渡韓したら次こそチャレンジしたい!韓国伝統茶のご紹介 〜真っ赤な五味子茶を淹れてみよう〜
渡韓したら次こそチャレンジしたい!韓国伝統茶のご紹介 〜真っ赤な五味子茶を淹れてみよう〜
「食後のコーヒーは必須!」という人が多い韓国。
そのため韓国ではカフェの数が多く、向かい合ってカフェが建っているなんてこともしばしば。
今や日本人を含む観光客に大人気の韓国カフェ巡り。
SNS映えする店舗デザインや思わず写真を撮りたくなるキュートなフードメニューがいっぱいです。
一方で、歴史の中で古くから親しまれてきたお茶も有名です。
ソウルでは仁寺洞や北村などで昔ながらの建物、韓屋をリノベーションし、伝統茶を提供するお店も多くあります。
伝統茶には様々な種類があり、効能も色々。
韓国の伝統茶は 韓国の人々の健康や美容を支える重要な韓国文化の一つです。
まだまだ日本で味わうことのできる機会が少ない伝統茶。
今回は、その伝統茶についてご紹介します。最後には伝統茶の定番、美味しい五味子茶の淹れ方についてもご紹介しますのでぜひ読みながら作ってみてくださいね!
健康と美容を支える韓国伝統茶
韓国のお茶といえばどのようなイメージがありますか?
例えばコーンのひげ茶や柚子茶を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。
スーパーやコンビニでも購入でき、お土産としても親しまれていますよね。
韓国伝統茶には緑茶など茶葉から淹れるものだけではなく、かりん茶やナツメ茶のように茶葉を用いず、果実や植物の実から淹れるものも多くあります。
ただし、今は粉末タイプや液体タイプ、韓国ドラマでよく出てくるスティックゼリータイプなどもあるので気軽に飲むことができるようになってきています。
先日伺った韓国伝統茶を提供するお店の韓国人オーナー様は、その日の体調や美容のために毎朝種類を変えてお茶を飲むとのこと。
伝統茶にはそれぞれ疲労回復、冷え症改善、乾燥改善などの効能があります。
そのため、昨今の 健康志向から専門店なども増えています。
韓国、ソウルの北村や益善洞などでは伝統家屋、韓屋をカフェとしてリノベーションした素敵なお店もあり、私たち観光客も伝統茶を気軽に楽しむことができます。
種類豊富な韓国伝統茶
このように韓国伝統茶には様々な種類があり、期待できる体への効果もそれぞれ違います。
韓国ではこれらの伝統茶を体調を整えるために古くから飲まれています。
見た目も変わった色、よくわからない実が浮かんでいて、独特な香りもして試すのに勇気が出ない・・と飲んだことがなかった人も多いかもしれません。
今回は伝統茶の3種類を特徴とともにご紹介します。
韓国伝統茶「紅参茶(ホンサム茶)」
この写真の紅参茶に浮かんでいる松の実にはコラーゲンがたっぷり。
実もいただきましょう!
美容大国、韓国で有名な高麗人参。
韓国ドラマでもオモニたちが高麗人参茶を飲んだり専門店で買ったりするシーンはお馴染みですよね。
また、ロッテ百貨店や空港の免税店にも専門店が出店し、世界中の観光客から注目されています。
「万能食」と言われる高麗人参。
この 高麗人参を皮ごと蒸した後、天日干しにしたものが「紅参(ホンサム)」です。
高麗人参には、活力向上、美容効果、リフレッシュ効果のある「サポニン」という成分が多く含まれていることが知られています。
紅参は、天日干しの過程で、生の高麗人参にはなかった成分なども生成されることから最も優れた高麗人参と言われています。
だからこそ、この紅参で淹れた紅参茶は、高級なお茶としてお値段は張りますが、体の調子を内側から整えてくれる万能なお茶ということで人気が高いです。
韓国ドラマでも、オモニたちがスティックゼリー状のものを吸っているシーンをよく見かけませんか。
このシーンの多くで使われているのが紅参茶。今度ドラマを見るときに注目してみてください。
味の感じ方には個人差がありますが、ブラックコーヒーに似た苦味のある味です。
苦くて飲みにくいという方は蜂蜜を追加して飲んでも良いそうです。
韓国伝統茶「柚子茶」
この写真の柚子茶に浮かんでいるのは、ナツメ。食物繊維や鉄分が多く含まれており、腸内環境の改善や貧血の予防など女性には嬉しい効果が期待できます。
