韓国語でうまく断れる?いろいろな「やめて」の言い方

韓国旅行や韓国留学に行く際、日常会話をどれほど練習する必要があるのか分からなくて困ってはいませんか?
もちろん留学に行く場合は、現地でも勉強するので、ある程度分からない状態で行っても現地で伸ばすことができると思います。
韓国旅行で韓国に行く場合は、韓国語を全く分からない方もたくさん行かれることと思います。
韓国の観光地は日本語や英語が通じますし、ホテルも日本語可能スタッフが対応してくれるところがほとんどです。
またいざとなったら、スマホの翻訳アプリを使ってコミュニケーションをとることもできます。
ですが、韓国内では観光客を狙った勧誘も多く、外国人はなにかと声をかけられることが多いです。
もちろん、道に迷ってしまった…などで本当に困っている人がいるのも事実です。
道に迷ったから外国人に聞く…というのはなぜが観光地あるあるなんですね。
そうではなく、断ってもしつこく付きまとってくる方もいるかもしれません。
また、韓国人の友達との会話でも、はっきりと断りたい状況というのがあると思います。
例えば、遊びに誘われたけど行きたくない…や、不快な冗談をやめてほしい…だったり。
韓国人は日本人のように「行けたら行く」や「考えてみる」と言って断ることはありません。
今回は「やめて」にフォーカスして、さまざまな言い方を一緒に練習していきましょう!
日本人は押しに弱い

引用元:https://unsplash.com/
日本人は押しに弱いと言われていることは、みなさんもご存じかと思います。
筆者もショッピングをしていて、あれもこれもすすめられたらすぐに買ってしまいます。
それが悪いことではなく、問題はその事実を韓国人含め、外国人も知っていてわざと日本人をターゲットにする人がいることです。
よくSNSで韓国のお店にぼったくられたという投稿も見かけますが、日本人は事が起きた後に何も言わないor韓国語が分からないから何も言えないと思われていることも事実です。
また、韓国内でのタクシーでぼったくられない方法という記事がネット上にあるほど、タクシーでぼったくられた日本人は筆者の知人でも多いです。
日本人は遺伝子的にも不安を感じやすい性格を誰しももっているため、もし「今買わないと…」や「これを使わないと…」というようなキーワードを使われると不安を解消するために、推しに負けてしまうということがあります。
韓国人はねばる

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一方で韓国の国民性もこの押しが強いに関係してくるのではないかと、筆者は考えています。
われわれ日本人は一般的に一度断られたら身を引くことをすると思いますが、韓国人はこちらが折れるまで交渉してくるという点があります。
逆に考えると、融通が利くという利点があり、韓国内ではルールでダメだと決められていることも、交渉を重ねることで「今回だけ特別に」「本当はダメだけど」と言って対応してくれることが多いです。
そのため、韓国人は言ったらなんとかなる、という考えを持っている方も少なくなく、筆者の働いているお店でも「今回だけなんとかなりませんか?」と何度も交渉してくる方が多いです。
店のルールだからと断ると不服そうな顔をして毎回帰られます。
仕事としては断れますが、個人となったらそこまで言われたらなんとかしてあげたいな、と思うのも日本人ならではの考え方なのかなと思った出来事でした。
そんな押しが強い韓国人と押しに弱い日本人が合わさると、やはり日本人が不利になってしまいますよね。
前置きがすごく長くなりましたが、いろいろなシーンでの「やめて」を紹介していきます。
勧誘されたときの「やめて」

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まずは、勧誘されたときの断り方について解説します。
韓国旅行などで、お店の前でサンプルを配っていたり、立ち止まっていると声を掛けられたりすることがあると思います。
お店の前で配っているサンプルは立ち止まると中に入れられることもあり、その気がないなら、スルーするのが一番です。
筆者はサンプルのパックをウォークスルーして、受け取ろうとしたところ、「もらうんだったら入っていって」と言わんばかりに、手に圧力をかけられ結局もらいませんでした。
観光地で立ち止まっていると、声を掛けられることもありますが、間違えても絶対についていってはいけません!
これはどこにいても当たり前のことですよね。
お店に入るように促された場合
もちろん、興味がありちょっと見ていこうかな~という気持ちがあるなら、入っても構いません。
旅行中は時間を大切に使いたい方も多いと思いますので、NOと言いたいときには됐어요【トェッソヨ】、시간이 없어요【シガニ オプソヨ】あたりを使えばOKです。
됐어요は「結構です」という断るフレーズになり、少々強めのニュアンスですが言われた相手は諦める可能性が高いですので、しつこいときなどに使ってみてください。
強く言いたくない場合は시간이 없어요「時間がないです」と言い、その場を去るとOKです。
もちろん2つ繋げて使うこともできますよ。
知らない人に声を掛けられた場合
無視することが1番ですが、そのような状況でも韓国語を使ってみたい!というチャレンジャーな方は、싫어요【シロヨ】、외국인이에요【ウェグギニエヨ】このような表現で相手を遠ざけることができます。
싫어요「嫌です」もはっきりと断るフレーズなので、やや冷たい印象を与えます。
외국인이에요「外国人です」は、勧誘の内容によっては身を引いてくれるかもしれませんが、むしろ「どこの国ですか?旅行で来たんですか?」など会話が広がってしまう可能性もあるので、あまり使わない方がよさそうですね。
からかわれたときの「やめて」

