【ソウルの森】“オシャレな街”聖水(ソンス)洞にある癒しの自然公園をご紹介!
“オシャレな街”“カフェ激戦区”として、日本人観光客や留学生にも人気の高い聖水(ソンス)洞に、憩いの場所があることを知っていますか?
実は、ソウルにはたくさんの公園があるのですが、今回は、ソウル市内にあって、癒される自然公園「ソウルの森」をご紹介します。
漢江(ハンガン)にも近く、動物も生息する自然豊かな公園「ソウルの森」。ショッピングを楽しんで、カフェでお茶した後に立ち寄るという人も増えているようなので、ぜひ、チェックしてみてください。
漢江に接する広大な癒し空間【ソウルの森】とは?
「ソウルの森」は「文化芸術公園」、「自然生態の森」、「自然体験学習園」、「湿地生態園」、「漢江水辺公園」という特色ある5エリアで構成された広大な自然公園です。漢江に接し、さまざまな空間・施設が提供されています。
もともとは、1908年に設置されたソウル初の上水源の水源地でした。その後、競馬場やゴルフ場に生まれ変わり、それが撤去されて、2005年6月にいまの「ソウルの森」が開園しました。
コンセプトはアメリカのセントラルパークのような、「自然とともに息づき、市民とともに作り、誰でも楽しめる喜びの森」だそうです。ソウルの中心部を貫く緑の軸のひとつとして重要な役割を果たしています。
公園の面積は、480,994平方メートルで、これは東京ドーム約10個分に相当。その敷地内に、動物とふれあえる施設や植物園、樹木(約95種)・植物(約231種)などがあり、まさに、森と文化が調和するソウルの代表的な憩いの場となっています。
公園名 | ソウルの森(서울숲) |
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所在地 | ソウル特別市 城東(ソンドン)区トゥクソム路273 |
利用料金 | 無料 |
アクセス | 地下鉄水仁・盆唐線ソウルの森駅3番出口より徒歩5分 地下鉄2号線トゥクソム駅8番出口より徒歩10分 |
韓国でも活躍する俳優の藤井美菜もYouTubeチャンネルで、「ソウルの森」を含めた聖水洞エリアを紹介していました。(「ソウルの森」が登場するのは、10分15秒~)
池や造形物のフォトスポットも!【文化芸術公園】
それでは、主要エリアの施設を見ていきましょう。
まずは、「文化芸術公園」です。ここは、さまざまなレジャー活動が楽しめる場所で、最寄り駅のソウルの森駅やトゥクソム駅から最も近いエリアとなります。
噴水広場(바닥분수)
100のノズルからさまざまな高さと形態で噴出する水が、地面から勢いよく上がったり下がったりする、見応え十分の噴水。子どもたちにも大人気の空間です。
鏡の池(거울연못)
水深3㎝の浅い池が、周囲の美しい景観を絵のように映し出します。見る位置によってさまざまな風景が演出され、見る楽しみがさらに広がります。この景色を見る人々でにぎわう、「ソウルの森」の中でも有名なフォトスポットです。
周りの木々が鏡のように映っていることから、「鏡の池」と名づけられたそうです。
群馬像(군마상)
競馬のワンシーンを躍動的に表現した造形物です。「ソウルの森」ができる前、この場所が競馬場として使われていたことを記念して造られました。「スタート(스타트)」というタイトルの群馬像は、新たな跳躍の象徴となっています。
BTSのベンチ?
「ソウルの森」にはベンチがたくさんあるのですが、そのベンチにはメッセージプレートがつけられています。中には、BTS(防弾少年団)のメンバーをはじめ、芸能人や詩人のメッセージも貼られているんです!