果実から淹れるお茶として有名な柚子茶。スーパーやコンビニなどでも販売されており、お土産として買ったことがある人も多いかもしれません。
蜂蜜につけたゆずの実を皮ごと使ってお茶を淹れることが多く、柑橘系の甘酸っぱい味とともに少し苦味も感じられます。
柚子に含まれるビタミンCはレモンの3倍とも言われており、風邪の予防や疲労回復、アンチエイジングに効能があるとされています。
韓国伝統茶「スンニュン(おこげ湯)」
次に、ここまでご紹介したお茶とは全く異なるイメージのスンニュンです。これは、お米を釜で炊いた後に残ったお焦げにお湯を注いで飲むものです。
韓定食など釜で炊いたご飯を提供する料理店などで、日本でいう「 食後の温かいお茶」のような位置づけでしばしば出されます。
炊飯器が普及したためスンニュンが家庭で楽しまれることは少なくなったそうですが、最近の炊飯器には「お焦げモード」なる、お焦げを作ることができるモードが付いているものもあるそう。
スンニュンを懐かしむ声が少なからずあったことが窺われます。
美しい赤色の韓国伝統茶「五味子(オミジャ)茶」
ここまで3種類の伝統茶について紹介してきました。
成分も効能もそれぞれで健康のために毎朝飲むという人のお話にも肯けます。
最後に今回特に取り上げたい韓国定番の伝統茶、五味子茶をご紹介します。
五味子茶は、名前の通り5つの味「 酸味・苦味・甘味・辛味・塩味」が含まれており、飲む人やその日の体調によって味が変わると言われる伝統茶です。
五味子茶は、漢方薬として使われてきたほど体に良い効果があると言われています。
肺や肝臓、子宮を保護する他、疲労回復や美肌にも効果が期待できるそうです。
この五味子茶は韓国の伝統茶屋では定番ですが、日本ではあまり見つかりません。
それも、この五味子(オミジャ)と呼ばれるチョウセンゴミシの実は漢方薬とされており、薬機法が適用されているのが理由の一つです。
上記のような効能を謳って販売することは資格を持った人しか許されないのです。
一部東京の新大久保や大阪の鶴橋で販売している店舗はあるようです。
五味子茶はその鮮やかな赤色が特徴で、飲んでみるとアセロラのような甘酸っぱい味がします。酸っぱさを強く感じる場合は、蜂蜜で調節して飲まれています。
韓国伝統茶、美味しい五味子茶を淹れてみよう
先日日本では貴重な五味子が手に入ったので、自宅で五味子茶を淹れてみました。
美味しい五味子茶を淹れる方法をご紹介します!
材料
五味子 | 30g |
---|---|
水 | 500mL |
蜂蜜 or 砂糖 | お好みで |
五味子茶の淹れ方
五味子を水でサッと洗う
五味子に汚れが付いていることがあるのでボウルやザルに入れて洗い流しましょう。
洗った五味子を容器に移し、水500mLを入れて一晩置く
火にかけて炊き出す方法もありますが、その場合は少し苦味が強めに出るそうです。
水に入れて 一晩置いておくだけでも十分に味と色が出ますよ。
翌日、透明だったお水が赤く染まっているのを確認し、キッチンペーパーやざるで濾しながら五味子を取り除けば完成!
酸っぱさが強い場合はお好みで砂糖や蜂蜜を入れて味を整えてください。
温めて飲んでも、冷やして飲んでもさっぱりと飲むことができます。
また、柑橘系のフルーツ、レモンやみかんなどを入れても果実から自然な甘味が加わりジュースのように美味しく飲むことができますよ。
栄養たっぷりで、体に優しい五味子茶。自宅でストックし、毎日飲むと体に良い変化があるかもしれません。
【まとめ】渡韓したら次こそチャレンジしたい!韓国伝統茶のご紹介 〜真っ赤な五味子茶を淹れてみよう〜
今回の記事では、韓国で古くから受け継がれる伝統茶と、その1つである五味子茶の淹れ方をご紹介しました。
独特な香りがあるものもあれば、果実ベースの飲みやすいお茶もあるので、これまで飲んだことがなかった人もチャレンジしてみるのはいかがでしょうか。
特に、伝統家屋、韓屋で楽しむ伝統茶は韓国の歴史や文化を知ることができる貴重な体験で素敵な思い出になること間違いありません。
体や美容に良いお茶ばかりなので、美容大国韓国を訪れた際にはぜひ足を運んでみてください。