「スダ」は「使う」だけじゃない!たくさんの意味を持った쓰다を解説します!

一つ前の記事で、日本語では1つの単語ですが韓国語では微妙なニュアンスの違いで単語を分けて使っているものもあるとご紹介しました。
その代表的な単語が「残念」を意味する韓国語でしたが、実は逆パターンも韓国語に多いです。
今回紹介する쓰다【ッスダ】もこのパターンの一つで、日本語では使い分けているものも韓国語では同じ表現をします。
例えば「手紙を書く」や「コーヒーが苦い」「帽子をかぶる」などは全てこの쓰다を使います。
関係性がないと覚えるのに少し時間がかかりそうですが、1つの単語を覚えてしまえば幅広く使うことができるのでこの記事でマスターしていきましょう。
また単語を覚える際、複数の意味がある場合は今回のように一気に覚えるとあとあと楽です。
この記事では各例文と最後に쓰다の活用をまとめてみたのでぜひ、ご覧ください。
쓰다 の意味1「書く」

引用元:https://unsplash.com/
最初に紹介する쓰다【ッスダ】の意味は「書く」です!
文章を書くという時に使われます。
絵を「描く」はまた違う単語が使われ그리다【クリダ】となります。
絵を描くときは그리다を使ってくださいね。
쓰다は原形で会話で使う時には써요【ッソヨ】や썼어요【ソッソヨ】のように活用されます。
またライティングをあらわす쓰기【ッスギ】という単語もこの쓰다からきています。
다が기【ギ】となると「〜すること」とあらわすことができます。
쓰기は「書くこと」という意味ですがそれを日本語に訳した時には「ライティング」や「書取り」「作文」となります。
편지를 쓰다
【ピョンジルル ッスダ】
手紙を書く
이름을 써 주세요
【イルムル ッソジュセヨ】
名前を書いてください
글씨를 잘 쓰네요!
【クルッシルル チャル ッスネヨ】
字が上手ですね!
잘【チャル】「よく」という副詞をつけて잘 쓰다という形にするとポジティブな意味になります。
文字を잘 쓰다【チャル ッスダ】という形で使うと「文字を上手に書きますね!」となり「字がきれいですね」というニュアンスになります。
적다【チョクタ】との違い
「書く」という動作を적다【チョクタ】を使ってあらわすことがあります。
적다は「書き留める」と訳すことができます。
쓰다が単純に「書く」動作をあらわすのに対し적다は「メモを取る」など後で見直すために「記録する」というニュアンスが込められています。
またより内容を具体的に書くという場合にも적다を使います。
잊어버리지 않도록 메모장에 적어요.
【イジョボリジ アントロク メモジャンエ チョゴヨ】
忘れないようにメモに書き留めておきます。
쓰다の意味2「使う」

引用元:https://unsplash.com/
続いて「使う」という意味の쓰다を紹介します。
日本語では区別して使う以下の動詞も全て쓰다を使うことができます。
使う
道具を使う際に쓰다を使います。
예전에 이 제품을 쓰고 있었어요.
【イェジョネ イ チェプムル ッスゴ イッソッソヨ】
以前、この商品を使っていました。
一般的な「使う」には쓰다を使いますが、文章の場合は漢字語を使う場合が多く사용하다【サヨンハダ】「使用する」を使います。
이름을 쓰다と書いて「名前を書いたのか」「名前を使ったのか」が判断しにくいため漢字語を使うように指導された経験があります。
傘をさす
傘をさす場合も쓰다を使います。
우산을 쓸 때는 다른 사람에게 배려 해야 한다.
【ウサヌル ッスル ッテヌン ダルン サラメゲ ベリョ ヘヤ ハンダ】
傘をさすときは、他の人に配慮しなければならない。
帽子をかぶる
帽子をかぶる場合も쓰다を使います。
햇빛이 강하니까 모자를 쓰고 다니세요.
【ヘッビチ カンハニッカ モジャルル ッスゴ タニセヨ】
日差しが強いので、帽子を被って歩いてください。
다니다【タニダ】「通う」には、「歩く」「歩き回る」という意味があります。
「学校に行く」「塾に通う」というような時にも使えますが、「温かい服装で出かける」など「出かける」と訳すこともできる単語です。
眼鏡をかける
眼鏡をかける場合も쓰다を使います。
쉬는 날에는 렌즈가 아니라 안경을 쓰고 있어요.
【スィヌン ナレヌン レンジュガ アニラ アンギョンウル ッスゴ イッソヨ】
休みの日はコンタクトレンズではなく、眼鏡をかけています。
眼鏡を「かける」には끼다【ッキダ】という動詞を使うこともできます。
색안경을 끼고 보다【セッガンギョンウル ッキゴ ボダ】「色眼鏡をかけて見る」という言葉がありますが、これは「偏見を持つ」という意味で使われる慣用句です。
気にする
気にするという意味で신경을 쓰다【シンギョンウル ッスダ】という表現を使います。
신경というのは「神経」という意味です。
また「気になる」というには신경이 쓰이다【シンギョンイ ッスイダ】「神経が使われる」という表現を使うことができます。
사소한 일로 신경을 쓰지 마세요.
【サソハン イルロ シンギョンウル ッスジ マセヨ】
些細なことで神経を使わないでください。
この場合「気を遣わないでください」と訳すこともできます。
쓰다の意味3「苦い」