これは「ソウルの森・ベンチ養子プロジェクト」と呼ばれる活動。「市民らの基金でベンチを養子に迎え入れて、大切な人や自分自身の思い出を記念する」といった意味があります。
BTSのベンチを探すARMY(BTSのファンダム名)も多いそうですよ。
“「ソウルの森」の象徴”鹿に会える!【生態の森】
「生態の森」は「ソウルの森」の西側にあるエリアです。「ソウルの森」の象徴でもある鹿に会える場所。鹿のほか、キバノロ(朝鮮半島に生息する鹿の仲間)やリスなどが生息しています。
動物が生活しやすいように森が維持され、自然のまま巣作りができる環境が整えられているそうです。
「生態の森」の観覧時間は、「5:30~21:30」となっているので、確認してから行きましょう!
歩行展望橋(보행가교)
「ソウルの森」の入り口にある風の丘から漢江公園へと続く橋。橋の上からは「生態の森」を見おろすことができ、展望台の役割も果たしています。橋の両側には、桜が植えられているので、満開の時期はフォトスポットとなります。
100種類以上の植物や昆虫を観察!【体験学習園】
次は「体験学習園」。このエリアには「昆虫植物園」があり、子ども連れにもおすすめです。
昆虫植物園(곤충식물원)
「昆虫植物園」は、昔の浄水場の急速ろ過池の建物を活用して造られた温室です。光をめいいっぱい浴びるように全面ガラス張りとなっています。
「昆虫植物園」では、普段は見るのが難しい100種類以上の熱帯植物や昆虫、爬虫類、両生類などを観察することが可能。また、ビニールハウスの中では、2,000羽以上の蝶が飼育されています。夏は涼しく、冬は温かいため、1年を通して人気のあるスペースです。天候にも左右されません。
さまざまなガーデンでのんびりと!そのほかの見どころ
「ソウルの森」は、1日では到底まわり切れません。自然の中ではやはり、まったりと静かにくつろぎたいですよね。そんな人に適したガーデン(庭園)をいくつか紹介します。春は桜、秋は紅葉がきれいなので、お花見やピクニックにもよいですね!
球根庭園
森の中のチューリップロードをテーマにした横型庭園です。
場所:群馬像~鏡の池の横~水遊び場
面積:4,000平方メートル
植栽:チューリップ、スイセンなど60,000本
子ども庭園(母の庭園)
母親が読む童話をテーマにした庭園です。
場所:家族広場の裏
面積:400平方メートル
造成年度:2017年
弁当の庭園
親環境的な弁当文化を推奨するピクニック庭園です。
場所:家族広場の杏の木の横
面積:1,000平方メートル
造成年度:2018年
ベンチガーデン1号
年中、さまざまな種類の花が見られる隅っこの庭園です。
場所:野外ステージ~家族広場の間
面積:150平方メートル
造成年度:2019年
冬の庭園
寒い冬でも楽しめる多彩な森の庭園です。
面積:800平方メートル
造成年度:2020年
フォレストガーデン(Forest garden)
場所:水菊庭園の横
面積:400平方メートル
造成年度:2021年
中央の湖 ウィンターガーデン
持続可能な多年生の低木を中心に植栽を行い、樹皮が美しい低木や冬でも緑を保てる常緑植物が見られる庭園です。
場所:中央の湖周辺の散歩道
面積:200平方メートル
造成年度:2021年
【まとめ】【ソウルの森】“オシャレな街”聖水(ソンス)洞にある癒しの自然公園をご紹介!
“ソウルのホットスポット”聖水エリアにある自然公園「ソウルの森」を紹介しました。
動植物とのふれあいや多様なレジャーが楽しめます。とくに、「文化芸術公園」エリアには噴水や鏡の池といったフォトスポットがあり、「生態の森」エリアでは鹿などの動物が観察できます。
年間を通じて楽しめる施設や庭園が整備されていて、市民や観光客の憩いの場として親しまれているようです。
ちょっと違ったソウル観光をして、癒されてみてはいかがでしょうか。カフェめぐりやショッピングの合間に、ぜひ行ってみてくださいね。