【語学堂選びに悩んでいる方必見】元韓国留学生が教える、リアルな語学堂の特徴と雰囲気

韓国留学

【語学堂選びに悩んでいる方必見】元韓国留学生が教える、リアルな語学堂の特徴と雰囲気

韓国留学を準備していると、必ず直面するのが
どの語学堂を選べばいいのか? という悩みではないでしょうか。

授業料・立地・学生層・学校の雰囲気など、調べれば調べるほど違いが出てきて、
結局どこが自分に合うの?」と迷ってしまう方がとても多いと感じます。

実際、筆者も留学準備中には何度も資料を読み比べ、SNSの口コミを探し、現地の友人に聞き……それでも決めきれず出願ぎりぎりまで悩みました。

この記事では、ソウルの語学堂を中心に、

・エリアごとの特徴
・人気校のリアルな雰囲気
・学校選びで見るべきポイント

を整理し、これから留学を考えている方が 「失敗のない語学堂選び」 ができるように、分かりやすくまとめています。

筆者自身の経験や、実際に語学堂へ通った学生の声を参考にしながら説明していきます。

 

① まず知っておきたい「語学堂の基本」

語学堂とは、韓国の大学が運営する語学教育機関で、基本的には 満18歳以上の外国人や海外同胞 を対象としています。

多くの語学堂は、「春・夏・秋・冬の年4学期制、1学期10週間」という流れで運営され、出席率や課題が重視される点が特徴です。

どの語学堂も、以下の基本構造は共通しています。

・レベルは1〜6級の6段階
・授業は午前・午後のどちらか
・文法・会話・聞き取り・読解・作文を総合的に学ぶ
・中間・期末テストの結果で進級が決まる

よくある誤解に「授業の質が違うのでは?」というものがありますが、
実際には授業の質やい教え方そのものに差があるわけではなく、
学校ごとの「雰囲気」や「方向性」の違い」と考える方が正確です。
基本的には教える範囲はどこの語学堂も同じですので、
語学堂の1~6級は、TOPIK(韓国語能力)の1~6級に近いレベルだと考えるといいでしょう。

② ソウルの人気語学堂が位置する“エリア”

ソウルの語学堂は、大きく西部エリアと東部エリア に分かれ、街の雰囲気がそのまま学校の空気にもつながることが多いです。

★ 西部エリア(新村・弘大・梨大・麻浦・西大門)

特徴:にぎやか・学生街・若者が多い・交流しやすい

・大学が集中するソウル最大の学生街
・カフェ・ショッピング・飲食店が圧倒的に豊富
・放課後に友達と集まりやすく、コミュニティが広がりやすい
・年齢層は比較的若く、活気がある雰囲気

こんな方におすすめ

・友達をたくさん作りたい
・カフェでの勉強が好き
・週末もアクティブに過ごしたい
・便利さを優先したい

例:新村(シンチョン)

留学生が最も集まるエリアで、語学堂が密集。放課後に楽しめる場所が多く、常に活気があります。

例:弘大(ホンデ)

アート・音楽・ファッションなど若者文化が盛んで、おしゃれな学生や自由な雰囲気を好む人に人気のエリア。

★ 東部エリア(東大門区・城北区・広津区・城東区など)

特徴:落ち着いている・住宅街・集中しやすい

・西部よりも静かで、生活圏に近い雰囲気
・勉強に集中しやすく、比較的年齢層が高め
・韓国人の“日常生活”を感じられるローカルエリア

こんな方におすすめ

・静かな環境で勉強に集中したい
・人混みが苦手
・ローカルな暮らしを楽しみたい

例:回基(フェギ)

慶熙大学や韓国外国語大学がある学生街。活気はあるが、新村ほど派手ではなくバランスの良い雰囲気。

例:安岩(アナム)

高麗大学の周辺。勉強に集中したい学生が多く、落ち着いた雰囲気が漂っています。

③ 人気語学堂の“雰囲気”まとめ

■ 延世大学(西部/新村)

雰囲気:王道・学習量多め・まじめ

・韓国語教育の伝統校として有名
・まじめで落ち着いた学生が多い
・読解や作文も強く、学習量はやや多め
・国籍が幅広く、コミュニティが豊か

■ 西江大学(西部/新村)

雰囲気:会話特化・明るい学生が多い

・会話中心のカリキュラムで、発話量が多い
・ロールプレイなど、実践的な授業が多い
・積極的で明るい学生が多め

■ 梨花女子大学(西部/梨大)

雰囲気:落ち着いていて基礎に強い

・初級クラスの授業が丁寧
・女性が多く、安全で安心して学べる
・落ち着いた環境で学べる

■ 弘益大学(西部/弘大)

