こんなに掛かるの!?韓国の子供たちの塾代の実情を調査!

韓国の子供たちの塾代を調査してみました!

引用元:https://shorturl.at/KzADp
ソウル経済公式サイト
日本よりも熾烈な学歴社会として知られている韓国。
日本でもニュースなどで報道されることが多いので、ご存じの方も多いハズ。
実際に来たる受験に備えて、小さいうちから塾などの習い事に熱心に通っている子供たちが多いんです。
そこで、今回は韓国の小学生の親たちが塾代に掛けている費用を調査してみました。
調べてみると、驚きの結果が。。果たしてどれくらいの金額なのでしょうか。
そして併せて、私教育に熱心に取り組む韓国の子供たちの現況にも迫ってみたいと思います。
それでは、早速見ていきましょう♪
ソウルで子供二人を育てるには塾代がいくら必要??

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韓国大学新聞公式サイト
韓国の統計庁の調査によると、私教育費の名目でソウルの小学生一人当たり月に60万9,000ウォンを支出している(昨年基準)ことが分かりました。
つまり日本円にすると、現在のレートで一人当たり月に64,000円程度の塾代が掛かっているということ。
小学生の子供が二人いる家庭なら、毎月121万8,000ウォン(約128,000円)を支出しなければならないわけです。
これはすごい金額ですよね。。
子供一人でもかなりの金額ですし、韓国が少子化になる理由が分かる気がします。
ちなみに、昨年基準のソウル市内の賃金労働者1人あたりの月平均給与額が459万9,000ウォン(約48万円)なので、小学生の子供が二人&夫婦の片方だけが仕事をしている家庭の場合、給与の26%以上が塾代として毎月出ていくことに。
なるほど、これは共働きをせざるを得ないですね。
韓国ソウル市内の塾代に掛ける費用は毎年急激に上昇!

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HANKYUNG BUSINESS公式サイト
ソウル市内の小学生が塾代に掛ける費用は、毎年急激に上昇しています。
2020年に35万1,000ウォン水準だった塾代は、コロナ禍真っ只中であった2021年には47万3,000ウォンに。
その後も2022年には53万6,000ウォン、2023年には56万7,000ウォンと上がり続け、昨年ついに60万ウォン台となりました。
ソウル市内の小学生の塾代は他の地域と比べても高く、教育熱心なことで有名な大邱(テグ)地域の小学生の塾代が45万8,000ウォン水準。
その他には京畿地域:47万1,000ウォン、釜山:46万2,000ウォンなどソウルと比べると4分の3程度。
特に、全羅南道と全羅北道に関しては、ソウルの半分水準に止まっています。
ちなみに、塾代に掛ける費用は学年が上がるほどさらに増える傾向です。
関連統計調査によると、ソウル市内の中学生1人あたりの塾代は月69万1,000ウォン(約72,000円)。
高校生の場合は1人あたり月76万9,000ウォン(約80,000円)をそれぞれ私教育費の名目で支出していることが分かっています。
やはり、ソウルは競争が熾烈なので特別なのでしょうか。
ここからは、ソウルの塾代に掛ける費用が高い理由を調査したいと思います。
韓国ソウルの塾代に掛ける費用が高い理由とは?

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cbcNEWS公式サイト
ソウル市内の学生が塾代に掛ける費用が高い理由は複合的で、以下のような理由が挙げられています。
- ソウルは国内最大の人口密度と学習熱を誇る地域であり、それだけ競争が激しい
- 塾インフラが充実していて、それだけ通いやすい
- ソウルは所得水準が韓国の自治体の中で最も高く、親が子供の教育に投資しやすい
- ソウルは全国で合計出産率が最も低く、それだけ子供1人に私教育などより多くの投資が可能
- ソウルは共働き世帯が多く、両親の仕事が終わる時間まで私教育を利用する子供も多い
上の理由を見ると本当に色々な要素が相まって、現在のソウルの私教育の現状となっているんですね。
韓国の小学生10人中6人以上が1日に2時間以下しか遊べない!?

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トゥディ新聞公式サイト
ここからは子供たちの現況についても見ていきましょう。
全国教職員労働組合は5月2日に、「子どもの生活実態と韓国社会に対する認識」を調査した結果を発表しました。
全国の小学4~6年生2,804人を対象に行われた調査の結果、全体回答者の62%が一日に2時間以下しか遊べないと回答。
内、15.8%は1時間も遊べないと回答しました。
自分が子供の時を思い返すと、学校の宿題さえ終えてしまえばあとは遊ぶ時間だったように記憶していますが、韓国の子供たちはそうではないんですね。。
韓国の子供たちが時間があればやりたいこととして挙げたのは「友達と会って遊ぶ」が54.6%で最も高い結果に。
続けて、「友達とゲームをする」が33.5%となりました。
韓国の子供たちは時間があれば寝たい?!
今回の調査結果で驚いたのは、時間があればやりたいこととして「寝たい」という回答が15.3%あり、特に6年生の場合は「寝たい」の回答率が16.9%にも上ったということ。
個人的に小学生が時間があればやりたいこととして、「寝る」を挙げたのは衝撃的でした。。
こういった回答結果が挙がる理由としては、夜遅い帰宅によって睡眠不足が生じているからと推定されています。
調査では小学6年生の30%はすべての日程を終えた後、午後8時以降に帰宅すると回答。
内、4%はなんと夜10時以降に帰宅していました。
ちなみに、子供たち自身は午後4~6時の間を適切な帰宅時間と考えている割合が高いようで、ギャップが生じてしまっているわけですね。。
韓国の子供たちの一番の悩みは??

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東亜日報公式サイト
今回の調査で明らかになった小学生の最大の悩みは、圧倒的に「勉強(69%)」でした。
2位の「友人関係」が33%だったので、その差は歴然。
韓国の子どもたちは「小学生向け医学部クラスの拡散」や「中高校課程の先行学習」に関して負担と不安を感じていて、 全体回答者の31.1%は「早く始めるのは良いことだと思う」と答えた反面、4人に1人(27.8%)が「小さい時からそういった勉強をさせてはならない」と回答しました。
しかし一方では「両親が望めば仕方ない」という答えた比率が16.6%あったそうで、韓国の子供たちの苦悩がこの結果から伝わってくる気がします。。
ソウルの江南3区(江南・瑞草・松坡区)に住む9歳以下の子供たちのうつ病と不安障害の診断が、この4年間で3倍以上に増加したことも明らかになっていて、この原因として過度な先行学習が挙げられているそう。
今回の調査結果を見て、少しでも韓国の子供たちの心の負担が軽くなればいいなと心から願うばかりです。。
【まとめ】こんなに掛かるの!?韓国の子供たちの塾代の実情を調査!

引用元:https://shorturl.at/qbmy4
子供東亜公式サイト
今回は韓国の子供たちの塾代から、子供たちの現況までを調査しましたが、いかがでしたでしょうか?
子供たちの私教育に掛かる費用は高くなる一方、子供たちの負担はますます大きくなっているという結果を見ると、なんだか相反しているようにも感じてしまいます。
ただ、親御さんとしても韓国が学歴社会である以上、子供たちの将来を想って費用が高くても、共働きで大変でも塾などに行かせていると思うので、親御さんの気持ちも理解ができますし。。
なによりも韓国の学歴社会がこれ以上ヒートアップしないのを願うばかりです。