅はスライスした薄いものを使います。

そしてソルラルといえば韓服です!
こんな可愛いチマチョゴリ姿の孫が来たら、おじいちゃんおばあちゃんはつい財布の紐がゆるんじゃいます(笑)

韓国では大人が韓服を着る機会が減っているため、子供たちだけでもソルラルに韓服を着る風習を続けてもらいたいですね。

2019年のソルラル当日は、あいにくPM2.5の影響で空がスッキリとしませんでしたが、風もなく穏やかな天候でした。
永宗島にあるシーサードパークには、久しぶりに集まった家族たちと一緒にレールバイクを楽しむ人たちも。

お正月のテレビにも飽きたら、気分転換に出かけたり、外食に出かけたりします。

住宅街にはこのように議員や区長さんの名前が入ったお正月の挨拶が掲示されます。
ちなみに顔写真の方は畜産協会の偉い人のようですよ。


今年のソルラルはキレイな夕日を見ることができました!

まとめ

まるで民族大移動のような帰省ラッシュがお決まりとなっている韓国のお正月ですが、その一方、海外に旅行に出かける人が年々増えていくなど、少しずつ変化も見られます。
特に今年は、大型ショッピングセンターのほとんどがソルラル当日も営業していたことには驚きました。 でもこれは外国人観光客には嬉しいニュースですね。
それにしても韓国のお正月休みって短過ぎです!
今年は運良く週末も重なって5日間と例年に比べて長めでしたが、これでは渋滞になるのは当たり前!
家族水入らずの時間をもう少し増やすためにも、韓国政府の方たち、そのへんどうにかしてくれないかな~?(笑)


ABOUT ME
MODULYweb編集部
MODULYweb(モドゥリーウェブ)は株式会社K Villageが運営する韓国情報サイトです。
error: コンテンツのコピーは禁止されています。参照元としての利用を希望される場合はお問い合わせよりご連絡ください。
記事URLをコピーしました