雰囲気:自由・アート系・生活便利

・芸術系で個性的な学生が多い
・街が便利で活気がある
・課題は比較的少ない

■ 高麗大学(東部/安岩)

雰囲気:伝統校・静かで集中しやすい

・歴史ある名門大学
・落ち着いて学びたい人が多い
・周辺は静かで過ごしやすい

■ 慶熙大学(東部/回基)

雰囲気:華やか・バランス型

・韓国でも人気の美しいキャンパス
・授業はバランス良く安定
・学生街と落ち着きのバランスが良い

■ 建国大学(東部/建大入口)

雰囲気:穏やか・生活しやすい・日本人も馴染みやすい

・初級クラスが丁寧で学びやすい
・周辺がとても暮らしやすい
・落ち着いた雰囲気で安心感がある

■ 漢陽大学(東部/往十里)

雰囲気:実践的・明るい学生・会話寄りのバランス型

・実用教育に強い名門大学
・会話中心で、実践的な授業
・発音矯正やロールプレイが多め
・生活しやすく落ち着いたエリア

④ 語学堂を選ぶときの重要ポイント

✔ 周辺の雰囲気が合うか

・にぎやかな環境 →西部
・静かな環境 →東部

✔ 授業スタイル(会話中心/読み書き中心)

会話重視西江・漢陽・弘大
読み書き重視延世・梨花・高麗・建国・慶熙

✔ 学生層(国籍・年齢)

西部若く、活発な学生が多い
東部落ち着いた雰囲気
・上級クラスになるにつれて、日本人学生の割合が増える傾向

✔ サポート体制(トウミ制度・文化授業)

トウミ制度は、語学堂の付属している大学に通う韓国人大学生と留学生を
大学側がマッチングして、韓国人と交流をする制度です。トウミをしてくれる韓国人学生は、
この活動を通して単位がもらえる場合が多いので、責任を持ってサポートをしてくれます。
具体的には、学内案内・銀行口座開設・学習のサポートといった韓国生活に馴染むためのお手伝いをしてくれます。
現地の学生との交流で韓国語能力は伸びやすいですが、自分で相手を選ぶことはできないので、
あくまでも必ずしも相性が合うとは限りません。
筆者も実際にトウミ制度を利用して、
帰国した今でも連絡を取り続ける韓国人の友達ができました。
しかし、中にはトウミとの相性が合わず、トウミを解消したという話も聞きました。
このような相性もあるため、学校内で友達作りをしたい方は
サークル参加の可否日本語専攻の有無 をチェックしましょう。
サークルに参加すると自然に韓国人の友達ができますし、日本語専攻の学生は日本人と交流したい人も多いため
学内で、友達作りがしやすい印象があります。

✔ 学費・通学時間・生活費

奨学金制度が手厚い学校もあるので、事前に確認しておくと安心です。
語学堂の建物が駅から遠い学校もあるため、必ず位置をチェックすることをおすすめします。

✔ 大学進学とのつながり

・付属語学堂の最上級修了で、大学正規入学出願時免除の大学もあり
・教師や職員が、付属大学の入学情報に強い
・進学希望者は「進学予定大学の語学堂」が最適

また、韓国では学歴社会の傾向が強いため、
アルバイトの面接で「◯◯大学の語学堂に通っているから韓国語が上手なんだね」と
語学堂名も確認されて、評価されたという話も聞きました。
このようなネームバリューを生かしたい方は大学としてのレベルが高い語学堂を
選ぶことをおすすめします。
(※ただし最も重視されるのは実力なので、これは“参考程度”で大丈夫です)

⑤【まとめ】【語学堂選びに悩んでいる方必見】元韓国留学生が教える、リアルな語学堂の特徴と雰囲気

韓国の語学堂はどこも一定のレベルがあり、基本的に大きな失敗はありません。
だからこそ大切なのは、自分がどんな留学生活を送りたいか です。
こうした 「自分の軸」 を明確にすると語学堂選びの答えが見えてくると思います。

・にぎやかな環境が好き? それとも落ち着いた環境が好き?
・友達を増やしたい? それとも勉強に集中したい?
・会話力を伸ばしたい? それとも読み書きを伸ばしたい?
・韓国で進学・就職したい?

迷うのは、それだけ真剣に留学を考えている証拠ですし、その時間も含めて留学準備はとても大切なプロセスです。この記事が、語学堂選びを一歩進めるきっかけになり、すこしでも手助けになれば幸いです。

他にも韓国留学に関する記事を掲載していますので、気になるテーマがあればぜひ読んでみてください。

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