引用元:https://unsplash.com/
味が苦いという場合も쓰다を使います。
커피가 씁니다.
【コピガ ッスムニダ】
コーヒーが苦いです。
味に関する名言
韓国ドラマ「梨泰院クラス」で술맛이 어떠냐?【スルマシ オットニャ】「酒の味はどうだ?」というセリフがあります。
父が息子に言った言葉で、息子が달아요【タラヨ】「甘いです」と答えると父が名言を放ちます。
오늘 하루가 인상적이었다는 거야.
【オヌル ハルガ インサンチョギオッタヌン ゴヤ】
今日1日が印象的だったということだ。
確かにお酒の味はその日1日の充実感や、その時の感情で味が違って感じられる時があるのかもしれません。
쓰다の活用一覧

引用元:https://unsplash.com/
最後に쓰다のよく使う活用形を紹介します。
※全て「使う」と訳します。
써요【ッソヨ】使います
썼어요【ソッソヨ】使いました
썼었어요【ソッソッソヨ】使っていました
쓰지만【ッスジマン】使いますが
쓰는데【ッスヌンデ】使うんだけど
쓰니까【ッスニッカ】使うから
쓰면【ッスミョン】使えば
쓰고【ッスゴ】使って
쓰려면【ッスリョミョン】使おうとしたら
써 주세요【ッソ ジュセヨ】使ってください
쓰지 마세요【ッスジ マセヨ】使わないでください
쓰고 싶어요【ッスゴ シッポヨ】使いたいです
쓸 거예요【ッスル コイェヨ】使うでしょう
쓸 것 같아요【ッスル コッ カッタヨ】使うと思います
쓰겠어요【ッスゲッソヨ】使います(強い意志)
쓰는【ッスヌン】使う〇〇
학교에서 쓰는 책
【ハッキョエソ スヌン チェク】
学校で使う本
쓴【ッスン】使った〇〇
학교에서 쓴 책
【ハッキョエソ ッスン チェク】
学校で使った本
쓸【ッスル】使う〇〇(未来形)
학교에서 쓸 책
【ハッキョエソ ッスル チェク】
学校で使う(予定の)本
썼던〇〇【ソットン】使っていた〇〇
학교에서 썼던 책
【ハッキョエソ ッソットン チェク】
学校で使っていた本
まとめ

引用元:https://unsplash.com/
いかがでしたか?
今回は韓国語で쓰다の意味を紹介してきました。
意味はたくさんありますが、ひとつ単語を覚えるとさまざまな場面で使えるようになるので便利ですよね。
また今回紹介した単語にも使われている쓰【ッス】ですが、日本語の「つ」にあたる文字を韓国語表記する際に使われています。
そもそも韓国語に「つ」の発音がなく、近い発音の文字쓰【ッス】を使っています。
例えば「津波」や「鶴橋」なども韓国語表記になると쓰나미【ッスナミ】や쓰루하시【ッスルハシ】と表記されています。
日韓で似ている音も多いですが、お互いにない発音もあるのでそのような場合は近い音で表記しています。
日本の観光地や地下鉄などには韓国語表記も多いです。
ぜひ観察してみてください!
K Village 韓国語にご相談ください!
K Village 韓国語は15,000人が通う日本最大の韓国語教室。講師は全員日本語もバッチリ。
受付には韓国留学経験もある
日本人スタッフもいて安心。
まずは無料体験レッスンで
韓国語を楽しんでみませんか?
全国25校 + オンラインレッスンでおまちしております!