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ここでは友達にからかわれた際や、本当に嫌だと思った時に相手に伝えるフレーズを紹介します。
筆者も韓国人の友人にからかわれ続け、本当に嫌だったのに性格上きつく言うことができず、最終的に怒りが爆発して疎遠になった…という経験があります。
嫌なことは嫌とその場で言える勇気が本当に大事だなと感じました。
冗談を言われたとき
友達に冗談でからかわれたとき、本当に自分が不快だったとしたら이제 그만해【イジェ クマネ】、재미없어【チェミオプソ】、기분 나빠【キブン ナッパ】このように伝える練習をしてみてください。
이제 그만해「もうやめて」という意味になり、同じことを何度も言われたり、しつこいときに対して使うことができます。
재미없어「面白くない」は相手に怒っていることが伝わるフレーズです。
これを言われたら相手も미안해【ミアネ】「ごめん」と言ってくるはずです。
それでも왜 재밌잖아!【ウェ チェミッチャナ】「なんで?面白いじゃん」と言って思いやりゼロで話を続けてくる相手には기분 나빠「気分悪い」と一言放ちましょう。
기분 나빠とは体の調子が悪いという意味よりも「不快だ」という意味でよく使われます。
これを言われたら、相手も静かになるはずです。
知らない人に対して
知らない人に対しても「やめてください」という場面があるかもしれません。
例えば日本語をバカにするような言い方で言われたり、または相手に悪気がなくても自分が迷惑している場合もあると思います。
いくら、相手が悪いような状況でも知らない人に対しては敬語で伝えるのがマナーですし、なによりこちらも冷静だということが伝わります。
ここでは大人の対応力を身につけましょう。
知らない人が、何か迷惑になるようなことを言ってきたときには、그만 주실래요?【クマンジュシルレヨ】、하지 마세요【ハジマセヨ】と言うことができます。
그만 주실래요?「やめてもらえますか?」や 하지 마세요「やめてください」は相手も悪いことをしているという自覚があるとき(相手が悪口を言っているときなど)に使うことができます。
また「やめて」をあらわす単語は主に하지 마【ハジマ】と그만해【クマネ】があります。
하지 마はしようとしていることを、しないでという時に使われます。
例えば相手が悪口を言おうとしているときに、相手に対して使うことができます。
그만해はしていることを、やめてという時に使われます。
喧嘩を続けている状況を見て言うことができます。
韓国ドラマの字幕でも日本語に訳すとどちらも「やめる」なので少しこんがらがりやすいかと思います。
例を出すと、この仕事をしようと思っている!と言う人に対しては하지 마!「やるな!」ということができ、その仕事を続けている人に対して、または続けている人が自ら그만해「やめる」を使うことができます。
하지 마は命令形なので相手にのみ使いますが、그만해は그만하다【クマナダ】「やめる」という動詞のため相手にも自分にも使うことができます。
知らない人に注意をしたい場合
きつくは言えないけど、相手に注意したい場合もあると思います。
電車に乗っている時に相手のカバンがあたって痛い…だったり、もう少し静かにして欲しい…など。
このような場合は相手に悪気がないからこそ、柔らかく注意したいですよね。
逆に強く言ったり、日本語で怒鳴ったりすると相手も、その周りにいる方にも不快な思いをさせてしまうので、控えましょう。
知らない相手に話しかけるときは저기…【チョギ】「あの…」から始めるのがマナーです。
もし相手の何かが自分の邪魔になっている場合は、저기…여기가 좀 불편해요【チョギ…ヨギガ チョム ブルピョネヨ】「あの、ここがちょっと困っています」
このように伝えてみてください。
불편해요【ブルピョネヨ】という単語は上級表現になりますが、「邪魔です」を遠回しに伝えることができる丁寧な表現です。
そして좀をつけることによって、柔らかい表現になるので、言われた方もそこまで不快になることはないと思います。
言い方に気を付けて、少し控えめに言うのがポイントです。
難しい場合は、여기가 아파요【ヨギガ アッパヨ】「ここが痛いです」など、ストレートに表現することもいいと思います。
また静かにしてほしい場合ですが、基本的に韓国では「静かにしてください」という場面が日本よりも少ないです。
電車の中では通話をすることもマナー違反にはなりませんし、映画館では大声で笑っても問題ないとされています。
「〜をやめました」と言いたい場合

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会話の中で「〜をやめました」と言いたい時は、○○를 그만두었어요【ウル クマントゥオッソヨ】と言うことができます。
회사를 그만두었어요【フェサルル クマンドゥオッソヨ】
会社を辞めました。
그만두다を縮めた言葉、관두다【クァントゥダ】もよく使います。
그만두다や관두다は主に学校や仕事など今まで続けてきたことを意図的に辞めるときに使える表現です。
一方で、お酒をやめた、タバコをやめたと言うときには、끊다【クンタ】を使います。
끊다は本来「切る」と言う意味です。
糸やロープを切ったり、電話を切るときにも使える表現です。
ある人との関係や、たばこなどを断ち切ると言いたいときに使える表現です。
저한테는 담배를 끊기가 쉽지 않아요【チョハンテヌン タンベルル クンキガ シィプチ アナヨ】
わたしにとって、たばこを断つことは簡単ではありません。
전화 먼저 끊을게【チョヌァ モンジョ クヌルッケ】
電話さきに切るね。
また、「〜をやめて、○○しよう」という表現で使う「やめる」は그만하다を使います。
今している行動を途中で止めるという意味で使われます。
쓸데없는 이야기 그만하고 일해야지【スルデオンヌン イヤギ クマナゴ イル ヘヤジ】
無駄な話はやめて、仕事をしないと。
また그만【クマン】を動詞の前に置く言い方もあります。
韓国語と日本語は語順が同じと思いがちですが、実は英語のように前に置く文法もあります。
主に、書き言葉では使われず話し言葉に多く使われます。
例えば「食べない」は먹다【モクタ】という動詞に-지 않다【ジ アンタ】をつけて먹지 않다【モクチ アンタ】で「食べない」となるのが一般的な否定の作り方です。
ですが話し言葉には主に、안 먹다【アン モクタ】と使われることが多いです。
より会話口調にすると안 먹어【アン モゴ】となります。
きっと聞いたことある方もいらっしゃるかと思います。
同じように動詞の前に그만をつけると、「―をやめて、」という表現になります。
例えば友達がずっと食べている様子をみて、그만 먹어【クマン モゴ】「食べるのはやめて」ということができます。
より近いニュアンスに訳すと「食べすぎだから、その辺にしといたら?」といった感じになります。
同じように그만 울어【クマン ウロ】「(相手に)泣き止んで」그만 만나【クマン マンナ】「会うのをやめよう」と使うことができます。
그만 만나は主に恋人に別れを告げるときに使う表現です。
「〜をやめたい」と言いたい場合

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次に、「〜をやめたい」という表現を紹介します。
例えば「会社をやめたい」や、「甘いものを食べるのをやめたい」など、なかなか簡単にはやめらないこともありますよね。
口癖のように言っちゃう人もいるのではと思います。
「〜をやめたい」は、그만두고 싶다、관두고 싶다 , 그만 ◯◯싶다 の3種類を使うことができます。
그만두고 싶다【クマントゥゴ シプタ】
관두고 싶다【クァントゥゴ シプタ】
그만두다【クマントゥダ】「やめる」という動詞に「〜したい」という意味の-고 싶다【ゴ シプタ】をつけた言葉です。
この前にやめたいものを置いて、表現することができます。
회사를 그만두고 싶다【フェサルル クマンドゥゴ シプタ】
관두다は그만두다の短縮系なので、どちらを使ってもOKですが、丁寧に言う必要があるときは그만두다を使いましょう。
注意点として、그만두다は今後もやめている状態が続くという可能性が高いものに使います。
例えば、一度やめると会社や学校、塾などは同じところには戻らないですよね。
一時的にやめたくて辛い場合などは、쉬고 싶다【スィゴ シプタ】「休みたい」をよく使います。
그만 〇〇 싶다【クマン シプタ】
1つ前で説明したように、그만の後に動詞を置くと「〜するのをやめる」となります。
「〜したくない」も同じように作ることができます。
よく使うフレーズは、그만 만나고 싶어【クマン マンナゴ シッポ】という表現です。
別れを切り出す時に使われたりします。
まとめ

引用元:https://unsplash.com/
ここまで韓国語で断るフレーズをまとめてきました。
韓国語と日本語の語順が違う点に、그만 〇〇のように、動詞の前に単語をつける場合が多いです。
例えば、안 먹어【アンモゴ】「食べない」、못 먹어【モンモゴ】「食べられない」のような単語があります。
ただ、この表現は話し言葉で多く使われるので、状況をイメージして口に出してみることですぐ覚えることができると思います。
また、韓国人の国民性を理解しようとして接することが大切です。
例えば日本人からすると、ぐいぐい押し売りや話しかけてくるのが嫌だと感じでも、不快に思わず「ここは韓国なんだ」と考えて気楽に旅行しましょう。
また、とてもしつこい場合などは、はっきりと怒りを示してもいいでしょう。
このフレーズを身につけ、韓国旅行を更に楽しい思い出にしてみてくださいね!
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